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88年、頂点に立ったBON JOVI!
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 88年の日本でおこなわれたカウントダウンについて言及したなら、BON JOVINEW JERSEYについてふれないわけにはいかないだろう。

 時は80年代、この時代は史上空前のロックブームであり、ハードロックブームであった。

rokkufesuta.jpg 


 次々にいろんなアーティストがいいアルバムを出しては、話題になり、誰もがそういったアルバムを買い、聴き、感動しては陶酔した!

 とにかくいいモノが溢れていたのだ。 

 この時代を、「ハードロックのバブル時代」などという人がいるが、その表現は適切ではないと思う。

 バブルというのは、実体の価値がないのにも関わらず値段が高騰してしまう事態(例えば家が本来は5000万円の価値しかないのに8000万円にまで高騰してしまうなど)になることを言うのであって、この時代をバブルと言ってしまってはアーティストに失礼だと思う。

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 実際には価値がないにもかかわらずみんなが狂喜した、などという誤解を当時を生きていなかった人たちが聞いたら誤解してしまう可能性も無きにしも非ずである。 

 とにかくこの時代のハードロックはいいアルバムが溢れていた。

 いいアルバムでないにもかかわらず、ブームになっていたということではないのである。


全然逆である。

nuuno.jpg


 今回取り上げるBON JOVIにしろ、METALLICA,NIGHT RANGER,RATT,DOKKEN,WHITESNAKE,KISS,CINDERELLA,POISON,WINGER、VAN HALEN,EUROPEなどなど数え上げればきりがない。

gnrsanka.jpg 


 時あたかも経済がバブルに酔いしれている時分にはなぜかアルバムもいいモノばかりできるのである。 

 どれもが素晴らしいアルバムを出してくれていたのである。 

 そして、ひとたびそのバブルが弾け不況になると、どうしてかいいモノがとんとなくなってしまうのである。 

 それは93年以降にここ日本でも起きた事態である。

 80年代に何百万枚も売っていたアーティストも、この時代を過ぎるとどうしてかいいアルバムが作れなくなってしまったのである。

 ことはBON JOVI例外ではなかったのである、悲しいことであったが…。 



 80年代の中盤には、どの駅前にも「レンタルレコード店」があったものである。

rentaru.jpg


 消費者はアルバムを1枚100円から300円くらいで借りて、それをカセットテープにダビングして聴いていたのだ。

 しかし、それも80年代の後半になると流行らなくなった。 

 いろんなレンタルレコード店が、店を畳み、それまでにあったレコードを廉価で放出し始めたのだ。

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 当時は、バブル経済に酔いしれていた日本だからして、レンタルでなくともそのままレコードを買った方がいいと思うようになった消費者の方がおおくなったか、あるいはいくら聴いても音が劣化しないCDが登場したからなのかは正確なことはわからないが、とにかくレンタルレコード店は一気に姿を消し始めたのが80年代の後半なのである。

 驚くべくことだが、レンタルレコード店の前には、レンタルカセット店なるものもあったのである。 

 それを借りて、違うカセットテープにダビングするのだが、それでは音の劣化がいちじるしいのだ。

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 それでもそういうことをしていた人が多くいたのだから当時の音楽ブームはすごいと言わざるを得ない。 

 音楽が多くの人を鷲掴みにしてはなさなかったのだ。 

 レンタルレコード店が店を畳むに際し、既存のレコードを放出していたその値段は、1枚500円とか800円とか、店によって違っていたが、とにかくそれに多くの消費者が食らいついた。

 凄い店では3枚800円などという店もあったくらいだ。

 中古レコード店も多くあったが、そこでは新品と変わらぬ音質を維持できていたレコードであれば2000円近くの値段がついていたものである。


chuuko.jpg


 それほどでなくても、そこそこ音質が良ければたいてい1000円以上していたのが当たり前であったから、そんな廉価で放出されていれば、消費者が食らいつかないはずはなかった。 

