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ジューダスプリーストの『BRITISH STEEL』

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 ブリティッシュスティール
 遂にあのJUDAS PRIESTが来月の17日ラウドパークに参戦する。

しかも、あの名盤BRITISH STEEL』完全再現を公約して!

完全再現…これまで、いろんなアーティストがこれをしてきた。 

 


 QUEEN’SRYCHEしかり、DIOしかり、METALLICAしかり、SLAYERしかり、IRON MAIDENしかりである。

 
  これは、そのアーティストが、その歴史を代表する名盤をアピールする場合に良く用いられてきた。

 よって、代表作や最上の売上を上げたアルバムを完全再現する場合が多かった。

 しかし、ことJUDAS PRIESTに関しては、その歴史の中でたくさんの名盤を生み出してきたことから鑑みて、どのアルバムを完全再現してもおかしくはない。

それくらいの多くの名盤を彼らは擁しているのだ。

judas priest

 今回、そのBRITISH STEELをそのリストに入れたのは実に興味深い。

 そのJUDAS PRIESTの音楽のルーツを遡ることによって、 BRITISH STEELが選ばれたのだという。

 のみならず、彼らの育った環境をも表しているのだ。

 彼らが生まれ育ったイギリスのミッドランド地方製鉄所で有名である。

工場、炭鉱、鉄工所、エネルギー、メタルノイズ、煙、煙突

 こういったものに囲まれてハンマー音やノコを聞いてJUDAS PRIESTのメンバーは育ったのだという。 

 このような環境が、彼らの『鋼鉄神』としてのアイデンティティをはぐくんだ事は間違いない。

 
この環境がなければ、今のJUDAS PRIESTはないといってもいいだろう。



 JUDAS PRIESTはどのバンドよりも早くへヴィで、メタリックな音を出したことで有名である!

 
その彼らにとってBRITISH STEELアルバムは重要な位置を占めるのである。

 このアルバムが、

多くのミュージシャンにインスパイアを与え、

 「このアルバムを聴いて、ロックを始めた!」

 というアーティストは山ほどいるのだ。



judasGRP_0096


JUDAS PRIESTは、

 各々が幅広い趣味を持っていて、その音楽性をスタジオに詰め寄ると、特別なケミストリーが生まれ、しっかりとしたJUDASの音になるのだという。
 
 
なるほど、かれらのニューアルバム制作の方法論はいつもそうだ。

「同じことは繰り返さない」

 METALLICALED ZEPPELINEと同様これに尽きる。

 シンセギターでポップな路線を開拓し、ファンの地平を広くしたTURBOや、

 スラッシュメタルの超アグレッシヴな攻撃性をふんだんにといれたPAINKILLERなど,

 時代が求めている要素を、最大公約数的支持を受ける最高の状態に音と曲を完成させる能力がものすごくあるのだ。

 しかもがどれも良い!
 
スティール 

 ↑ヘビィメタルの歴史に多大な影響を与えたジューダス・プリーストの名盤ブリティッシュ・スティールの制作過程に迫ったドキュメンタリーが“Good Music! Good Price!”シリーズとして廉価版で再発売。

 パッケージをトールサイズに変更。

 

 何事も、目新しいことや、それまでしなかったことを試みると、決まって反発が起きるものである!

 JUDAS PRIESTの上記のアルバムの発表時も例外ではない。
 
 しかしその声も、アルバムが売れ浸透していくにつれ、いつしか少数派に成り下がり、賞賛する声の方が多数派になりそれで終わる、というパターンで終わった。

  『BRITISH STEELもその例に漏れない。
 
 それだけではない。

 BRITISH STEEL時代を超越した名盤であるといっても差し支えないだろう! 


 それまで、へヴィロックやプロググレッシヴという言葉の流通が普通であったが、このアルバムにおいて初めてへヴィメタルバンドとしての地位が確立された作品なのである。

 
別の項で、DEEP PURPLE、BLACK SABBATH、JUDAS PRIESTはHR/HMを聴く人にとっては、必ず聴かなくてはならない教養だと書いたが(まだまだとり上げるべきアーティストはあるが、それは後に述べたい)、

 JUDAS PRIESTの場合、まさにこの 『BRITISH STEELを聴くべきであると私は思うのであるがいかがだろうか?

 歴史的な名作といって良いBRITISH STEEL 、これが発表された当時は、日本には来日公演が実現できなかった

 
その無念が30年ぶりに果たされる!

ファイル0018 (1)


 
これをラウドパークで見逃すなかれ!
ブリティッシュスティール 










まずは“Rapid Fire”で始まる。

このころのブートレッグは販売されていたのかどうかわかりかねる。

つい最近東京新宿にあるブートレッグ屋であるAIRSが閉店してしまったのが嘆かわしいことである。

このページを書くにあたり、やはり当時のライヴ模様を確認したいところであるが、ブートレッグ屋がないので仕方ない。

しかし、この曲が初めになされていたら非常に盛り上がったことは間違いない。

非常に疾走感のある曲だし、生々しいギター音が聴いていて気持ちがいい!

私がこのバンドの音を初めて知ったのは、 DEFENDER OF THE FAITHでその次にPAINKILLERだったので、ヘヴィさ加減では劣る感があるのは否めないが、当時の機材のレベルを考えれば致し方ない。

しかし、のちに完全再現がなされ、その模様を収めたDVDとCDのセットが販売されているので、それを聴けばその不満は完全に解消されるだろう。

しかし、この当時のメンバー達は30歳前後。

この若さゆえの楽曲だと感じることができる。

粗削りなのだ。

だが雑ということではない。

wakajudas


若さゆえの荒々しさが活きているのだ。

初めのギターリフも同様に、ギターソロに移る前のバイクのエンジンをもじったようなギターリフを聴いていると心跳ね上がる感じがするのだ。

疾走感があるがまとまりがある。

異常な佳曲である。

そして、次の“Metal Gods”に続く。

その際、爆発音のエコーが鳴り響いてから消えそうな瞬間にそれに続くのだ。

その演出が非常に憎いくらいにいい!


●“Metal Gods
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=QcURhfhPJiM


いま改めて原版を聴いてみると、やはりこの曲もDEFENDER OF THE FAITHPAINKILLERをはじめに聴いた私には物足りなくなるが、当時はこの音が最強だったのだろう。

この曲は周知のように、2003年にそれまで脱退していたロブが戻ってからは、必ずコンサートの2曲目になされている。

“Electric Eye”の次に、あるいは“Rapid Fire”の次に、あるいは“Dragonaut”の次になされている。

するとつなぎの曲としてはこの曲以外はありえない!といえるくらいに聴き手を興奮させるのだ!

はっきりいってこういう曲は珍しい。

idainarujud


たとえて言えば、餃子とビールの関係のようだ。

餃子はそのままでも旨いが、そこのビールを継ぐと非常に味が盛り上がるのだ。

そういう魅力を秘めた曲といっていいだろう。

しかもこの曲のソロを聴くと、そのメロディにも耳を奪われる。

このバンドのギタリストは非常なメロディメイカーであることも認識できる。


●“Breaking The Law
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=L397TWLwrUU


この曲もJUDAS PRIESTを代表する曲であるし、今も必ずコンサートでなされる曲である。

立て続けに、今のこのバンドでなされている曲が3つもなされると、その後はい意欲がなくなってしまうんじゃないかと思われがちであるが、そうではない。

以下にも、いろんないい曲が詰まっている。

そんなに速くない曲であるが、そのミドルロングのリフが聴いていて気持ちよくなる。

中間のパトカーを彷彿させるSEもまた小憎いほどに快感である。

roberutohal


次は“Grinder”である。

この曲は、最近のコンサートではほとんどされることはない。

しかし、ミドルテンポでもリフの炸裂で耳を引くのは間違いない。

あらためて耳をそばだてて聴くと、そのギターソロのメロに感心する。

このバンドは、そんなにイングヴェイのような派手なメロはないが、非常にいいギターソロをたくさん擁している。

その曲を活かすような。

耳を引くようなギターソロでなければ、やはり誰も感動させることはできない。

そういういいメロを擁した曲が多くあるのだJUDAS PRIESTには。


●”United
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=NdZlVlshnO4


次は“United”である。

この曲も、最近のJUDAS PRIESTのコンサートではよくなされている。

こうなると、また、「こんなに最初に最近のコンサートでもしている曲を立て続けて演奏したら…」という不安がよぎるが安心してほしい(笑)。

ギターリフとドラミングの渋い掛け合いで始まる。

そのメロがまたいい!

大きい気泡の中にいるような気になる、その壮大さがこの曲にはある!

