HR/HM温故知故
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誰だ、この驚異の新人バンドは!?スティールハートの『STEELHEART』再考

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 STEELHEARTのデビューアルバムは19年前に発表された。

 私は、購買動機は雑誌を読むことよって決めていた。

 今のようにインターネットなどなかった時代である。

  しかし、当時、ハードロック全盛の時代にあって複数の雑誌を読んでいたが、アメリカはコネチカット州出身STEELHEARTのこのアルバムについては、どの雑誌の評を拠り所にしていたのかは、とんと思い出せない。

 どの雑誌も同じように、絶賛していたからである!

 何はともあれ、このアルバムを買って聴いた。

 




 
凄く良かった!

 凄く興奮した。

 凄く感動した。

 ただただ聴き惚れるばかりである!
 


スティールハート

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①Love Ain't Easy                          ⑧Rock N' Roll
②Can't Stop Me Loving You  ⑨She's Gone
③Like Never Before        ⑩Down N’ dirty
④I'll Never Let You Go
⑤Everybody Loves Eileen
⑥Sheila
⑦Gimme Gimme

  このアルバムを聴いて、何が一番驚くか。

 まずは、このヴォーカリストであるマイケルマティアヴィッチ

 そして、ギタリストのクリスリゾーラの上手すぎるソロに耳がいかない人間はいないであろう。

 稀にみるテクニシャンである!

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 マイケルマティアヴィッチ

 リズムギターのフランクも同様である。

 ジミーワードのベース、これが地を滑り這うような低音で、彼らの音により良い彩りを与えているのだ!

 STEELHEARTというと、どうしても、今でもそうだが、ヴォーカルのマイケルだけがスポットを浴びがちだが、その他全員のミュージシャンが一流なのだということは、このデビューアルバムを聴いただけですぐにわかるはずである。

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 このバンドは、ハードロックアーティストで、へヴィな楽器音がそのトレードマークであるが、その音に打ち負けない強い鋼の声の持ち主であるマイクに感服せざるを得ない!

それでいて、感情豊かで、メロディがあって音楽に起伏を持たせている。

 また、 ドラマーのジョンフォウラー彼のドラミングの特徴は躍動感にある!

 
打った後の奥行きのある余韻が、ただでさえ迫力あるSTEELHEARTの音楽にダイナミックさを増強させているのだ。 

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 このデビューアルバムを聴いて、驚かされるのは、音作りのレベルの高さである。

① の”Love Ain’t Easyからして凄い。

②の”Can’t Stop Me Loving You” 

⑥の”Sheila”もそうだし、このアルバム収録の曲全般に言えることだが、

 そのギターリフがかっこいい、いや、かっこ良過ぎなのだ!

 はじめ一本のギターで始まるが、その後すぐにもう一本のギターを重ね、曲に畳みかけをする。

 
これがSTEELHEARTのこのアルバムでの基本的な手法なのである!

 曲の始めのイントロのリフが印象的だが、そのリフが曲の中盤にまた繰り返されるのは、どのバンドでも使う手法だが、

 STEELHEARTの場合は、

 そこで始めとは違うリフ、しかも始めのよりかっこいいのをプラスするので、どうしても耳がいってしまうから小憎いのである。

 ④の”I’ll Never Let You Go”はシングルカットされたパワーバラードである。

 朝靄の湖畔で聴いているような、端麗なアルペジオで始まるイントロは印象的だ。

 

illnebour

そして、

 ⑨の”She’s Gone”はマニアックなメタルファンなら誰でも知っている、バラード中のバラードだ!
 

 STEELHEARTといったら”She’s Gone”というくらい有名な曲である。



 これほどの究極のバラードは探してもそんじょそこいらには存在しないであろう!

 19年前に始めて聴いて、感動し、今でも感動の感情を私は抑え切れないでいる。

 哀しく刹那いピアノのイントロで始まり、その後ギターとベース、ドラムも交える。

 マイケルの感情に感情を入れて歌うその曲は、④の”I’ll Never Let You Go”と対極をなす哀愁のバラードである。

 これを聴かずしてバラードを語るべからずといいたくなる。

 ② の”Like Never Before” ⑤の”Everybody Loves Eileen”や⑧のRock N’ Roll”や⑩の“Down N’ Dirty”はアップテンポのナンバーである。




 疾走するようなグルーヴ感がなんともいえない!