 私もそのセールの蜜にありつけた幸運者のひとりであったのは間違いない。

 ここまで読んで、当時を懐かしんでいる人は筋金入りの音楽ファンである。

 それによってBON JOVIの音に触れることができたのである。

 このバンドの最大のヒット作であるSLIPPERY WHEN WETも当時10代の私が廉価で購入できたのはうれしいことこの上ない喜びであった。

ワイルドインザ
SLIPPERY WHEN WET

 20代の大学生であればバイトをして簡単に購入できたことであるが、少ししか小遣いがなかった10代の私に大きな喜びであった。

 当時AXIAというカセットテープの宣伝に出ていたBON JOVIを知り、それから異常な興味が出て買い、聴き、あまりの良さに感動し一気にファンになったのである。

 その宣伝に出ていた時に歌われていた”Livin’ On A Prayer”はとんでもなくいい曲である!



http://www.youtube.com/watch?v=mVoFzIoHAEg

 こんな状態から早くもBON JOVIの次のアルバムが発表されることが雑誌で大きく宣伝になると、どうしてもそれが欲しくなった。

 しかし、少額の小遣いしかもらっていなかった私にはそのアルバムを買う金がなかった。

new jersey
NEW JERSEY


 そこで私は孫に甘い祖母の家まで電車で行ってレコードを買う金2500円をせびりにいったものである(笑)。

 そして発売当日買いに行き、買い、そして聴いたのである。 

 その時、あまりの感動的な曲の数々に圧倒されたのである。

そのニューアルバムを買ったときに一緒にファーストシングルも購入した。

そのファーストシングルはもちろんこの曲である。

●”Bad Medicine"(全米1位)

  ↓


http://www.youtube.com/watch?v=eOUtsybozjg


 前作よりも若干雑な印象を与えてしまう今作であるが、アメリカンな色を彷彿とさせて澄み切ったブルーにこだまする空間色を想起させるこの曲は印象が強く残る。

 こういったスケールの大きな音の圏域を作り出し、聴き手に大きな感動を与えてくれたのがBON JOVIであった。

ボンジョヴィ 


 そのスケールの大きさには正直圧倒されたのである。 

 それをこの曲以上に大きく堪能させてくれたのが以下の曲であった。


●”Lay Your Hands On Me”(全米7位)
  ↓


http://www.youtube.com/watch?v=EhjSzibOIH4 


 この弾けるようなドラマティック感は何だろうか?

 この弾けるようなスケールのデカさは何だろうか?

 そしてまったく嫌味にならない好感しか呼び起さないへヴィさはどうだろうか? 

 もはや言葉もいらない…ただひれ伏すのみ!

bonbonbon.jpg


前作のSLIPPERY WHEN WETに続く本作も、20代の若者らしくへヴィさを維持してくれている。

気持ちよさを感じるへヴィなギターリフも快感ですらある。

 近年のBON JOVIはそれらを忘れてしまい、どうにも意見のしようがないが、その当時のへヴィさにくわえて、効果音を巧みに交えさせてさらに感動を煽る手法は見事である。 

 やはり、この曲でもそうだがリッチーサンボラのギターテクは素晴らしい!

ファイル0127
リッチーサンボラ 

 スライド奏法やアーム奏法を巧みに交えたソロを考え出すその力には脱帽である。 

 自分がバンドの中で一番注目している人が、その見事なソロにを展開すれば感動しないわけはなかった。


●”I’ll Be There For You”(全米1位)
  ↓


http://www.youtube.com/watch?v=mh8MIp2FOhc

 このNEW JERSEYには、前作のSLIPPERY WHEN WETに収録のWanted Dead Or Alive”Never Say Good-bye”といったバラードを上回るバラードを私は期待していたのである。