そして、コンサートでは演奏されることで、観衆とメンバーが一体となってサビを歌う。

その光景を思い出すとたまらなくなる。

spriet


次は“You Don’t Have To Be Old To Be Wise”である。

この曲は、“Heading Out To The Highway”のメロディに似ている。

しかしこの曲も佳曲である。

しかし、改めて聴くとこのバンドは、そしてこのアルバムは佳曲にあふれている。

そう思わせるには、シングルカットされる曲のみならず、他にもいい曲が4曲以上なければそう思わせるに充分でない。

充分にそういう曲が、このアルバムには収められている。

突き抜けるようなギターリフで始まる曲であるが、しかしそのメロにも心が思わずいってしまう。

そのバンド特有の特徴的なメロがありながら、どれもが要所要所で聴きあきないメロ作りにいそしんでいる。


そんな感じを受けるのは私だけであろうか?

とくに伴奏のギターソロは聴き耳をそばだてる。


 ●“Livin’ After Midnight
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=W48H8iMPFEM


これも最近のコンサートでは不可欠のナンバーだ。

反則かもしれないが、最近のこのバンドのオフィシャルらいヴDVDやブートレッグを観るとそのヘヴィさがこのアルバム原版よりもかなりヘヴィにされているので、その光景を思い出すと興奮するのだ。

しかし原版ではヘヴィさが足りないのは否めない。

しかし逆に生々しさでは上なので、その魅力に取りつかれたJUDASのファンならば、どちらもいいだろう。

たぐいまれなる歌唱の力を持ったロブであるからして、どのような曲でも佳曲に仕上げてしまう能力いや魔力があるのだ。

roboo


それはこの“Livin’ After Midnight”を聴いていてもわかるだろう。

またギタリストもそう言えるわけで、この曲でのギターソロは異常な躍動感があっていいのだ!

次は、ベースときらびやかなギターフレーズで始まる“The Rage”である。

スローテンポだが渋くてカッコいい。

こんなタイプの曲があったのかと驚くはずである。

力強いギターリフが中間でよく頻繁になされて、それが鼓舞するに充分な品位を備えている。

ツインギターの特徴を活かしたヘヴィな佳曲である。

最後は、“Steeler”で終わる。

アップテンポのディスコティックな曲である。

これもツインギターの特徴を活かした曲である。

思わずヘドバンをかましたくなる曲である。

やはりコンサートのほうが必然的にヘヴィな曲になるので、その際はこのアルバムが出た当時でも盛り上がった曲だったろうと思う。

デビュー当時のWHITESNAKEはバーで酒を飲みながら聴くに適した楽曲をたくさん擁していたが、そんな場面で聴いたら最高の曲ではないだろうか?

最近になってこのアルバムが見直されて、そして昨今のヘヴィブームにおいてこのバンドが注目されてきたので、その流れでこのアルバムを熟聴きしているが、改めて聴くとこのアルバムは非常な佳曲揃いであることに気付くことになった。

そうなれば、他のこのバンドのアルバムを1枚通して聴きたくなるアルバムがいくつも候補として挙がってくる。

機会があれば随時それを紹介していきたいと思う。

このアルバムがこんなにいい曲を擁しているのだから、他のアルバムもそういうものがいくらもあるはずである。

蛇足だが、このアルバム発表後、この年にデビューしたてのIRON MAIDENを前座に全米を回ることになった。

judasiron


JUDAS PRIESTIRON MAIDEN…ともに英国を代表するヘヴィメタルバンドである。

そのコンサートの模様を、ファンならずしも誰でも見たいと思うだろう。

それを確認するのはブートレッグ屋は必需だが、先にも書いたようにいろんなバンドのいろんな年代のブートを擁するブート屋である『AIRS』は閉店してしまった。

だからそれを確認するすべはほぼゼロといっていいだろう。

非常に嘆かわしい事態である。

そして周知のようにこのアルバム発表後、80年にグラハムボネット擁するRAINBOWをヘッドライナーにした第1回目のMONSTERS OF ROCKセカンドビルとして参戦したのである。80年


このアルバムは、彼らの故国イギリスでは4位をマークし、シルバーディスク(6万枚)を獲得し、アメリカでは34位まで上昇、プラチナディスクを獲得する。

(収録曲)
Rapid Fire
Metal Gods
Breaking The Law
Grinder
United
You Don’t Have To Be Old To Be Wise
Living After Midnight
The Rage
Steeler

●このBRITISH STEELはコチラよりどうぞ!
  ↓



British Steel (Exp)

国内盤


ブリティッシュ・スティール

LP


British Steel [LP]

erokuchi



BRITISH STEEL完全再現のライヴDVDとアルバムの原版のカップリングしたアイテムはコレ!
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ブリティッシュ・スティール・30th アニバーサリー・エディション(DVD付)

輸入盤は以下!

British Steel: 30th Anniversary (W/Dvd) (Bril)

  HMVジャパン CD DVD 書籍 音楽 ゲーム





歴史に残るBRITISH STEEL!   

 国内盤、輸入盤、アナログ、Tシャツいろいろあり!
   ↓

 


  

ただいま、全米でホワイトスネイクを前座に廻っている。

2009



そのセットリストはこちら
   ↓

JUDAS PRIEST


1.rapid fire
2.metal gods
3.breakinng the law
4.grinder
5.united
6.you don’t have to be old to be wise
7.livin’ after midnight
8.the rage
9.steeler
10.the ripper
11.prophecy
12.rock hard ride free
13.victim of change
(encore)
1.freewheel burning
2.diamonds & rust
3.you’ve got another thing comin’

WHITESNAKE


WS.jpg 

(前座のWHITESNAKEのセットリスト)
1.bad boys
2.fool for your loving
3.love ain’t no stranger
4.slow an’ easy
5.lay down your love
6.crying in the rain
7.is this love
8.give me all your love
9.here i go again
10.still of the night

 

 



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10月16日17日 KORNOZZYがそれぞれヘッドライナーに決定したLOUD PARK

16日HALFORD、STONE SOUR、ACCEPT、RATTなど
17日MOTORHEAD、AVENGED 7FOLD、ANGRAなどが参戦決定!
その他の、参加バンドは以下を見てチェック!

loud park



11月30日 12月1日 東京ドーム公演が決まったBON JOVI!
BON JOVI


●コンサートチケットはこちらからどうぞ!

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新宿レコード 良品たくさん取り揃えております!

●おススメのラーメン店『荒海』

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タウニーキタエンと3人の男たち
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TAWNY KITAEN
タウニーキタエン

 

DAVID COVERDALE
デヴィッド87’ 
 タウニーキタエン…この女性は、世界一のモデルにして、87年WHITESNAKEのビデオクリップ”Still Of The Night””Here I Go Again””Is This Love”と、89年”Fool For Your Loving””The Deeper The Love”の5つにデヴィッドカヴァーデールの恋人として出演し、後に結婚することになる人物である。 (のちに離婚)

 私が初めてこの女性を見たのは、上記のビデオクリップを見たときだが、男なら誰でも惹かれるは、その綺麗さやスタイルの良さではないだろうか。

当然といえばそうであろう。

 世界一のモデルなのだから。

  ”Still Of The Night””Here I Go Again””Is This Love”の3つのクリップが収録されたホームビデオTrilogy (現在廃盤)がでたときには、デヴィッドタウニーがふたりでいちゃつくシーン‐例えば、抱き合ったりキスしたりするシーンが多く‐に批判的な意見が多少あったように記憶するが、それよりもタウニーとの二人の出演によって、素晴らしいクリップが出来上がったという印象の方が私のみならず、多数の意見なのではないだろうか。

愛らしい笑顔で、綺麗でスタイルの良い女性が出れば、良い色彩が出るのは当たり前である。 

 別の項でも書いたが、

 WHITESNAKE史上、いやHR/HM史上これほど素晴らしいビデオクリップは見たことがないのである。

●”Still Of The Night”
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=a_tfq0qTDDE

ロビンクロスビー 
  しかし驚くなかれ!

 WHITESNAKEのこの5つのビデオに出演するまえに、タウニー嬢はなんと、84年RATT”Back For More”のビデオクリップにギタリストの故ロビンクロスビー(右写真)の恋人として出演しているのである!

 ”Back For More”の最初、カフェで女性がレコードジュークのボタンを押し、 ”Back For More”がそこから流れる。そして、あとにロビンが登場し女性を迎えて抱きかかえて、車に乗せて街にくりだしていく。その女性こそ、タウニーキタエンなのである!

 なんと凄いことであろうか!

 わずか3年の間に2つのバンドのクリップに、そのバンドの恋人として出演したのだから!