 
へヴィなギター音に、ベースとドラムが畳み掛ける。

 それにハイトーンの声がのっかかり、聴いているこちらはもう、愉快で愉快でたまらなくなる楽しくて楽しくてしょうがなくなる! 

 そこで、彩りを一番与えているのは、私はクリスリゾーラのギターの音ではないかと思う。

 流麗なライトハンド、長いソロのピッキング、そしてフィンガリングをいとも容易くこなす。その正確さは半端ではない。

 上手さはリッチーブラックモアよりも上手い!(笑)

 しかも、伸びやかで印象的なフレーズを持っている。

 そのメロディが聴き手を快感にさせるのである!

 このアップテンポの4曲は、特に強調したい曲である!

 この良さを一人でも多くの人間と分かち合いたいと正直思う。

STEELHEARTのデビュー作でかつ、最高傑作に収められたもう1曲を紹介
     ↓




 このアルバムに収録された②④⑤⑩は、デビューアルバム発表から17年を経た2007年に発売された(これがまた不可解だが)DVDにクリップとしてみる事が出来る。

 それが以下のDVDである!

 これらクリップを観ていて、このバンドを知っていて本当に良かったと思う。

 このクリップの映像を流してもらえるバーはないのかなとも思う。

 あるなら是非とも持って行きたいのである。

鋼鉄心臓DVD
   ↑
 このDVDを取り扱いの店→新宿レコード

 とにかく、このSTEELHEARTデビューアルバム。

 ただただ聴き惚れるばかりである。

 メンバー全員が一流のミュージシャンで、デビューアルバムにして新人離れした曲作り、新人離れした音作り、印象的な曲の数々、いくら良いと言っても言い足りないくらいである。

 読者の人で、いるとは思うが、あんまりにも気に入ったアルバムは、CDとLP両方で買ってしまったりすることがあるであろう。

 私もこのSTEELHEARTSTEELHEARTはCDとLP両方で買ってしまった!

 
そして、今も愛聴盤である。

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90年 STEELHEART 来日公演日程

 10月3日 東京 NHKホール
 10月7日 神奈川 川崎市立教育文化会館
 10月9日 大阪 厚生年金会館
 (S席 5000円・A席 4500円)

SET LIST
Love Ain't Easy
Like Never Before
Gimme Gimme
Girl Gone Bad(新曲)
I'll Never Let You Go
Everybody Loves Eileen
Sheila
Unreleased song 1
Can't Stop Me Lovin' You
Drums solo
Guitar solo
Rock N' Roll(I Just Wanna)
She's Gone
Down N' Dirty
Unreleased song 2


●この驚異のデビューアルバムのお求めはコチラ!
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STEELHEART


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Steelheart




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スティールハートの『WAIT』とウィンガー
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 96年STEELHEARTは4年のブランクを経て、ニューアルバムWAITを発表することになる。

 

 だが、ファーストアルバムからのオリジナルメンバーはヴォーカルのマイケルマティアヴィッチだけとなってしまった。

 時あたかも、グランジオルタナの全盛期、そのメインストリームにあわせるようにグランジのバンドをやるために抜けていったメンバー、違う音楽をやりたいと言って抜けたメンバー、いろいろあるが、とにかくオリジナルメンバーはマイケルだけとなった。

 

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 毎年恒例となったオクラホマ州で開催せれているROCKLAHOMASTEELHEARTは参戦しているし、最近彼らのニューアルバムが発表されたが、未だマイケルだけである。

 哀しむべきことである。

 ファーストアルバムであれだけの良い出来のアルバムをつくったメンバーが雲散霧消してしまったのだから……

 96年、彼らのサードアルバムは発表された。
 
 内容は、ファーストの頃からは似ても似つかない、当時の全盛であったグランジに合わせるような音楽性に変化させた。

 
そのことを、むやみに否定する気には、私はなれない。

 別のページでも指摘したが、レコード会社は慈善事業ではない。レコードが売れなければ会社は存続できない。

レコードが売れるように、アーティストの方にも、音楽性を変化させてもらわなければならない事情は充分あると言うことが察せられるからだ。

 むやみにレコード会社を非難するのは生産的ではない。

 STEELHEARTがサードアルバムにて、変化させた内容については、私見を言わせてもらえれば、そんな凄い、とも思われないし、悪い、とも思われないというのが正直なところである。