当然、私はバラードに感動する性質だからだ。

 このバラードは、全米1位になったからなのか、あるいはメンバーたちが気に入った曲のせいかはわかりかねるが、今まで続くこのバンドのライヴには欠かせないレパートリーになっている。

guruupu.jpg 


 しかし、この曲を初めて聴いて以来、私はそれほど感動できないのが正直なところである。 

 出だしのイントロやメロがそれほどよくないから、それほど感動できない。

 この曲ではなく、先の”Never Say Good-bye”の方が私としてはずっと好きである。

 このような場合、美辞麗句で固めた方がいいのかも知れないが、偽りを書くとどうしても読み手にばれてしまうからあえて本心を書きたい。 

 しかし、以下のバラードは心底すきなバラードである。


●”Living In Sin”(全米9位)
  ↓


http://www.youtube.com/watch?v=VI2-ASiNCac 

 厳粛な静寂を縫ってふくよかなキーボードが突き抜ける。 

 こういった荘厳な景色を思い浮かばす力のある曲に私はとことん弱いし、今でもこの曲は心底感動できるバラードである。 

 奥深さが感じれるのである。 

 この曲は、わたしがこれまでに行ったBON JOVIのコンサートでは観れなかった。

 セットに組み込まれなかったのである。

 しかし、このころのBON JOVIのブートレッグではこの曲を演奏されているし、のちのオフィシャルライヴDVDであるLIVE AT MADISON SQUARE GARDENでも演奏されているから喜びである。

madison live
LIVE AT MADISON SQUARE GARDEN

”I’ll Be There For You”よりも全然好きである。

 それでも全米9位にまで行ったからいいだろう。


●”Born To Be My Baby”(全米3位)
  ↓


http://www.youtube.com/watch?v=Ahf2B_eZUc4

 この曲は思わずいい曲だねえと唸りたくなる曲である。

 時に激しく、時に感情的に緩急をつけて歌うジョンボンジョヴィの歌唱姿勢には釘付けになったものである。

zyohn.jpg 


 そしてここでも活躍しているのが、リッチーサンボラのギターソロである。

 彼も激しく感情的にギターを操る姿勢には私は感動してしまったのである。

 彼の20代最後の年であった。

 当時の20代の激しくいい曲を作り出す信条が私は好きであった。

bonless.jpg


 前々のページでも書いたが、このNEW JERSEYが出た88年の大晦日と次の89年の1月1日におこなわれたSANYO HEAT BEAT LIVEというカウントダウンイベントにBON JOVIはヘッドライナーを務めた。

 その動員数は実に11万人である。

 そして、その大晦日のライヴの模様はテレビでも放映された。

 その番組を何万人の人が観ただろうか?

 想像がつかない!

 そのことによって多くの日本のキッズの心をつかみ、ファンにしたのだろう。

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 今はなきMUSIC LIFE』誌88年度の人気投票において、

グループ部門でBON JOVI
ヴォーカリスト部門でジョンボンジョヴィ(BON JOVI)
ギタリスト部門でリッチーサンボラ(BON JOVI)
ベーシスト部門でアレックジョンサッチ(BON JOVI)
ドラマー部門でティコトレース(BON JOVI)
キーボードプレイヤー部門でデヴィッドブライアン(BON JOVI)
アルバム部門でBON JOVINEW JERSEY

がそれぞれチャンピオンになったのである!

 これほどの独占状態を私は見たことがない。

 すさまじいばかりのBON JOVIの時代であったのだ。

 それは単に曲が良いということだけではなく、ルックス、オーラ、時代を引っ張っていく目に見えない力、こういったものが複合的に数えきれないほどの多くのファンの心を虜にした結果であるといえる。

 SLIPPERY WHEN WETに次ぐNEW JERSEYと良すぎるアルバムを立て続けに出してくれたBON JOVIに感謝は尽きない。


このアルバムは前回同様全米1位に輝き、全米だけで800万枚を売り上げ、世界では1800万枚を売った。

そして、88年の大晦日と89年の1月1日の2日間で東京ドームでのフェスでヘッドライナーを務めた後、単独公演がおこなわれた。

その日程は以下。

1月5日 大阪城ホール
1月6日 大阪城ホール
1月9日 大阪城ホール
1月10日 名古屋レインボーホール
1月11日 名古屋レインボーホール

 こんな空前のBON JOVIブームのさなか、これまでの3枚のアルバムとニューアルバムNEW JERSEYがすべて限定盤ピクチャーレーベルで発売されたのだ。

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 この素晴らしいアルバムの連続ですっかりこのバンドの虜になった私は、これらすべてが欲しくなり、いずれもレコード(LP)でもっていたにも関わらず、月日をかけてすべて購入したのである。