 ちなみに、下2つのRATTのアルバムOUT OF THE CELLARINVASION OF YOUR PRIVACYのジャケットに映っているのは、ほかならぬタウニー嬢である。

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●”Back For More”
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=9BysuE-316M


 それだけではなく、ロビンの恋人になる前は、ロッドスチュワートの恋人だったというから驚きである!

 わずか3年の間に売れっ子音楽アーティストの恋人になるのだから、驚きという以外にない。
 
 ROD STEWART
ロッドスチュワート
 読者の人で経験はないだろうか?「あの娘、可愛いな、綺麗だな!今度言い寄ってみよう」などと思っていたら、次あったら、すでに他の男に言い寄られて、その彼女になっていたなんていう経験が。

 私も当然ある。
 

 タウニー嬢の場合まさにそういう最たる例ではないだろうか。

 わずか数年の間で三人の人気ミュージシャンに言い寄られるという凄い事態! 

 女性というのは、常に恋愛のさぐりを入れているのである!

  恋人のいない人はなおさらである。

 これと思った男性が現れたら、その相手に一生懸命に笑顔で接したり、ボディタッチをしたり、暇さえ見つけたら話しを振ったり、訊かないでもわかることをわざとらしく訊いたりと、いろいろなことをするのだ。

 そこで、男が上手く応えられなかったり、アンポンタンな自己アピールをしたりしようものなら、女性は覚めて、「この男は恋愛の対象ではない」と断定を下すのだ。

 それを下された男は、もう絶対にその女性をものにすることは出来ない!

 
そうなった女性の心を動かすことは、テコでも動かすことは出来ない。  

 男は、気のある女性の前で、自己アピールをしがちではないだろうか?

 「自分はこういうものが好きだ」とか、「自分は○○大学をでた」とか、「自分は仕事でこういう実績をあげた」とか、女性の気を引くためにそんなことを言いがちだ。

 しかし、男が聞いて全然面白くないのに、女性が聞いたらもっとつまらないのだ!

 女性の心を惹くのに良い方法はそんなことではない!

 デヴィッドカヴァーデールタウニー嬢と出会った頃に、

 「今度のアルバム(サーペンスアルバス)は、どんどんチャートを上がってるよ。トップ2までいったよ。僕がこのバンドを初めての快挙だ。」なんて言わなかっただろう(笑)。

 「僕は、22歳でDEEP PURPLEでメジャーデビューして、その年にカリフォルニアジャムで15万人の観衆の前で演ったんだよ。それも、オジーのいたBLACK SABBATHEL&Pの後に演奏したんだ。凄い大抜擢だと思わないかい?」とも言わなかっただろう(笑)。
タウニー&デヴィッド 

 詩人デヴィッドカヴァーデールは言う。
 
 ~無為に送る日々、眠れぬ夜 ひたすら君に会いたい。…この気持ちは恋?これは、俺が探していた恋だろうか?それとも夢をみているのか  君への恋は日ごとに募るばかりだ。ひたすら君に会いたい。この腕に君を抱きたい~
 

”Is This Love”
より

●”Is This Love”
  ↓



 ~君はいつもそばにいてくれた おれが落ち込んだときも不安の闇の中を導いてくれた  …君はいつもそばにいてくれた 一緒に夢を分かちあおうと耳元でささやいてくれた ~ 

 "The Deeper The Love"より



●"The Deeper The Love"  
  


https://www.youtube.com/watch?v=yq1jG352uNc
 
 このように、女性は男性から「君しかいない」、「君がいると自分も輝ける、元気になれる」というような、
 自分が その男にとって必要不可欠、オンリーワンであるというような言葉に惹かれるようだ。

 
古今東西これまでの先人の言葉からも、周りの人間の言からも、私の経験からもそうである。

 決して、男の自己アピールだの、仕事の報告や日記、自分の略歴など聞かせられても、女性は全然興味はないのである。

 
そういうことを言って恋愛がダメになった経験も私もある。

 同性同士の日常と、恋愛とは根本的に違う。

 場数を踏まなくてはいけないようだ。

 それは、私も充分承知している。

気になった女性ができたら、その女性がどれだけ重要かをキチンと言えなくてはダメだ。

 その女性の前で黙りこくっていたり、ましてや無視(シカト)などもってのほかだ!

 
そんなことをしては、「戦力外通知=この男は恋愛の対象外中の対象外」のレッテルを貼られてしまう。

 そうなったら、その人と付き合うことは絶対に無理であろう。

 タウニー嬢について書こうと思ったら思わぬ方へ脱線してしまい、ロックについては今回は言及できなかったが、こういう脱線もいいかと思います。

 この記事を読んで、読者のかたに恋愛の指標を与えられればいいかと思います。

 次回をお楽しみに。

 その他、タウニーの映像が観たい方はこちら→<クリック>

ショッピングコーナー
タウニー嬢が拝見できる作品~


ビデオ・コレクション [DVD]

↑このDVDにおいて"Back For More"で出演している
 (日本盤3400円)







Whitesnake (Deluxe Edition)

↑CD&DVDのセット
 ”Still Of The Night"”Here I Go Again""Is This Love"の3曲で出演!
 タウニー嬢が出演した中で一番有名なクリップ!
 






Slip of the Tongue (W/Dvd) (Aniv)
↑CD&DVDセット
 初の、オフィシャル映像販売化!
 "Fool For Your Loving"”The Deeper The Love”の2曲で出演!
 タウニー嬢が一番綺麗に映ってるのは”The Deeper The Love”かな…



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誰だ、この驚異の新人バンドは!?スティールハートの『STEELHEART』再考

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steel.jpg 
 STEELHEARTのデビューアルバムは19年前に発表された。

 私は、購買動機は雑誌を読むことよって決めていた。

 今のようにインターネットなどなかった時代である。

  しかし、当時、ハードロック全盛の時代にあって複数の雑誌を読んでいたが、アメリカはコネチカット州出身STEELHEARTのこのアルバムについては、どの雑誌の評を拠り所にしていたのかは、とんと思い出せない。

 どの雑誌も同じように、絶賛していたからである!

 何はともあれ、このアルバムを買って聴いた。

 




 
凄く良かった!

 凄く興奮した。

 凄く感動した。

 ただただ聴き惚れるばかりである!
 


スティールハート

steel.jpg


①Love Ain't Easy                          ⑧Rock N' Roll
②Can't Stop Me Loving You  ⑨She's Gone
③Like Never Before        ⑩Down N’ dirty
④I'll Never Let You Go
⑤Everybody Loves Eileen
⑥Sheila
⑦Gimme Gimme

  このアルバムを聴いて、何が一番驚くか。

 まずは、このヴォーカリストであるマイケルマティアヴィッチ

 そして、ギタリストのクリスリゾーラの上手すぎるソロに耳がいかない人間はいないであろう。

 稀にみるテクニシャンである!

GRP_0045.jpg 
 マイケルマティアヴィッチ

 リズムギターのフランクも同様である。

 ジミーワードのベース、これが地を滑り這うような低音で、彼らの音により良い彩りを与えているのだ!

 STEELHEARTというと、どうしても、今でもそうだが、ヴォーカルのマイケルだけがスポットを浴びがちだが、その他全員のミュージシャンが一流なのだということは、このデビューアルバムを聴いただけですぐにわかるはずである。

steel.jpg
 
 このバンドは、ハードロックアーティストで、へヴィな楽器音がそのトレードマークであるが、その音に打ち負けない強い鋼の声の持ち主であるマイクに感服せざるを得ない!

それでいて、感情豊かで、メロディがあって音楽に起伏を持たせている。

 また、 ドラマーのジョンフォウラー彼のドラミングの特徴は躍動感にある!

 
打った後の奥行きのある余韻が、ただでさえ迫力あるSTEELHEARTの音楽にダイナミックさを増強させているのだ。 

GRP_0046.jpg
 
 このデビューアルバムを聴いて、驚かされるのは、音作りのレベルの高さである。

① の”Love Ain’t Easyからして凄い。

②の”Can’t Stop Me Loving You” 

⑥の”Sheila”もそうだし、このアルバム収録の曲全般に言えることだが、

 そのギターリフがかっこいい、いや、かっこ良過ぎなのだ!

 はじめ一本のギターで始まるが、その後すぐにもう一本のギターを重ね、曲に畳みかけをする。

 
これがSTEELHEARTのこのアルバムでの基本的な手法なのである!