 
ファーストアルバムほどリスナーの心を鷲つかみにするような品位があるとも思われないから、そんなに賞賛に値する価値があるとも思えないが……

 しかし、この作品は、ファーストの頃のファンから言わせれば、もうSTEELHEARTではない、といわれてもおかしくはない。

 曲の雰囲気からしてもうファーストの頃の面影はないのであるから…


 1番目”We All Die Young”と次の”Take A Little Time”のイントロを聴いたら、これがSTEELHEARTか?と思わざるを得ない。しかし、短気をおこさないで聴いてみると、そのグランジーなベースとギターのメロディにマイクハイトーンの声が上手く溶け込んでい るのがわかる!

 3曲目以降、メランコリックなアコースティックギターとベースが舞い、いかにもグランジオルタナ!といわんばかりのメロディであるが、聴いていて退屈はしない。なかなかのグルーヴ感がある。中にはマンドリンを導入したりして、彩りを添えているのもいいかも知れない。

 5曲目の”Say No More”や11曲目の”Wait”は確かに暗い!戦争が終わった街の秋のバラックを思い起こさせる暗いイメージ喚起されるのである。

 しかし、癒しのメロディ満載の8曲目”All Your Love”や9曲目“Shangrila”はマイクの伸びやかな声が安らぎを与えてくれる。普通グランジと聞けば、聴き手を陰鬱な気分にさせる暗いイメージがあるのだが、マイクの甲高く突き抜けるような声が、陰鬱さを喚起せないでいるのだ。

 それどころか、全体的にほどよい満足感をリスナーに与えていることは事実である。 
 

●Wait”
  


http://www.youtube.com/watch?v=DvniBg5i2YI


 音楽に限らず、こと芸術と言われるものは、その創作者の心を表すものである。

であるからして、時に華やかで楽しくなるような印象を与えるものでも、時に哀しく切なくなるものでも構わないし、そういったすべての領域でものを制作すべきであると思う。

心から発したものを作品として出すべきであるし、他人の制作したものを歌うべきではないと思う。

哀しい歌であっても、その本人の経験から出たものであるならば、とことん感動できる。

こういうモラルでいるために、私はどんなにブリトニースピアーズBACKSTREET BOYSが売れようが、彼らの音楽に全然感動できないのである。

それが正直なところである。

ある時、BACKSTREET BOYSのベストアルバムが話題になっていて、大手CDショップでも彼らのクリップ集をテレビモニターで流して大々的に宣伝していたので、買って聴いてみることにした。

 しかし、聴けど聴けど全然集中できないし、何の感動もない。

 ライナーを取り出して、よくよく見てみるとなんと!彼らは作詞作曲を全然していないのが発見できたのである。


 他人の書いた曲をただ歌っているだけのアイドルであることが判明し、そのCDを私は即刻売りにいったのである。

 やはり自分の書いたモノでなければハートを出すことは出来ないのだ。

 そして聴き手も感動できないのだ、ということがわかったのである。

 たとえ、暗く哀しいマテリアルであっても、本人の経験したものであるならば、とことん感動できる、そういうものだと私は感じる。

しかし、90年代半ばのグランジ、オルタナという音楽的流行が批判されたのは、それが暗いものばかりであるし、そればかりでは聴き手を陰鬱な気分にさせるからだろう。

 その内容が、本人の心を映し出すものであるならば、それでもいいしあってしかるべし、と本心から思うが、そればかりでは聴き手を陰鬱な気分にさせる…要はそれだけではだめだということである。

 楽しく華やかな気分にさせるものも盛り込まなくては。

 デビュー作収録のバラードの”She’s Gone””I’ll Never Let You Go”で、その能力をいかんなく発揮したマイケルマティアヴィッチだが、今回はその華やかなバラードではなく、哀しい味で勝負してきた。

matije96.jpg


 このアルバムのリリース時に、曲のコンセプトを訊こうとしたインタビューアーに、

「初めに、この曲はどのようなコンセプトか、どのような経験から発したものか、どのようなことを聴き手に感じてもらうべきか、を言ってしまってはそれが固定観念になって自由な発想が出来なくなる。だからインタビューではそういったことは言わない。まず聴いて自分なりの解釈をすればいい。」