 またも祖母に金をせびりに行って(笑)。

 そのくらいこのバンドは大好きであったのだ。

 ピクチャーレーベル化は、同じレコード会社(mercury)であったDEF LEPPARD,CNDERELLA,L.A GUNSの全アルバムでもなされたのである。

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 BON JOVIのみならずどのハードロックバンドも好景気の頂上にあったのである。

 その頂上にあって、またこの次のアルバムもこのような感動させてくれるアルバムが出る、と当時10代であった世間知らずであった私は思ったものであるが、彼らの歴史を今顧みると、この期を頂点にして、これ以上の売り上げを誇るアルバムは出ていない。

 だがそのことについて落胆していても仕方がない。

 このアルバムを今、当時を振り返って聴けば、また感動の渦の中に惹きこんでくれる。

 そんな体験をさせてくれるのである。

 そんな体験をあなたもしてみたらいかがだろうか?


NEW JERSEYの国内盤は以下!
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NEW JERSEY+2


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New Jersey


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  BON JOVI84年にデビューし、そのアルバムは全米43位にまで上昇するも、ゴールドディスクに一歩届かずに終わってしまった (しかし、のちのサードアルバムなどのヒットによって便乗売り上げをして、のちに200万枚までに売り上げは上昇した) 。

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 デビューアルバム

 しかし、そのアルバムの内容は非常によくできたもので、作曲や音作りは非常に秀でたものであることは聴けばすぐにわかる性質であることは瞭然である。

その魅力は、20年以上も経ったいまでも私を聴きたい気にさせ、実際今も聴いている。

 しかし、あれだけのよくできた作品なのにも関わらず売れなくて、よく落胆せずにいたなと私は思ってしまう。

 同じ年にデビューしたRATTはそのアルバムを全米7位にまで上昇させ、見事300万枚まで売っている。

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RATTのデビューアルバム

 このことからして、当時はBON JOVIよりもRATTのほうに目が誰しもいっていたのではないだろうか?

 当時の私は幼少でハードロックのことなど何も知らなかったので想像に任せるしかないが、私ならRATTのほうに目がいっていただろうと思う。

 衝撃の度合いがやはりRATTのデビュー作のほうが強かったからである。

 BON JOVIのデビュー作も当然良かったが。

 しかし、デビュー後すぐのイベント参加によって名前の広まり方はBON JOVIのほうが大きかったのではないだろうか。

 そのイベントとは、 SUPER ROCK 84である。 

 いまや、アメリカを代表する、いや世界を代表するアーティストにまでなったBON JOVIだが、この年はまだデビューしたてで、このフェスティヴァルにはANVILについで2番目の登場であった。

(出演はANVIL、BON JOVI, SCORPIONS、MICHAEL SCHENKER GROUP,WHITESNAKEの順、へッドライナーは最後者2者が日によって入れ替わった) 

 ボン ジョヴィ  

 既に、このときの模様はホームビデオとして販売されていたが1度は廃盤になったが、96年に再発されたが、また廃盤に追い込まれてしまった。

 このビデオを私は未だに保有している。

 その模様を拝見するとまだボンジョヴィのステージングにはぎこちなさがある。
 

 おりしも、80年代の初頭、全米や日本はメタルの全盛期で、その流れに合わせるがごとく、BON JOVIもそのコスチュームをメタル然としたものにしているのが興味深い!