 曲の始めのイントロのリフが印象的だが、そのリフが曲の中盤にまた繰り返されるのは、どのバンドでも使う手法だが、

 STEELHEARTの場合は、

 そこで始めとは違うリフ、しかも始めのよりかっこいいのをプラスするので、どうしても耳がいってしまうから小憎いのである。

 ④の”I’ll Never Let You Go”はシングルカットされたパワーバラードである。

 朝靄の湖畔で聴いているような、端麗なアルペジオで始まるイントロは印象的だ。

 

illnebour

そして、

 ⑨の”She’s Gone”はマニアックなメタルファンなら誰でも知っている、バラード中のバラードだ!
 

 STEELHEARTといったら”She’s Gone”というくらい有名な曲である。



 これほどの究極のバラードは探してもそんじょそこいらには存在しないであろう!

 19年前に始めて聴いて、感動し、今でも感動の感情を私は抑え切れないでいる。

 哀しく刹那いピアノのイントロで始まり、その後ギターとベース、ドラムも交える。

 マイケルの感情に感情を入れて歌うその曲は、④の”I’ll Never Let You Go”と対極をなす哀愁のバラードである。

 これを聴かずしてバラードを語るべからずといいたくなる。

 ② の”Like Never Before” ⑤の”Everybody Loves Eileen”や⑧のRock N’ Roll”や⑩の“Down N’ Dirty”はアップテンポのナンバーである。




 疾走するようなグルーヴ感がなんともいえない!

 
へヴィなギター音に、ベースとドラムが畳み掛ける。

 それにハイトーンの声がのっかかり、聴いているこちらはもう、愉快で愉快でたまらなくなる楽しくて楽しくてしょうがなくなる! 

 そこで、彩りを一番与えているのは、私はクリスリゾーラのギターの音ではないかと思う。

 流麗なライトハンド、長いソロのピッキング、そしてフィンガリングをいとも容易くこなす。その正確さは半端ではない。

 上手さはリッチーブラックモアよりも上手い!(笑)

 しかも、伸びやかで印象的なフレーズを持っている。

 そのメロディが聴き手を快感にさせるのである!

 このアップテンポの4曲は、特に強調したい曲である!

 この良さを一人でも多くの人間と分かち合いたいと正直思う。

STEELHEARTのデビュー作でかつ、最高傑作に収められたもう1曲を紹介
     ↓




 このアルバムに収録された②④⑤⑩は、デビューアルバム発表から17年を経た2007年に発売された(これがまた不可解だが)DVDにクリップとしてみる事が出来る。

 それが以下のDVDである!

 これらクリップを観ていて、このバンドを知っていて本当に良かったと思う。

 このクリップの映像を流してもらえるバーはないのかなとも思う。

 あるなら是非とも持って行きたいのである。

鋼鉄心臓DVD
   ↑
 このDVDを取り扱いの店→新宿レコード

 とにかく、このSTEELHEARTデビューアルバム。

 ただただ聴き惚れるばかりである。

 メンバー全員が一流のミュージシャンで、デビューアルバムにして新人離れした曲作り、新人離れした音作り、印象的な曲の数々、いくら良いと言っても言い足りないくらいである。

 読者の人で、いるとは思うが、あんまりにも気に入ったアルバムは、CDとLP両方で買ってしまったりすることがあるであろう。

 私もこのSTEELHEARTSTEELHEARTはCDとLP両方で買ってしまった!

 
そして、今も愛聴盤である。

steel.jpg


 
90年 STEELHEART 来日公演日程

 10月3日 東京 NHKホール
 10月7日 神奈川 川崎市立教育文化会館
 10月9日 大阪 厚生年金会館
 (S席 5000円・A席 4500円)

SET LIST
Love Ain't Easy
Like Never Before
Gimme Gimme
Girl Gone Bad(新曲)
I'll Never Let You Go
Everybody Loves Eileen
Sheila
Unreleased song 1
Can't Stop Me Lovin' You
Drums solo
Guitar solo
Rock N' Roll(I Just Wanna)
She's Gone
Down N' Dirty
Unreleased song 2


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スティールハートの『WAIT』とウィンガー
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 96年STEELHEARTは4年のブランクを経て、ニューアルバムWAITを発表することになる。

 

 だが、ファーストアルバムからのオリジナルメンバーはヴォーカルのマイケルマティアヴィッチだけとなってしまった。

 時あたかも、グランジオルタナの全盛期、そのメインストリームにあわせるようにグランジのバンドをやるために抜けていったメンバー、違う音楽をやりたいと言って抜けたメンバー、いろいろあるが、とにかくオリジナルメンバーはマイケルだけとなった。

 

STEELHEART.jpg 

 毎年恒例となったオクラホマ州で開催せれているROCKLAHOMASTEELHEARTは参戦しているし、最近彼らのニューアルバムが発表されたが、未だマイケルだけである。

 哀しむべきことである。

 ファーストアルバムであれだけの良い出来のアルバムをつくったメンバーが雲散霧消してしまったのだから……

 96年、彼らのサードアルバムは発表された。
 
 内容は、ファーストの頃からは似ても似つかない、当時の全盛であったグランジに合わせるような音楽性に変化させた。

 
そのことを、むやみに否定する気には、私はなれない。

 別のページでも指摘したが、レコード会社は慈善事業ではない。レコードが売れなければ会社は存続できない。

レコードが売れるように、アーティストの方にも、音楽性を変化させてもらわなければならない事情は充分あると言うことが察せられるからだ。

 むやみにレコード会社を非難するのは生産的ではない。

 STEELHEARTがサードアルバムにて、変化させた内容については、私見を言わせてもらえれば、そんな凄い、とも思われないし、悪い、とも思われないというのが正直なところである。

 
ファーストアルバムほどリスナーの心を鷲つかみにするような品位があるとも思われないから、そんなに賞賛に値する価値があるとも思えないが……

 しかし、この作品は、ファーストの頃のファンから言わせれば、もうSTEELHEARTではない、といわれてもおかしくはない。

 曲の雰囲気からしてもうファーストの頃の面影はないのであるから…


 1番目”We All Die Young”と次の”Take A Little Time”のイントロを聴いたら、これがSTEELHEARTか?と思わざるを得ない。しかし、短気をおこさないで聴いてみると、そのグランジーなベースとギターのメロディにマイクハイトーンの声が上手く溶け込んでい るのがわかる!

 3曲目以降、メランコリックなアコースティックギターとベースが舞い、いかにもグランジオルタナ!といわんばかりのメロディであるが、聴いていて退屈はしない。なかなかのグルーヴ感がある。中にはマンドリンを導入したりして、彩りを添えているのもいいかも知れない。

 5曲目の”Say No More”や11曲目の”Wait”は確かに暗い!戦争が終わった街の秋のバラックを思い起こさせる暗いイメージ喚起されるのである。

 しかし、癒しのメロディ満載の8曲目”All Your Love”や9曲目“Shangrila”はマイクの伸びやかな声が安らぎを与えてくれる。普通グランジと聞けば、聴き手を陰鬱な気分にさせる暗いイメージがあるのだが、マイクの甲高く突き抜けるような声が、陰鬱さを喚起せないでいるのだ。

 それどころか、全体的にほどよい満足感をリスナーに与えていることは事実である。 
 

●Wait”
  


http://www.youtube.com/watch?v=DvniBg5i2YI


 音楽に限らず、こと芸術と言われるものは、その創作者の心を表すものである。

であるからして、時に華やかで楽しくなるような印象を与えるものでも、時に哀しく切なくなるものでも構わないし、そういったすべての領域でものを制作すべきであると思う。

心から発したものを作品として出すべきであるし、他人の制作したものを歌うべきではないと思う。

哀しい歌であっても、その本人の経験から出たものであるならば、とことん感動できる。

こういうモラルでいるために、私はどんなにブリトニースピアーズBACKSTREET BOYSが売れようが、彼らの音楽に全然感動できないのである。

それが正直なところである。

ある時、BACKSTREET BOYSのベストアルバムが話題になっていて、大手CDショップでも彼らのクリップ集をテレビモニターで流して大々的に宣伝していたので、買って聴いてみることにした。

 しかし、聴けど聴けど全然集中できないし、何の感動もない。

 ライナーを取り出して、よくよく見てみるとなんと!彼らは作詞作曲を全然していないのが発見できたのである。


 他人の書いた曲をただ歌っているだけのアイドルであることが判明し、そのCDを私は即刻売りにいったのである。

 やはり自分の書いたモノでなければハートを出すことは出来ないのだ。

 そして聴き手も感動できないのだ、ということがわかったのである。

 たとえ、暗く哀しいマテリアルであっても、本人の経験したものであるならば、とことん感動できる、そういうものだと私は感じる。

しかし、90年代半ばのグランジ、オルタナという音楽的流行が批判されたのは、それが暗いものばかりであるし、そればかりでは聴き手を陰鬱な気分にさせるからだろう。

 その内容が、本人の心を映し出すものであるならば、それでもいいしあってしかるべし、と本心から思うが、そればかりでは聴き手を陰鬱な気分にさせる…要はそれだけではだめだということである。