とマイクが言っていたのを思い出す。

それに私も賛同する。

このような理由で、どのようなコンセプトでこの曲が書かれたかは私にも誰にも知る由はない。

何度も聴いて、解釈をすることをお勧めする。



●”We All Die Young
 ↓



http://www.youtube.com/watch?v=DvniBg5i2YI


 出だしのベースのメロはもちろん、曲全体のメランコリックさが当時の流行の音楽をまさに体現している感じがする。

 STEELHEARTのデビュー時は、人気がすさまじかった。

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デビューアルバム

その出来が素晴らしいがために、一気にゴールドに、そして最終的にはプラチナにまでいったのである。

全米チャートでは、40位にまで上昇した。

「たったそれだけ?もっといってもいいんじゃないの?500万枚くらい売れてもいいんじゃないの!」

とすら思ったものである。

 その時思ったのは、このバンドの中心人物でかつ、ほとんどの作詞作曲を手掛けているマイケルマティアヴィッチの音楽センスのレベルである。

 その才能にとことん惚れ込んだ私は、セカンドアルバムにも相当の期待を込めて買って聴いたものだが、その変貌ぶりにちょっと落胆してしまったものである。

 しかし、その変貌ぶりを裏を返して論ずれば、才能がバラエティに富んでいる、ということである。

 私を含むファーストアルバムでノックダウンされて、このバンドのファンになった人は、そのファーストの音楽性の踏襲をしてほしかったに違いない。

 しかし、セカンドはかなり違ったものになってしまった。

 非常にもったいないが、アルバムごとに作風を変えるのがマイケルのスタンスであるならば、それも仕方がない。

 そして、サードでもまた作風が違う。

 こういう当時の暗く、メランコリックな雰囲気を覆っている音楽にしろとレコード会社から言われたからそうしたのか、マイケルが意図的に変えたのかはわかりかねる。

 しかし、よくよく聴いてみれば、マイケルの明るく打ち負けない強靭な声は相変わらずだし、当時の音楽風とSTEELHEARTの音楽性の融合は成功している。

ファーストアルバムほどではないが、楽曲の質はそれなりに保たれている。

●”Say No More
  ↓



http://www.youtube.com/watch?v=ntGdR0swdpg


 またもメランコリックな出来だ(笑)!

 出だしが重いベースのイントロで始まるし…。

 しかし、この曲もマイケルの甲高い声と強靭な歌いっぷりで曲をリードしていく。

 その力は計り知れない魅力をもっている。

その声が、曲のメランコリックさを和らげているのは間違いない。

メランコリックなだけな音楽では、捨ててしまうのがオチだが、彼の驚異的な声が楽曲の質を落とさないことに貢献している。

 彼の声を聴くと、それだけでSTEELHEARTだと思わせるのだ。

それくらいのアイデンティティを確立しているのだ。

  彼の声にノックダウンされた人は、バンド全体の音楽性が大幅に変わっても、マイケルが歌えばそれだけでいい、とすら思うのではないだろうか?

 そんなことを考えざるを得ないのである。

 
 このように、ハードロックアーティストがグランジオルタナの要素を上手く溶け込ませた傑作として思い起こされるのは、そう、WINGERPULLアルバムである。

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WINGER

 

 WINGERは、自分らの持ち味や特徴を生かしたうえで、グランジオルタナの要素を取り入れたのに対し、
 STEELHEARTのほうは自分らの持ち味を全く度外視して、グランジオルタナのハードロック的な傑作なアルバムを作ったという違いはある。
 

 しかし、共通するのは、WINGERSTEELHEART共にグランジオルタナのハードロック的な傑作なアルバムを作っても、それまでの、自分らの持ち味や特徴を生かしたアルバム-WINGERWINGER』『IN THE HEART OF THE YOUNG 、STEELHEARTSTEELHEART-以上のセールスを挙げることは出来なかったということである。