 確かに、メタルは当時ブームになっていたが、それはあくまでもプラチナ(100万枚単位)の範囲以内であった。

 MOTLEY CRUERATTしかりである。

  周知の通り、のちにBON JOVIMOTLEY CRUEはワールドワイドで1000万枚以上の成功を収めるが、それはメタルというベールを脱ぎさってからであった。

 その成功劇までに2年を要するが、その一段階として、今も世界的に有名なWHITESNAKEと同じフェスティヴァルで共演したことは興味深い。

1万人以上入る大きな会場で実に6回もこなし、その名を広めるチャンスがあったのだから、広まり方ではBON JOVIのほうが大きかったのではないだろうか。

 その後、アメリカに戻って、KISSSCORPIONSなどの前座をこなして、着実に演奏やコミュの能力を身に着け、そして名を知らしめるチャンスをものにしていったのである。

 80年代はどのバンドもこのように先にデビューして売れていたバンドのサポートを務めて、名を知らしめていったのである。

 しかし、今はこういったことが出来ないのでそのチャンスは限られている。

 その少ないチャンスを如何に駆使して自分のバンドの名を知らしめるべきかを、考案し実行していかなくてはならない時代になったのである。

 ともあれ、その日本でのイベントに参加した時の映像を観ていただきたい。

(この映像は、当初オフィシャル映像として売りに出されていたが、今は残念ながら廃盤になってしまっている。)
  ↓


 ビデオに収録されているセットリストは以下の通り。

(BON JOVI)

She Don’t Know Me
Break Out
Runaway
Get Ready


そして、それほどの期待した売り上げを達成しなくともめげずにBON JOVIはセカンドアルバムを作った。

それが、 『7800 FAHRENHEITである。
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『7800 FAHRENHEIT

 私は、BON JOVIを88年に知って、その時聴いたSLIPPERY WHEN WETNEW JERSEYの素晴らしさに感動し、ファンになって後に、中古レコード屋でこのセカンドアルバムを買って聴いた。

ワイルドインザnew jersey


やはり出来は良い!

その良さを以下、垣間見ていきたい。



●”In And Out Of Love (全米69位)
  



http://www.youtube.com/watch?v=5U6Y4xSa0HY


 出だしのインパクトの強烈さには私は参った。

 その衝撃の強さは前作をしのいでいる。

 誰にも勧めたくなるほどの強烈な曲である。

 閃光!と表現してもいいほどの見事なリッチーサンボラのギターソロもインパクトを心の中に残す。

 ギターのテクのみならず、その創り出すメロディの良さが類いまれな非凡さを見れる気がする。


●”Only Lonely (全米54位)
  


http://www.youtube.com/watch?v=tfIu7hf5nqc


 今ではもう見ることが出来ない当時のBON JOVIの曲風である。

 それは人間だれしも成長し、音楽性も変わるから、良いも悪いもない当然の変化として受け入れるだけの話しである。

 この当時のBON JOVIの曲風は、どこか暗く哀しい哀愁の含んだメロディが売り物であったのである。

 暗いとは書いたが、これは黒をイメージするような感じではない。

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 時折垣間見せる、キーボードの煌びやかな音や、アルペジオの哀愁感が、その感じを更に畳みかけるのである。

 その瞬間がなんともいいのである。

 当時の彼らにしかなかった魅力である。

 その哀愁さは、希望、未来など、肯定的な感情を呼び起こすモノである。

 聴き手に元気をもよおすのである。


●”Silent Night
  ↓



http://www.youtube.com/watch?v=8HjC6T2HDI4


 ふくよかで、晴れやかさをもったキーボードの音が、聴いていて前途が明るくなるような名バラードである。

 アルペジオのアコースティックギターのメロの織り交ぜ方も見事である。

 誰もがこのアルバムを聴いて一発で良印象になる曲ではないだろうか?

 曲の雰囲気を察知して、それにマッチさせて創り出すリッチーのソロも良い!