 楽しく華やかな気分にさせるものも盛り込まなくては。

 デビュー作収録のバラードの”She’s Gone””I’ll Never Let You Go”で、その能力をいかんなく発揮したマイケルマティアヴィッチだが、今回はその華やかなバラードではなく、哀しい味で勝負してきた。

matije96.jpg


 このアルバムのリリース時に、曲のコンセプトを訊こうとしたインタビューアーに、

「初めに、この曲はどのようなコンセプトか、どのような経験から発したものか、どのようなことを聴き手に感じてもらうべきか、を言ってしまってはそれが固定観念になって自由な発想が出来なくなる。だからインタビューではそういったことは言わない。まず聴いて自分なりの解釈をすればいい。」

とマイクが言っていたのを思い出す。

それに私も賛同する。

このような理由で、どのようなコンセプトでこの曲が書かれたかは私にも誰にも知る由はない。

何度も聴いて、解釈をすることをお勧めする。



●”We All Die Young
 ↓



http://www.youtube.com/watch?v=DvniBg5i2YI


 出だしのベースのメロはもちろん、曲全体のメランコリックさが当時の流行の音楽をまさに体現している感じがする。

 STEELHEARTのデビュー時は、人気がすさまじかった。

steel.jpg
デビューアルバム

その出来が素晴らしいがために、一気にゴールドに、そして最終的にはプラチナにまでいったのである。

全米チャートでは、40位にまで上昇した。

「たったそれだけ?もっといってもいいんじゃないの?500万枚くらい売れてもいいんじゃないの!」

とすら思ったものである。

 その時思ったのは、このバンドの中心人物でかつ、ほとんどの作詞作曲を手掛けているマイケルマティアヴィッチの音楽センスのレベルである。

 その才能にとことん惚れ込んだ私は、セカンドアルバムにも相当の期待を込めて買って聴いたものだが、その変貌ぶりにちょっと落胆してしまったものである。

 しかし、その変貌ぶりを裏を返して論ずれば、才能がバラエティに富んでいる、ということである。

 私を含むファーストアルバムでノックダウンされて、このバンドのファンになった人は、そのファーストの音楽性の踏襲をしてほしかったに違いない。

 しかし、セカンドはかなり違ったものになってしまった。

 非常にもったいないが、アルバムごとに作風を変えるのがマイケルのスタンスであるならば、それも仕方がない。

 そして、サードでもまた作風が違う。

 こういう当時の暗く、メランコリックな雰囲気を覆っている音楽にしろとレコード会社から言われたからそうしたのか、マイケルが意図的に変えたのかはわかりかねる。

 しかし、よくよく聴いてみれば、マイケルの明るく打ち負けない強靭な声は相変わらずだし、当時の音楽風とSTEELHEARTの音楽性の融合は成功している。

ファーストアルバムほどではないが、楽曲の質はそれなりに保たれている。

●”Say No More
  ↓



http://www.youtube.com/watch?v=ntGdR0swdpg


 またもメランコリックな出来だ(笑)!

 出だしが重いベースのイントロで始まるし…。

 しかし、この曲もマイケルの甲高い声と強靭な歌いっぷりで曲をリードしていく。

 その力は計り知れない魅力をもっている。

その声が、曲のメランコリックさを和らげているのは間違いない。

メランコリックなだけな音楽では、捨ててしまうのがオチだが、彼の驚異的な声が楽曲の質を落とさないことに貢献している。

 彼の声を聴くと、それだけでSTEELHEARTだと思わせるのだ。

それくらいのアイデンティティを確立しているのだ。

  彼の声にノックダウンされた人は、バンド全体の音楽性が大幅に変わっても、マイケルが歌えばそれだけでいい、とすら思うのではないだろうか?

 そんなことを考えざるを得ないのである。

 
 このように、ハードロックアーティストがグランジオルタナの要素を上手く溶け込ませた傑作として思い起こされるのは、そう、WINGERPULLアルバムである。

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WINGER

 

 WINGERは、自分らの持ち味や特徴を生かしたうえで、グランジオルタナの要素を取り入れたのに対し、
 STEELHEARTのほうは自分らの持ち味を全く度外視して、グランジオルタナのハードロック的な傑作なアルバムを作ったという違いはある。
 

 しかし、共通するのは、WINGERSTEELHEART共にグランジオルタナのハードロック的な傑作なアルバムを作っても、それまでの、自分らの持ち味や特徴を生かしたアルバム-WINGERWINGER』『IN THE HEART OF THE YOUNG 、STEELHEARTSTEELHEART-以上のセールスを挙げることは出来なかったということである。

 短気にならずに、最後まで聴いて見れば、確かにいいアルバムであることは間違いないといったところである。
 

 しかし、私を含め大多数の人が思うのは、STEELHEARTの最高傑作はSTEELHEARTということだろうが、

ではグランジーな良いアルバムはどれですか、ときかれればWAITと答えざるを得ない。

 両者では味が違うのである。どちらが「相対的に」良いかと問われれば答えようがないのである。難しい問題である。

  私がHR/HMについて初めて知ったのは、80年代の半ば、華やかなイメージのポップなハードロックが全盛を極めていた。

 しかし、METALLICAブラックアルバムの出現で、90年代初頭以降へヴィでダークなメタルが跳梁跋扈した。そのため、ハードロック勢は隅に追いやられる羽目になった。

 その、へヴィでダークはメタルに合わせるように、自らの音楽を変化させていったのは、何も今回取り上げたSTEELHEARTだけではないのである。

 DIO、PINK CREAM69 、WINGER、ARCADE、THUNDER…

 
挙げていけばきりがない。

 これらのアーティストに、「このようにへヴィでダークな音楽に変えた理由は?」と訊いても、直截「これがメインストリームだからだ」と答えたのを聞いたことがない。

 やはり、レコード会社からの要請なのか、時代の無言の要請なのかが微妙なところなのではないだろうか?

 
めまぐるしく流行が変わる現代、特にアメリカにおいてはその傾向が著しい。そこで自分のレコードを売っていくためには、やはり変化は免れないといったところだろうか。

 音楽云々を評論する立場としては考えさせられる問題である!



●”Forgive Me
  ↓



http://www.youtube.com/watch?v=Z8tOsfwXRMM


 アルバムは、全体的に暗いイメージが覆っている。

 このアルバムがリリースされたのは、96年

 ちょうどグランジ、オルタナが世間をにぎわせていた時代であり、そんな暗い音楽の流行りを象徴し、その音楽の元祖として崇め奉られたBLACK SABBATHの初代ヴォーカリストであるオジーオズボーンをヘッドライナーとしてのメタルのイベントであるOZZFEST第1回が開催された年である。

1st ozzfest
OZZFEST 96』


 そのフェスに参加していた多くのバンドに共通する特徴を、このアルバムも持っている。

 重低音で生々しいギター音が全体を覆っている。

その取り入れの試みが成功したかどうかは、聴き手の価値観に任せるとしか言いようがない。

 売り上げで言えば決して成功ではないが(全米チャートで200位にもはいらなかった)、そのバンドの楽曲のレベルアップ、魅力アップしたのかどうか、を尺度にすれば、人によって評価は異なってくるだろう。

 セカンドアルバムである前作が、デビューアルバムでは全米チャートで40位に対し、144位と大幅ダウン、それを受けて、大抵のバンドはデビューアルバムのような作りにするのが常だが、マイケルマティアヴィッチはそうはしなかった(笑)


 それどころか、当時の流行の音楽的要素をふんだんに取り入れ、デビューアルバムからは程遠いイメージのアルバムにこのアルバムはしたのである。

 哀しいイメージを喚起する曲が多い、ということはやはりマイケルの当時の心がそのようなモノに覆われていた可能性が高い。

 ファースト、セカンドで一緒に組んでいたバンドメンバーは1人も残ってはいなかった。

 そのことについても、マイケル

どうしたんだろうね。みんな疲れちゃったんだよ!(笑)」

などといって本当の内容に関しては語らずにごまかしていたのを思い出す。

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 アルバムが最初のころのように順調には売れず、コンサートの動員数も少なくなっていった。

 そこへきてバンドのメンバーも離散…
こんな当時の心の苦悩や叫びと、当時の流行の音楽と一致したのだと思う。

 このアルバム発表後、来日公演もまたもなしで終わってしまった。

 それ以降、2008年にアルバムを出すも、日本でもほとんど注目されずじまい。

 2007年から始まった、80年代に活躍するも昨今はそんなに人気が出なくなってしまったバンドを集めたハードロックのイベントであるROCKLAHOMASTEELHEARTも参加している。

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ROCKLAHOMA

それ以外目立った活動は目にしない。

これからマイケルがどのような道に行くのかわからない。

しかし、彼の持つ作詞作曲の能力や超驚異的なヴォイスを活かさずに沈んでいくのはあまりにもったいない。

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そう思うのは決して私だけではないはずである。

1990年の来日公演では、まだアルバイトもしていなかったため、行けなかったのである。

次に来た時は絶対に行く、と決断しても彼らが目立った活動をしてくれないでいるがためにそれが叶わないでいる。

是非ともまた来日公演をおこなってほしいものである。

その時は、絶対に私は行くと誓いたい!