 短気にならずに、最後まで聴いて見れば、確かにいいアルバムであることは間違いないといったところである。
 

 しかし、私を含め大多数の人が思うのは、STEELHEARTの最高傑作はSTEELHEARTということだろうが、

ではグランジーな良いアルバムはどれですか、ときかれればWAITと答えざるを得ない。

 両者では味が違うのである。どちらが「相対的に」良いかと問われれば答えようがないのである。難しい問題である。

  私がHR/HMについて初めて知ったのは、80年代の半ば、華やかなイメージのポップなハードロックが全盛を極めていた。

 しかし、METALLICAブラックアルバムの出現で、90年代初頭以降へヴィでダークなメタルが跳梁跋扈した。そのため、ハードロック勢は隅に追いやられる羽目になった。

 その、へヴィでダークはメタルに合わせるように、自らの音楽を変化させていったのは、何も今回取り上げたSTEELHEARTだけではないのである。

 DIO、PINK CREAM69 、WINGER、ARCADE、THUNDER…

 
挙げていけばきりがない。

 これらのアーティストに、「このようにへヴィでダークな音楽に変えた理由は?」と訊いても、直截「これがメインストリームだからだ」と答えたのを聞いたことがない。

 やはり、レコード会社からの要請なのか、時代の無言の要請なのかが微妙なところなのではないだろうか?

 
めまぐるしく流行が変わる現代、特にアメリカにおいてはその傾向が著しい。そこで自分のレコードを売っていくためには、やはり変化は免れないといったところだろうか。

 音楽云々を評論する立場としては考えさせられる問題である!



●”Forgive Me
  ↓



http://www.youtube.com/watch?v=Z8tOsfwXRMM


 アルバムは、全体的に暗いイメージが覆っている。

 このアルバムがリリースされたのは、96年

 ちょうどグランジ、オルタナが世間をにぎわせていた時代であり、そんな暗い音楽の流行りを象徴し、その音楽の元祖として崇め奉られたBLACK SABBATHの初代ヴォーカリストであるオジーオズボーンをヘッドライナーとしてのメタルのイベントであるOZZFEST第1回が開催された年である。

1st ozzfest
OZZFEST 96』


 そのフェスに参加していた多くのバンドに共通する特徴を、このアルバムも持っている。

 重低音で生々しいギター音が全体を覆っている。

その取り入れの試みが成功したかどうかは、聴き手の価値観に任せるとしか言いようがない。

 売り上げで言えば決して成功ではないが(全米チャートで200位にもはいらなかった)、そのバンドの楽曲のレベルアップ、魅力アップしたのかどうか、を尺度にすれば、人によって評価は異なってくるだろう。

 セカンドアルバムである前作が、デビューアルバムでは全米チャートで40位に対し、144位と大幅ダウン、それを受けて、大抵のバンドはデビューアルバムのような作りにするのが常だが、マイケルマティアヴィッチはそうはしなかった(笑)


 それどころか、当時の流行の音楽的要素をふんだんに取り入れ、デビューアルバムからは程遠いイメージのアルバムにこのアルバムはしたのである。

 哀しいイメージを喚起する曲が多い、ということはやはりマイケルの当時の心がそのようなモノに覆われていた可能性が高い。

 ファースト、セカンドで一緒に組んでいたバンドメンバーは1人も残ってはいなかった。

 そのことについても、マイケル

どうしたんだろうね。みんな疲れちゃったんだよ!(笑)」

などといって本当の内容に関しては語らずにごまかしていたのを思い出す。

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 アルバムが最初のころのように順調には売れず、コンサートの動員数も少なくなっていった。

 そこへきてバンドのメンバーも離散…
こんな当時の心の苦悩や叫びと、当時の流行の音楽と一致したのだと思う。

 このアルバム発表後、来日公演もまたもなしで終わってしまった。

 それ以降、2008年にアルバムを出すも、日本でもほとんど注目されずじまい。

 2007年から始まった、80年代に活躍するも昨今はそんなに人気が出なくなってしまったバンドを集めたハードロックのイベントであるROCKLAHOMASTEELHEARTも参加している。

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ROCKLAHOMA

それ以外目立った活動は目にしない。

これからマイケルがどのような道に行くのかわからない。

しかし、彼の持つ作詞作曲の能力や超驚異的なヴォイスを活かさずに沈んでいくのはあまりにもったいない。

matijesaikin.jpg


そう思うのは決して私だけではないはずである。

1990年の来日公演では、まだアルバイトもしていなかったため、行けなかったのである。

次に来た時は絶対に行く、と決断しても彼らが目立った活動をしてくれないでいるがためにそれが叶わないでいる。

是非ともまた来日公演をおこなってほしいものである。

その時は、絶対に私は行くと誓いたい!


