HR/HM温故知故
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『LOUD PARK』に吾思う 2013年版
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 今回の『LOUD PARK』は3年ぶりの2デイズ開催となった。

 メタルファンとしては、その参加するバンドの顔ぶれが発表前にはもの凄く気になるところであった。

 8月になってその顔ぶれが発表されてビックリした。

 それは、昨今のラウド系のバンドがたくさんいれば、80年代に活躍したハードロック系のバンドが入り乱れているからだ。

 しかし1日目のヘッドライナーがSTONE TEMPLE PILOTなのはわかるにしても、2日目のヘッドライナーがKING DIAMONDなのはどうして?…という感は捨てきれなかった。


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 キングダイアモンドは、MERCIFUL FATEで活躍したシンガーであるが、それほどの成功を収めたとは言い難く、90年代の半ばにブラジルのMONSTERS OF ROCK等にも参戦したが、かなりの順の早い出場であった。

 彼が自らのバンドKING DIAMONDでレコードを出すも、好評のセールスを記録した、ということも聞かない。しかも、彼は、日本に足を運ぶのはこれが最初というではないか!

 それなのに1万数千人以上のキャパの会場でヘッドライナー出場…言い方によっては、初来日で日本武道館で演ったGUNS N‘ ROSESFOREIGNER以上の偉業だといっていいかもしれない。

 しかし彼らはレコードが売れたからそういったことができたのであって、最近のKING DIAMONDが爆発的に売れたということは絶対にないのだ。

 なのにヘッドライナー…わけが分からない…。

 2日目のヘッドライナーを順当な実績で考えれば、やはりイングヴェイマルムスティーンだと言えるだろう。

 彼は88年、92年、94年、95年4回にわたり日本武道館で単独公演を実現させているし、92年発表のアルバムは日本のオリコンチャートで海外アーティスト史上初めて初登場ナンバーワンを獲得したのである。


火と氷
92年発表のアルバム


※そのアルバムの詳しいリポートに関しては以下のページをご覧いただきたい!
  

 ⇒日本初のオリコンチャートナンバーワンになったイングヴェイのアルバム


 そのことを考えれば、YNGWIEがヘッドライナーで当然だが、そうではなかった。


 今は、ハードロックではなくラウドの時代だから…そんなことでヘッドライナーに祭り上げられるほどの名声がキングダイアモンドにあるとは思えないのである。

 その声が、カリスマ性を宿し、多くのファンの伝説にもなるほどアーティストを啓蒙してきた、という事でもなさそうである。

 まあ、愚痴はこれくらいにした方がいいのかも知れないが、こういった意外性というものをこういったメタルフェスには付きものなのであるが、その理由は実際に会場に足を運んで実感の後に明らかになるのかもしれない…そう思って会場に足を運んだ。

 このイベントが告知された当初は、EUROPEも参戦することを聞いた。そしてのちにイングヴェイが参戦することが告知されたが、日程の割り振りは当時はなされず…この時に、この両者が同じ日に割り振られたらいいのに…と思っていたが、のちにそうはならなかった。

 当然といえば当然といえるかもしれない。

 メジャーなアーティストが同日に割り振られてしまっては、両日に観客が均等にこなくなってしまい、開催社は赤字になってしまうからだ。

 同じ好きなアーティスト、しかも同じ音楽性を有するアーティスト、となれば同日に割り振られてくれればと期待していたが、やはり…仕方ない、より自分が関心のあるアーティストが多い2日目に行こうと思い、2日目に行こうと決めた。

 今は、ハードロックやへヴィメタルはメジャーな音楽ではない。

 むしろマイナーな音楽といっても過言ではないかもしれない。

 今、日本でメジャーな音楽といえば、韓国のポップミュージックである。

 いわゆるK-POPであるが、そのK-POPの中でも、 BIG BANGなるグループの日本での人気はすさまじく、海外アーティスト初の6大ドームを制したグループになった。