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<参考関連記事>
⇒誰だ、この脅威の新人バンドは!?=STELHEARTのデビューアルバム『STELHEART』


⇒STEELHEARTのセカンドアルバム『TANBLED IN REINS』


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スティールハートの『TANGLED IN REINS』について考える
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  STEELHEARTといえば、90年にアメリカのコネチカット州からデビューした5人組のバンドである。

 デビュー前、彼らのアルバムのレビューでは、どのメタル雑誌でも「超大型新人登場」だの、 「声、曲作り、音作りどれも素晴らしい」といった感じで、賞賛の声しか上がっていなかったのを憶えている。

 それらを見て、「これは買わずにいられない!」と思い、私は期待に胸を膨らませていた。

 そして、その期待を大幅に上回る超最高の出来で、20年近く経った今でも愛聴している。

 そんな優れたアルバムなのである。

 このデビューアルバムは、結果的に全米で100万枚のセールを挙げ、見事プラチナムを獲得するのである。

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マイケルマティアヴィッチ

 STEELHEARTのよさは、なんといってもヴォーカリスト兼リーダーである、マイケルマティアヴィッチのハイト-ン、いや超ハイトーンの声と作曲能力と音作り能力にあると言ってよい。

まずこのバンドのレコードを聴いて、その声のすごさに誰もが驚くはずだ。

どんなへヴィな音にも力負けない強い声に加えて声域の広さ、超ハイトーンの声、高いキーではどこまでも聴き手を高揚させ、バラードではソウルフルかつソウルフルで聴き手に涙を誘う、これほどまでに、聴き手の心を鷲摑みにさせるヴォーカリストはさがしてもなかなかいるものではない。

その声に、これまた稀な才能を魅せるギターのテクニックが心の高揚に拍車を掛ける。

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デビューアルバム

 要するに、スピーディ、スロー、バラード何をとっても非の打ち所がない、そんな凄いデビューアルバムをSTEELHEARTは出したのだ。

「100万枚?そんなんじゃ足りないっしょ。500万枚売れてもおかしくないよ、このアルバムは!」

私はそう思った。

そう思ったのは私だけではないはずである。

デビュー当初は、まだ、新人であるからして、認知度が低かったのかもしれない。

ただ、こんな優れたデビューアルバムをだせば、次のセカンドアルバムには否が応でも期待が高まるのは、当然の帰結である。

tangled in reins 
セカンドアルバム

 しかし、期待のセカンドはキッズの期待に応えられるものではなかった。

 ヴォーカル兼リーダーのマイケル

「誰でも予想できるものは作りたくはなかった」

と某雑誌でコメントしている。

 急激なイメージチェンジ…それが功を奏する場合、奏しない場合両方あるが、STEELHEARTの場合は明らかに上手くいかなかったようだ。

 デビュー作をホントに何回も聴いた私からすれば、92年に出されたセカンドは明らかに失敗だった。

 時あたかもグランジ、オルタナが隆盛を誇った時代とも思えない。

 まだその前段階だったのだ。

 STEELHEARTのようなハードロック勢がまだまだチャートをにぎわすことが充分可能であったことは間違いない。

 ファーストの出来を今一度俯瞰すれば、マイクの声のメロディにへヴィなリフを乗せ叩き込む、そしてキャッチーなギターのソロを盛り込む、それがファーストのアルバムのスピーディな曲でもスローな曲でもやって上手くいった成功法則である。

 しかし、彼らはあえてそうしなかった。

 理由はわからないが、それが失敗であったことは、セカンドの楽曲の出来を見れば明らかだ。

 マイクの声はあいかわらず健在だし、ギターもベースもドラムも良い仕事をしているのは間違いない。

 しかし、ファーストアルバムでとった手法をとらずに、あえて違う方法が楽曲の低下を招いたのは否定できない。

 意図的に変えたというセカンドは小気味良いロックンロールの曲がアルバムの大半を占めているが、印象的でキャッチーなリフがすくないのだ。


●”Mama, Don’t You Cry
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=nFvmTUUGiek


 この曲がファーストシングルになったバラードである。

 バラード…このことでまず期待したのは、デビュー作に収められている名バラードの”She’s Gone””I’ll Never Let You Go”のような名バラードの再来である。

 しかし、このシングルはそれほどの話題も呼ばなかったからして、2者のような感動を聴き手に及ぼさなかったのだろうと思う。

 しかし、マイケルの驚異的なヴォイスは健在だし、ピアノのイントロの繊細さはなかなかの感動を及ぼさないだろうか?

 聴き手の関心を喚起するためには、どうしても強烈な音が不可欠だろう。

 それに、そのヘヴィは音に抗す、打ち負けない驚異的なヴォイスがあればなおの事、喚起を起こす。

 そんな手法が”She’s Gone”や”I’ll Never Let You Go”にはとられていたが、今回のバラードではなされなかった。

 この2者のようなヒットにはならなかったが、良きバラードであることに違いはない。

●”Loaded Mutha”
  



http://www.youtube.com/watch?v=AyslCAku2J0


 この曲がアルバムのしょハナを飾る曲である。

 音の厚みではファーストアルバムに劣るが、こういうロックンロール色の強い曲はファーストにはなかった。

 ヘヴィなリフで押しまくる楽曲の魅力に魅せられたファンは、ちょっと戸惑ったのは間違いない。

 フレーズのそこかしこにSTEELHEART節が散見されるし、なかなかの良い曲であることに違いはない。

 ギターも腕において健在でもある。

●”Sticky Side Up
  ↓



http://www.youtube.com/watch?v=reLEmg0_3Zo


 いい曲であると思う。

 ホップ色の強いアップテンポの曲だし、ファンキーなフレーズがそれなりに聴き手の心を喚起する!

 こういった曲もファーストにはなかったマテリアルである。

 意図的に、このアルバムをファーストと違うようにしたと、マイケルはインタビューで語っていたが、裏を返せば彼の音楽性の幅の広さがうかがえるというものである。

 私が、バンドのリーダー兼メインソングライターなら、前作がヒットしたなら、その音楽性を踏襲したことは間違いない。

 いや、そんな幅広い作曲の幅を自分は持ち合わせることは不可能なのだ。

 ゲームセンターにある格闘技ゲームでは、いろんなキャラクターを選べるものがあるが、私は1つしか選べない。

 それしかできないからだ。

 空手家、プロレスラー、ヨガファイター、ボクサー、力士といろいろ選べる格闘技ゲームがあっても、私は依然として1つしか選べないのである。

 それしかできないから(笑)

 私が作曲の能力があったら、おそらく同じような曲しか作れないだろう。

 そんな幅広く器用なことは出来ないからである。

 しかし、このバンドのリーダー兼メインソングライターであるマイケルマティアヴィッチは1つの音楽性に拘らず、幅広い音楽性を持ち合わせている。


●”All Your Love
  ↓



http://www.youtube.com/watch?v=KOAouJBsZFw


 今作でも、2つのバラードが収められた。

 ファーストの”She’s Gone”や”I’ll Never Let You Go”ほどの感動は呼ばないが…。

 ちょっとだが散漫な印象が出てしまう。

 曲の最初から最後まで緊張感が途切れることなく続くような力には不足している。

 しかし、ここでも気が付くのは、マイケルのヴォイスの素晴らしさである。

 スピーディな曲でもスローでもバラードでも楽曲の良さを大幅に引き上げるその能力はかなりの逸材さがわかる。



 一度、このアルバム全体を俯瞰すると“Sticky Side Up””Steelheart”といったスピーディなロックナンバーは気持ち良いし、“Electric Love Child”のようなスローナンバーも良い。

 しかし、また聴きたいという気にはファーストアルバムの時のようにはなれない。

 ”Mama Don’t You Cry””All Your Love “の2曲のバラードも良く出来ているが、デビュー作の”She’s Gone””I’ll Never Let You Go”には及ばない。

 何故か、彼らの武器であるマイクの声にギターの重いリフをのせて、ドラムとベースを叩き込む」という手法を捨ててしまったがために、楽曲の質をさげてしまったのである。

 やはりその手法を踏襲をすべきだったのだし、ファーストで彼らのファンもそれを望んでいたに違いない。

 ファーストの出来のよさでファンになった人は、大いに期待してセカンドアルバムを買い、発売と同時にチャートの上位に食い込むが、瞬く間に転がり落ちたのを私は覚えている。

 やはり、ファンがもっと大勢できる期を見てから、イメージチェンジをはかるべきであったのかも知れない。

 生兵法は怪我のもとなのだ!