●このアルバムが欲しいかたはコチラ。
  ↓



ウェイト

椎名美弥子


STEELHEARTの魅力を万遍なく堪能できます!💛」

・ファーストからサードまでのクリップ、ライヴ、アコースティックライヴを収めた2枚組のDVDは此れ!
  ↓



STEELHEART DVD


<参考関連記事>
⇒誰だ、この脅威の新人バンドは!?=STELHEARTのデビューアルバム『STELHEART』


⇒STEELHEARTのセカンドアルバム『TANBLED IN REINS』


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STEELHEART.jpg
  







  STEELHEARTといえば、90年にアメリカのコネチカット州からデビューした5人組のバンドである。

 デビュー前、彼らのアルバムのレビューでは、どのメタル雑誌でも「超大型新人登場」だの、 「声、曲作り、音作りどれも素晴らしい」といった感じで、賞賛の声しか上がっていなかったのを憶えている。

 それらを見て、「これは買わずにいられない!」と思い、私は期待に胸を膨らませていた。

 そして、その期待を大幅に上回る超最高の出来で、20年近く経った今でも愛聴している。

 そんな優れたアルバムなのである。

 このデビューアルバムは、結果的に全米で100万枚のセールを挙げ、見事プラチナムを獲得するのである。

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マイケルマティアヴィッチ

 STEELHEARTのよさは、なんといってもヴォーカリスト兼リーダーである、マイケルマティアヴィッチのハイト-ン、いや超ハイトーンの声と作曲能力と音作り能力にあると言ってよい。

まずこのバンドのレコードを聴いて、その声のすごさに誰もが驚くはずだ。

どんなへヴィな音にも力負けない強い声に加えて声域の広さ、超ハイトーンの声、高いキーではどこまでも聴き手を高揚させ、バラードではソウルフルかつソウルフルで聴き手に涙を誘う、これほどまでに、聴き手の心を鷲摑みにさせるヴォーカリストはさがしてもなかなかいるものではない。

その声に、これまた稀な才能を魅せるギターのテクニックが心の高揚に拍車を掛ける。

steel.jpg
デビューアルバム

 要するに、スピーディ、スロー、バラード何をとっても非の打ち所がない、そんな凄いデビューアルバムをSTEELHEARTは出したのだ。

「100万枚?そんなんじゃ足りないっしょ。500万枚売れてもおかしくないよ、このアルバムは!」

私はそう思った。

そう思ったのは私だけではないはずである。

デビュー当初は、まだ、新人であるからして、認知度が低かったのかもしれない。

ただ、こんな優れたデビューアルバムをだせば、次のセカンドアルバムには否が応でも期待が高まるのは、当然の帰結である。

tangled in reins 
セカンドアルバム

 しかし、期待のセカンドはキッズの期待に応えられるものではなかった。

 ヴォーカル兼リーダーのマイケル

「誰でも予想できるものは作りたくはなかった」

と某雑誌でコメントしている。

 急激なイメージチェンジ…それが功を奏する場合、奏しない場合両方あるが、STEELHEARTの場合は明らかに上手くいかなかったようだ。

 デビュー作をホントに何回も聴いた私からすれば、92年に出されたセカンドは明らかに失敗だった。

 時あたかもグランジ、オルタナが隆盛を誇った時代とも思えない。

 まだその前段階だったのだ。

 STEELHEARTのようなハードロック勢がまだまだチャートをにぎわすことが充分可能であったことは間違いない。

 ファーストの出来を今一度俯瞰すれば、マイクの声のメロディにへヴィなリフを乗せ叩き込む、そしてキャッチーなギターのソロを盛り込む、それがファーストのアルバムのスピーディな曲でもスローな曲でもやって上手くいった成功法則である。