ファイル0128

 この時点で、聴いてすぐに彼と分かる特徴的なスタイルを確立しているのがわかる。

 リッチーサンボラはアームを駆使してソロを考え出すが、そのメロディには心底感動するものばかりである。

 非常なメロディセンスの持ち主なのである。

 そのメロディメイカーぶりは、NIGHT RANGERブラッドギルス並である。

 初夏の夕焼け時に、乗用車の中で聴いたら最高の、癒されざるを得ないバラードである。


●”Hardest Part Is The Night
  ↓



http://www.youtube.com/watch?v=Zv1qaWOPx34


 BON JOVIを代表する曲と言っていい”TOKYO Road”はこのアルバム収録の名曲であるが、なぜかシングルカットされなかったのが不思議である。

 その”TOKYO Road”はドラマティックな曲であるし、その緊張感が途絶えることなく展開されているのが見事である。

 今は去ってしまったベーシストのアレックジョンサッチもいい仕事をしている。

「自分がギタリストになるなら、こうなりたい!」と思わず叫びたくなるようなギターフレーズが次から次に展開されている。

 その瞬間がまた幸福感に襲われるのである。

 この”Hardest Part Is The Night”にしろ”TOKYO Road”にしろ、ヘヴィさが健在である。

と言うか、今のBON JOVIが失ってしまったヘヴィさが、このアルバム全体に覆っているのである。

  ハードロックにしろ、ヘヴィメタルにしろ、信条はヘヴィさにあるはずだが、このころ活躍していたバンドは、どうもそういう信条を捨ててしまっているのが私には残念で仕方ないのである。

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 こういった特長のみならず、このアルバムでは時折、おかず的なフレーズが垣間見れて、単なる駄曲になり勝ちな曲を繊細な出来の曲に作りかえられているのである。

今回も、プロデューサーは前作と同じランスクイーンであるが、そのランスの腕に負うところが大である。

(ランスクイン関連の作品の紹介)

⇒RATTの栄光、BON JOVIの下積み時代


⇒DANGER DANGERのデビューアルバム



 その他、このアルバム収録のオリエンタル色のある”To The Fire”なども佳曲である、というかこのアルバム収録の曲はどれもが良いのがわかるはずである。

しかもヘヴィさが出ている。


 当時のBON JOVIはライヴでは決して手を抜かなかったのである。

 それは現在廃盤になってしまったWELCOME BACK TO TOKYO ROADという85年の来日公演でのライヴを収めたホームビデオを見ればわかる。

 メロディを歌う場面ではメロディを歌い、トーンを伸ばすときはトーンを伸ばして歌っていたのである。

 しかし、サードアルバムで全世界的にヒットしたアルバムを出して以降は、売れているという理由かどうかはわからないが、かなり手を抜いて歌っているのがわかる。

 それは、87年のカナダのヴァンクーバーでのライヴを収めたブートレッグをもっているが、それを拝見すれば明らかだ。

 更に、88年の大晦日の東京ドームでのライヴではかなりいい加減に歌っているので、ジョンボンジョヴィのプロフェッショナリティの低さに幻滅したのである。

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しかも最近はヘヴィさが希薄すぎてアルバムを聴く気にもなれない。

 またこのアルバムのようにヘヴィさを取り戻してほしいものである。

 でなければ、アルバムを買う気にはなれない。

 などと書いても少数者の遠吠えにしかならないだろう。

 でも声を大にしてそういいたいのである。

 最終的には、このアルバムは全米チャートで37位にまで上昇し、今回はゴールドディスクを獲得するのである (のちにサードアルバムや4thアルバムが大ヒットし、それに便乗して100万枚までいった) 。

 このころは全米でも徐々に人気が上がり、認知度も上昇していった。

 アメリカではDEEP PURPLEをヘッドライナーにセカンドビルにSCORPONS、その他NIGHT RANGERTED NUGENTが参加したTEXXAS JAMにも参戦することになる。

texxas jam 85


 このバンドのどれもがプラチナあるいはマルチプラチナムを獲得していたのであるが、BON JOVIはまだ当時はゴールドがやっとであった。

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 しかしはのちにBON JOVIはこのバンドでは到底勝てないほどのバンドに成長するとはだれも想像できなかったに違いない。