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 とはいったものの、全体的な楽曲の高さはなかなかのモノだと思う。

 ファーストアルバムが良かったがために、いや良すぎたために、その音楽性の踏襲を誰もが期待したのだ。

 しかし、そんなファンの思いをよそに、自分たちが、いやマイケルのモチベーションは、 「誰もが予想できるような出来にはしたくなかった」というインタビューの内容の通り、意図的なイメージチェンジをしてしまったのだ。

 しかし、ファーストアルバムが良すぎたために、それと比較してどうのこうのと意見を思い並べてしまったがために、それほどよくないイメージがつきまとってしまったのではないだろうか、そんな気がしてならないのである。

 ファーストを聴いたことがない人が、いきなりこのセカンドアルバムを聴いたら、「結構いいかも!」という意見をしたに違いない。

 そして、 「次のこのバンドのニューアルバム買おう!」とも思っただろう。


 そのニューアルバムが、ファーストのような超良好なアルバムであったら、100万枚どころか、その倍くらいは優に売れていたに違いない。

 デビュー戦で、かなりいい成績かチャンピオンになってしまった人が、次の試合でそれ相応の戦績を残せなかったがために、マスコミでたたかれ、それに耐えれなくなって、辞めてしまう…そんな例はスポーツや格闘技ではたくさんある。

 それとこのSTEELHEARTの例は同じようなものではないだろうか?

steel.jpg tangled in reins

 そうでないかどうかは、まず出来が良すぎたファーストアルバムのことは一切忘れて虚心坦懐にこのセカンドアルバムを聴いてほしい。

 そして、シミュレーションをしてほしい。

 これを先に聴いて、次にファーストアルバムを聴いたら、どんな感想を抱くか?

 このセカンドアルバムは、かなりいい線いくのではないだろうか?

 そんな気がするのである。

 しかし、そういったことをするのは、かなりこのバンドに思い入れがないと難しい!

 そんなことするには、時間がないといけないし、他のこのアルバムを凌駕する良好なアルバムはいくらでも存在するし、ハードロックのアルバムは毎月数十枚も発売されている。

 それを差し置いて、私が今書いたようなことを実行するには、かなりこのバンドに思いいればないとできた話ではない。

 でも、ハードロックにかなりの思い入れがあり、出会いを大切にしたい人は、是非とも実行してみてほしいものである。

 やはり私がこういった小賢しいことを書いても難しいものである。

 ファーストアルバムが全米40位を記録したにも関わらず、今作は144位どまり…しかも、来日公演はこの時は無しで終わってしまった。

 やはりファーストの踏襲をすべきであったのだろう。

 でも、それなりにいいアルバムであることは言うを待たない。


●上記4曲を収めたSTEELHEARTのセカンドは以下から!
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Tangled in Reins


bikyak.jpg


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<参考関連記事>

⇒誰だ、この脅威の新人バンドは!?=STELHEARTのデビューアルバム『STELHEART』

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ブラッドギルス(ナイトレンジャー)の魅力にせまる

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 ギルス
ブラッドギルス

  つい先日、NIGHT RAGERのライブビデオJAPAN TOUR(83年作品)を観た。
そこで思ったのは、

 「上手いギタリストを二人擁したバンドはたくさんある。しかし、アーム奏法と8フィンガー奏法という2つの異なる特徴を持つ二人のギタリストがいて、しかも、二人の上手いヴォーカリストもいるバンドは、NIGHT RANGER以外にありえない。」

ということである。

このDVDは二人のギタリストの活躍ぶりを充分堪能するには、もってこいの作品である。

japan tour 83
(DVD 4400円) 
 

 DEEP PURPLE
BLACK SABBATH
JUDAS PRIEST

HR/HMの教養として、聴いておかなければならないアーティストといわれているが、

ギターキッズを志す人間なら、このNIGHT RANGERは一度は聴いていなくてはならないアーティストであると断言しておきたい!

 その他、86年に、 7 WISHES TOURと題したビデオと、88年にはJAPAN IN MOTIONというビデオが出されているが、二つとも廃盤になり、再販の見込みは今の時点ではない。

私としては、後者がこれまでのなかで一番よい出来だとは思うが、これまでの売上実績からして、『JAPAN TOUR』が一番売れたからこそ再販の対象になったのであろう。

前者は、少し高めであるが、中古で売りに出されている。

 彼らの意図と不一致なのかどうかは、わからないが, MIDNIGHT MADNESSアルバム収録の, ”Sister Christian”全米5位を記録するヒットとなり、

 レコード会社はそれから、NIGHT RANGERの出すアルバムからのシングルはほんどをバラードかバラード調の曲にした。彼らのベストアルバムを見ても、バラードが確かに多い。

 そのことから、硬派なメタルファンからの批判は当然あがった.

「バラードのバンドになりさがった」とか「産業ロックに走った」とかいうものである。

 これはいちがいにレコード会社を責める気に私はなれない。なぜなら、レコード会社も慈善事業ではない。必ず収益を上げなくては、会社が存続してはいけないからである!

 そこでレコード会社が、NIGHT RANGER”Sister Christian”をヒットさせたことに目をつけて、バラードをたくさんシングルカットさせたのは当然の成り行きであろう。

 むしろ、NIGHT RANGERのほうに、バラードの良い曲をたくさんあったからこそ、レコード会社はバラードばかりをシングルカットする余地が生まれたというものの見方は出来ないだろうか?

バラードに良いのがなければ、スピーディな曲をたくさんシングルカットしたはずである。



ブラッド

 彼らの代表曲である”You Can Still Rock In America”や”Don’t Tell Me You Love Me”という2つのへヴィでスピーディな曲もわたしはもちろん大好きであるが、それと同時に、数多くのバラードも大好きである!


 彼らがたくさんのバラードをシングルカットしてヒットがたくさん出たことについては、否定する気にはならない。

 むしろ、歓迎している面すらある。

 私はバラードが大好きだからである! 感動的なバラードはいつまでも、心に染み入るのである!

 私が、バラードに求めるのは、

綺麗なメロディライン
感情的な幅の広いヴォーカリストの声
そして限りなくエモーショナルなギターソロである。

 ロックを聴いていて、ヴォーカルの声、ベースの音、ドラミングの音、人によって一番耳をそばだてて聴いているのは、人にとって違うが、私の場合は、ギターの音である。

であるからして、ギターソロには特にこだわるのである!

 彼らのバラードのなかで、筆頭の

”Sister Christian”
”Sentimental Street”
”Good-bye”
”Love Is Standing Near”

 
といった秀逸な曲でソロを弾いているのは、ブラッドギルスである。

 これらのソロは非常にエモーショナルでかつ卓越したメロディがあるのである!

 
それを、ブラッドは創りだしたのである。



 
 彼が創ったソロだからこそ、これほどまでに良い曲と感じるのである!ホントに良い曲と思えてくる。彼のソロでなければこんなにも思いいれはないであろう!

 80年代以降イングヴェイマルムスティーンの登場によって、ギターソロは、速弾きが主流になり、当たり前になった。


ungve
イングヴェイマルムスティーン

 しかし、速弾きが主流下で、速い曲であろうが、バラードであろうが、

 ソロでは良いメロディとエモーションがなくては聴く気になれない!

 私のみならず、誰もが同感であろう。

 ソロにおいて、適当にスポンテニアスに弾いてお茶を濁しているギタリストがたまにいるが、私は評価しない。

”You Can Still Rock In America”
”Don’t Tell Me You Love Me”
”Big Life”
”Eddie’s Comin’ Out Tonight”
”Kiss Me Where It Hurts”
"Colour Of Your Smile"

 
といったブラッドのアーム奏法が火を噴くギターが売り物のスピーディな曲もあるかと思えば、このようにバラードにおいて、エモーショナルで感動的なソロまで創り、弾くことも出来る!