 しかし、彼らはあえてそうしなかった。

 理由はわからないが、それが失敗であったことは、セカンドの楽曲の出来を見れば明らかだ。

 マイクの声はあいかわらず健在だし、ギターもベースもドラムも良い仕事をしているのは間違いない。

 しかし、ファーストアルバムでとった手法をとらずに、あえて違う方法が楽曲の低下を招いたのは否定できない。

 意図的に変えたというセカンドは小気味良いロックンロールの曲がアルバムの大半を占めているが、印象的でキャッチーなリフがすくないのだ。


●”Mama, Don’t You Cry
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=nFvmTUUGiek


 この曲がファーストシングルになったバラードである。

 バラード…このことでまず期待したのは、デビュー作に収められている名バラードの”She’s Gone””I’ll Never Let You Go”のような名バラードの再来である。

 しかし、このシングルはそれほどの話題も呼ばなかったからして、2者のような感動を聴き手に及ぼさなかったのだろうと思う。

 しかし、マイケルの驚異的なヴォイスは健在だし、ピアノのイントロの繊細さはなかなかの感動を及ぼさないだろうか?

 聴き手の関心を喚起するためには、どうしても強烈な音が不可欠だろう。

 それに、そのヘヴィは音に抗す、打ち負けない驚異的なヴォイスがあればなおの事、喚起を起こす。

 そんな手法が”She’s Gone”や”I’ll Never Let You Go”にはとられていたが、今回のバラードではなされなかった。

 この2者のようなヒットにはならなかったが、良きバラードであることに違いはない。

●”Loaded Mutha”
  



http://www.youtube.com/watch?v=AyslCAku2J0


 この曲がアルバムのしょハナを飾る曲である。

 音の厚みではファーストアルバムに劣るが、こういうロックンロール色の強い曲はファーストにはなかった。

 ヘヴィなリフで押しまくる楽曲の魅力に魅せられたファンは、ちょっと戸惑ったのは間違いない。

 フレーズのそこかしこにSTEELHEART節が散見されるし、なかなかの良い曲であることに違いはない。

 ギターも腕において健在でもある。

●”Sticky Side Up
  ↓



http://www.youtube.com/watch?v=reLEmg0_3Zo


 いい曲であると思う。

 ホップ色の強いアップテンポの曲だし、ファンキーなフレーズがそれなりに聴き手の心を喚起する!

 こういった曲もファーストにはなかったマテリアルである。

 意図的に、このアルバムをファーストと違うようにしたと、マイケルはインタビューで語っていたが、裏を返せば彼の音楽性の幅の広さがうかがえるというものである。

 私が、バンドのリーダー兼メインソングライターなら、前作がヒットしたなら、その音楽性を踏襲したことは間違いない。

 いや、そんな幅広い作曲の幅を自分は持ち合わせることは不可能なのだ。

 ゲームセンターにある格闘技ゲームでは、いろんなキャラクターを選べるものがあるが、私は1つしか選べない。

 それしかできないからだ。

 空手家、プロレスラー、ヨガファイター、ボクサー、力士といろいろ選べる格闘技ゲームがあっても、私は依然として1つしか選べないのである。

 それしかできないから(笑)

 私が作曲の能力があったら、おそらく同じような曲しか作れないだろう。

 そんな幅広く器用なことは出来ないからである。

 しかし、このバンドのリーダー兼メインソングライターであるマイケルマティアヴィッチは1つの音楽性に拘らず、幅広い音楽性を持ち合わせている。


●”All Your Love
  ↓



http://www.youtube.com/watch?v=KOAouJBsZFw


 今作でも、2つのバラードが収められた。

 ファーストの”She’s Gone”や”I’ll Never Let You Go”ほどの感動は呼ばないが…。

 ちょっとだが散漫な印象が出てしまう。

 曲の最初から最後まで緊張感が途切れることなく続くような力には不足している。

 しかし、ここでも気が付くのは、マイケルのヴォイスの素晴らしさである。

 スピーディな曲でもスローでもバラードでも楽曲の良さを大幅に引き上げるその能力はかなりの逸材さがわかる。



 一度、このアルバム全体を俯瞰すると“Sticky Side Up””Steelheart”といったスピーディなロックナンバーは気持ち良いし、“Electric Love Child”のようなスローナンバーも良い。