 そして、イギリスでは、かのMONSTERS OF ROCK 85’サードビルとして参戦することになる。

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MONSTERS OF ROCK 85’』

こういったことをいろいろ調べていくと面白いものである。

TEXXAS JAMなどは、当時のBURRN!』では報道されていなかったし、その他いろんな国でなされている、さまざまな組み合わせのフェスティバルはネットやブートレッグ屋で情報を得て知ることが出来るから嬉しいカウンターパンチになる。

 こういったことがわかり次第順次紹介していきたい。

MONSTERS OF ROCK 85’』参加後に、BON JOVIRATTの前座として全米を回ることになる。

  RATTとは同じ時期にセカンドアルバムを出し、RATT200万枚売ったにもかかわらず、BON JOVI50万枚しかいかなかったのである。

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RATTのセカンドアルバム


 RATTBON JOVIよりもビッグだった時期があったのである。

 のちに立場は逆転することになるが…。

 しかし、この時期はBON JOVIにとって下積み時代だったが、それでも佳曲にあふれたアルバムであるし、今も私にとって愛聴盤であることに違いはない。


85’ BON JOVI  来日公演日程

4月20日 - 中野サンプラザ
4月21日 - 中野サンプラザ
4月24日 - 名古屋市公会堂
4月25日 - 大阪厚生年金会館
4月28日 - 渋谷公会堂
4月29日 - 渋谷公会堂
4月30日 - 渋谷公会堂
5月2日 - 北海道厚生年金会館


アルバム2枚目としてはかなり多い日程である。

しかし、RATTの日程はこれくらいではすまなかった。

その日程と、RATTのセカンドアルバムのすごさを垣間見たいかたはコチラをどうぞ!
  ↓
・『RATTの栄光、BON JOVIの下積み時代 アルバム=「INVASION OF YOUR PRIVACY」』





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このころのBON JOVIのセットリスト 

  1. Tokyo Road
  2. Rouretto
  3. Breakout
  4. Only Lonely
  5. She Don't Know Me
  6. Shot Through The Heart
  7. Silent Night
  8. The  Haredest Part Is The Night
  9. In And Out Of Love
  10. King Of The Mountain
  11. Runaway

(encore)

  1. Burning For Love
  2. Get Ready              

<今は廃盤になってしまったホームビデオ『ウェルカム、バック、トゥ、TOKYOロード』より>


このアルバムは佳曲に溢れている。

 このアルバムからの曲は、次の『SLIPPERY WHEN WET』のツアーでは”Silent Night””In And Out Of Love”などが演奏されたが、それ以降は”TOKYO Road”がたまに演奏されるだけである。

 それは仕方ない面もある。

 いくら佳曲に溢れたアルバムとはいえ、マルチプラチナムを獲得したアルバムではないし、観客が聴きたいのはどうしてもマルチプラチナムを獲得したアルバムからのに決まっている。

 こういったアルバムからのは、どうしてもセットから外さざるを得ないのだ。

 だが、いい曲を一杯つまったアルバムであることに違いはない。


佳曲揃いのBONJOVIのセカンドアルバムはコチラからどうぞ。


●国内盤はコチラ!
  ↓



7800°ファーレンハイト



7800°ファーレンハイト+3


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BON JOVIのセカンドアルバムはいいです!💛」

●輸入盤はコチラ!
  ↓



7800 Degrees Fahrenheit



7800 Fahrenheit [Special Edition]







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10月16日17日 KORNOZZYがそれぞれヘッドライナーに決定したLOUD PARK

16日HALFORD、STONE SOUR、ACCEPT、RATTなど
17日MOTORHEAD、AVENGED 7FOLD、ANGRAなどが参戦決定!
その他の、参加バンドは以下を見てチェック!

loud park



11月30日 12月1日 東京ドーム公演が決まったBON JOVI!
BON JOVI


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