 要するに、

ブラッドは大技も利くし、小技も利く秀逸なギタリスト
 
であるということをこの場で言っておきたいのである。 
 
 火を噴くギターが聴きたい人に一番オススメなのは、やはりMIDNIGHT MADNESSであろう。

 ブラッドエモーショナルで感動的なソロを全般的に聴きたい人にはGREATEST HITSをオススメしたい。


            



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ナイトレンジャーの『BIG LIFE』再考


 

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big life
 NIGHT RANGERの最高傑作といったら、何を思い浮かべるであろうか。
“Sister Christian” (全米5位)や”When You Close Your Eyes” (全米14位)や”Yon Can Still Rock In America” 全米51位)といったヒットを生みだしたMIDNIGHT MADNESSアルバムというのが一般的だろうか?

 確かに、このアルバムは、全米で200万枚のセールをあげ、NIGHT RANGER史上最高の売上を上げたアルバムである。
 

 また、 7 WISHESアルバムを挙げる人間がいてもおかしくはない。このアルバムからは、”Sentimental Street” (全米8位)や”Four In The Morning” (全米19位)や”Good-bye” (全米17位)とたて続けでヒットを飛ばし、前作のMIDNIGHT MADNESSまでには及ばなかったが、100万枚のうりあげを記録するのである。このアルバム発表後の日本では、初の日本武道館公演2デイズを達成することになる。

 確かに、NIGHT RANGER好きの私から言っても、いいアルバムであるし、良い曲もたくさん擁しているし、好きなアルバムである。

  しかし、サウンドクオリティの面、あるいは、演奏の完成度から言えば、まだまだ荒削りであるし、改善の余地や手直しの余地をのこしていたというのはまちがいのないことではないだろうか。

 そんな、2大ヒットアルバムの後に作り、

 「ハイクオリティ、卓越した演奏力、完璧な曲」

 
という三拍子を揃えたBIG LIFEこそが、NIGHT RANGER最高傑作のアルバムだと思うのだがどうだろうか。
night ranger
 このアルバムは、 『摩天楼はバラ色に』という映画主題歌を彼らが提供することになり、その曲として、“Secret Of My Success”ができあがった。

 この曲は、スリリング、ドラマティックかつスピーディーで曲の要所要所で耳につくメロディが聴き手の心をグッと摑んで離さない。

バンドのリーダー格であるジャックブレイズケリーケイギーのファッションセンスが見事に開花したといえる!

 タイトルトラックの”Big Life”はその名の通り、BIGなサウンドが炸裂し、聴き手をグッと摑む。ギターソロでは、ブラッドのアーム奏法がほとばしる!

 この曲が終わって、奇想天外かつトリッキーなキーボードのイントロが曲を引っぱり、そこへ躍動感あるケリーのドラムにジャックのベースのフレーズがたたみこみ、なんともいえない心地よいサウンドを醸し出している。

 それが、以下の"Colour Of  Your Smile"である!
    ↓


https://youtu.be/9KvASu0WkZ4


 次の”Love Is Standing Near”

 哀愁漂うキーボードのイントロには心を洗われるような気持ちになる。そこへきて、ブラッドのエモーショナルなギターソロが綺麗に曲を彩る。

 

●”Love Is Standing Near
  ↓



https://youtu.be/tMc00V-OnaA



 このアルバムの最大の目玉の曲である”Secret Of My Success”

 はスカパービートのキーボードが曲全体をひっぱり、アクション‐サスペンス映画さながらのスリリングさを出していていて曲のムードは最高である。

 晴れやかなアメリカンな情景が目の前に広がっていくようだ!


●“Secret Of My Success
  ↓



https://youtu.be/UUcRFTD_KEE



 最終曲3曲は、ともかく素晴らしいの一言に尽きる!

 この曲を聴いていると、エメラルド色の海の向こう側に、木一つ生えていない山がいくつかある風景に、太陽が沈みかけて、その光がその情景を綺麗に彩る。

 
そんなどこかのアメリカの場所を見ているような気分になるのである。

 その色彩が一番濃いのは、このアルバムの最後を飾る、このアルバム唯一のスローバラードである”Hearts Away”である。

 これらの曲を聴いていると、 「ロックというものに出会えてホントに良かったな」と心底思えてしまうのである。

 この感覚は、どれか別のアーティストのアルバムを聴いているときと似ていないだろうか?

 そう、HADRLINEDOUBLE ECLIPSEアルバムを聴いているときと感覚が同じなのである。

 殊に、アメリカンな情景が頭に浮かんでくるところが…

 このアルバムが気に入る人は、 BIG LIFEも間違いなく気に入るであろう。

  hardline.jpgHARDLINE 
 

  しかし、そんな内容の優れたアルバムであるにもかかわらず、それほどのセールを挙げることは出来なかった。
 

 頑固なメタルマニアから言わせれば、 

 ジェフワトソンブラッドギルスの火を噴くようなギターが前面に出て、かつ二人のぎざぎざと刻みこなれていく曲であってこそNIGHT RANGERなのであって、こんなキーボードがふんだんに使われたポップなアルバムがNIGHT RANGERだなんて信じられない。

 こんな意見が多かったのを憶えている。

 

  しかし、そうだろうか?

 確かに、二人のギタリストはそれまでの3作ほどにはギターを前面に出してはいない。

だが、二人‐ジェフの両手によるハンマリング、ブラッドのアーム奏法‐はこのアルバムの随所でテクニックを披露しているし、決してこれまでの仕事を放棄したなどとはいえない。

 そして何よりも良い曲がたくさん揃っている!


●”Hearts Away
  ↓



 

  やはり人間というのは、一度理想像を決めてしまうと、その理想像から外れてしまうと拒絶反応を起こして、受け入れる心が一瞬だけなくなってしまい、同情の余地がなくなってしまうものなのかも知れない。
 
 このアルバムはキーボードをふんだんに使用したが、そのことによって、ケリージャック二人の伸びやかな声が一層引き立つ結果になっているのである。

 しかし、ちょっと冷静に考えて、虚心坦懐にこのアルバムを聴いてみてほしい。
 先ほども書いたように

 「ハイクオリティ、卓越した演奏力、完璧な曲」を備えた最高のアルバム

 
であることに気付くはずである。
 

  “You Can Still Rock In America”や”Don’t Tell Me You Love Me”のようなへヴィな曲もNIGHT RANGERなら ”Secret Of My Success””Color Of Your Smile”のようなキードードをふんだんに取り入れたにもかかわらず良いフレーズやヴァイブを維持している曲もNIGHT RANGERである!

 
何故そういう見方が出来ないか不思議である。

 このアルバムは彼らの本国アメリカで不振に終った。

 このアルバムを引っさげて、この年デビューしたTESLAを前座にして全米ツアーを行うが、わずかゴールドディスク(50万枚)を獲得するに終わる。

 前座のTESLAはメインのNIGHT RANGERを食う勢いを見せ、ツアー終了後デビューアルバムMECHANICAL RESONANSEプラチナディスク(100万枚)を獲得するにいたる。

 tasla.jpgTESLA

 このアルバムのメインソングである”Secret Of My Success”は全米で64位止まりで終わる。

 ”Color Of Your Smile”や”Hearts Away”シングルカットされるが、ヒットにはいたらなかった。

 日本でも、この時の来日公演は実現しなかった。

 89年の解散から96年の再結成を経て、最近の公演でもこのBIG LIFEアルバムから演奏されているのは”Secret Of My Success”だけである。

 

 なんとも、痛々しい事実である。

 こんな素晴らしいアルバムがこんな結果で終わり、演奏されてるのがたったの1曲だなんて。
 

 この考えと同感な人は日本及び欧米で多いはずである。

 なぜなら このBIG LIFEアルバムは、20年以上経った今でも日本及び欧米で入手可能であるからだ!

 『MIDNIGHT MADNESSアルバムが彼らの最高傑作アルバムであると喧伝される中で、コアなマニアの間では、「良いアルバム」として口コミで伝わって売れつづけているのであろう。

 でなくば、今回のSHM-CD化においてBIG LIFEアルバムまでがその対象になるはずがない。

 その事実を考えるとやはり日本の視聴者は聡明だなと感じざるを得ない。

  ただ、このBIG LIFEアルバムを賞賛する声も、聞いた事がないし、評論でも読んだことがないので、今回この場で書かせてもらった次第である。

 虚心坦懐に良い物は良いと判断できるリスナーにはこのアルバムを是非とも聴いてもらいたいものである!

 



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