 しかし、また聴きたいという気にはファーストアルバムの時のようにはなれない。

 ”Mama Don’t You Cry””All Your Love “の2曲のバラードも良く出来ているが、デビュー作の”She’s Gone””I’ll Never Let You Go”には及ばない。

 何故か、彼らの武器であるマイクの声にギターの重いリフをのせて、ドラムとベースを叩き込む」という手法を捨ててしまったがために、楽曲の質をさげてしまったのである。

 やはりその手法を踏襲をすべきだったのだし、ファーストで彼らのファンもそれを望んでいたに違いない。

 ファーストの出来のよさでファンになった人は、大いに期待してセカンドアルバムを買い、発売と同時にチャートの上位に食い込むが、瞬く間に転がり落ちたのを私は覚えている。

 やはり、ファンがもっと大勢できる期を見てから、イメージチェンジをはかるべきであったのかも知れない。

 生兵法は怪我のもとなのだ!

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 とはいったものの、全体的な楽曲の高さはなかなかのモノだと思う。

 ファーストアルバムが良かったがために、いや良すぎたために、その音楽性の踏襲を誰もが期待したのだ。

 しかし、そんなファンの思いをよそに、自分たちが、いやマイケルのモチベーションは、 「誰もが予想できるような出来にはしたくなかった」というインタビューの内容の通り、意図的なイメージチェンジをしてしまったのだ。

 しかし、ファーストアルバムが良すぎたために、それと比較してどうのこうのと意見を思い並べてしまったがために、それほどよくないイメージがつきまとってしまったのではないだろうか、そんな気がしてならないのである。

 ファーストを聴いたことがない人が、いきなりこのセカンドアルバムを聴いたら、「結構いいかも!」という意見をしたに違いない。

 そして、 「次のこのバンドのニューアルバム買おう!」とも思っただろう。


 そのニューアルバムが、ファーストのような超良好なアルバムであったら、100万枚どころか、その倍くらいは優に売れていたに違いない。

 デビュー戦で、かなりいい成績かチャンピオンになってしまった人が、次の試合でそれ相応の戦績を残せなかったがために、マスコミでたたかれ、それに耐えれなくなって、辞めてしまう…そんな例はスポーツや格闘技ではたくさんある。

 それとこのSTEELHEARTの例は同じようなものではないだろうか?

steel.jpg tangled in reins

 そうでないかどうかは、まず出来が良すぎたファーストアルバムのことは一切忘れて虚心坦懐にこのセカンドアルバムを聴いてほしい。

 そして、シミュレーションをしてほしい。

 これを先に聴いて、次にファーストアルバムを聴いたら、どんな感想を抱くか?

 このセカンドアルバムは、かなりいい線いくのではないだろうか?

 そんな気がするのである。

 しかし、そういったことをするのは、かなりこのバンドに思い入れがないと難しい!

 そんなことするには、時間がないといけないし、他のこのアルバムを凌駕する良好なアルバムはいくらでも存在するし、ハードロックのアルバムは毎月数十枚も発売されている。

 それを差し置いて、私が今書いたようなことを実行するには、かなりこのバンドに思いいればないとできた話ではない。

 でも、ハードロックにかなりの思い入れがあり、出会いを大切にしたい人は、是非とも実行してみてほしいものである。

 やはり私がこういった小賢しいことを書いても難しいものである。

 ファーストアルバムが全米40位を記録したにも関わらず、今作は144位どまり…しかも、来日公演はこの時は無しで終わってしまった。

 やはりファーストの踏襲をすべきであったのだろう。

 でも、それなりにいいアルバムであることは言うを待たない。


●上記4曲を収めたSTEELHEARTのセカンドは以下から!
  ↓



Tangled in Reins


bikyak.jpg


STEELHEARTの魅力を万遍なく堪能できます!💛」



・ファーストからサードまでのクリップ、ライヴ、アコースティックライヴを収めた2枚組のDVDは此れ!
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STEELHEART DVD

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⇒誰だ、この脅威の新人バンドは!?=STELHEARTのデビューアルバム『STELHEART』

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