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   BIG BANG

 これは、BON JOVIAEROSMITHでも成し遂げられなかった偉業である。

 その他、SUPER JUNIORSHINeeee東方神起などの観客動員数もいつもドーム以上であるのが常である。

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    SHINeeee

 こういったアーティストたちに、メタルバンドが束になってかかっても敵わないだろう。

 しかし、これらのアーティストの曲を聴いたり、クリップを観たりしても私は感動しないのだ、正直。

 確かに、スムージーな動き、セクシーな振り付け…こういったところは目を奪われるし、私が10代の女の子であればシビれてしまうかもしれない。

 しかし、肝心な歌詞を聴いても、私にはどうしても感動できないのが正直なところである。

 K-POPのガールズグループのKARA少女時代などもその人気は凄まじい!

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   KARA

girls gene
   少女時代

 彼女らも、ドームか、小さくとも埼玉スーパーアリーナで単独公演をしてしまうというから驚きですらある。

 彼女らの歌い方も、母国語でない日本語を歌っているために、どうしてもたどたどしいか、それに近い発音がネックになっている。

 しかし、それを補って余りある魅力を有しているから、この日本で爆発的な人気を博すことができているのだろうと思う。

 やはり韓国の男性グループと同様に、目を奪われるほどのセクシーな動きの振り付けであろうか…そんな気がする。

 彼女たちのコンサートを見に行ったわけではないが、テレビで見たところ、その観客の多くのほとんどは女性であった。

 そういったものに女性観客は魅せられてしまうのであろうか…よくはわからないが。

 しかし、男性の目線で観察していると、韓国の女性で目を奪われてしまうのは、やはり肌の綺麗さであろうか?

 私は、10年以上前に韓国人が多く定住している東京都新宿区の新大久保駅近くの喫茶店でアルバイトをしていたことがある。

 そこでは多くの韓国人が来店していた。

 そこで気づいたのは、韓国人女性の肌の綺麗さである。

 あまりに肌がきれいなので、20代の女性かと思って顔を見たら30代40代の女性であることもしばしば…そんなこんなで、「韓国人女性は肌がきれい」という印象が、私の頭の中に刻み込まれていた。

 そこへきて空前の韓国のポップのブーム…そしてそのK-POPグループのメンバーはどれも肌がきれい、特に脚には目が奪われる。

 しかし、そういったところだけをみていたら、女性に引かれてしまうのはわかっているから凝視はしないことにしている…しかし、男ならどうしてもK-POPの女性グループの脚の綺麗さには目が奪われてしまうのは否めない(笑)

 なぜそうなのか?

 一番の理由は、韓国食が根本的に肌がきれいになるような作用を及ぼすのが、ダイエットについて勉強していったらわかったのである。

 まず…といって書いていったらきりがないのでやめにするが(笑)、とにかく韓国食というのは、美肌にいいのである。

 美肌をめざす女性は、韓国食を勉強し、日々の中で実践し食すのがいいと思うし、韓国の料理を定期的に食べに行くのもいいと思う。

 しかし、KARAにしろ少女時代にしろ、ルックスや振り付けが魅力的であるが、肝心の歌詞に私は魅力を感じないのが正直なところである。

 美肌、美脚…こういったことだけで、そのグループのCDやDVDなど私は鑑賞したりはしない(笑)。

 しかし、彼女たちの美肌、美脚に対抗できる日本の女性グループは、perfumeくらいであろうか…彼女たちも非常にきれいな脚をしているが、私はそれだけでperfume のCDやDVDを買おうとは思わないのである(笑)。

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 話しが非常にそれてしまったが(笑)、メジャーな音楽でなくなってしまったハードロックやへヴィメタルであるが、そんなことは私にとってどうでもいい話である。

 聴いていて一番自分が元気になれる音楽を中心に聴いていけばいいのである。

それが、人生を楽しむ最大の秘訣である。

 某日本の若い10代の女優さんのプロフィールで、「一番ハマっていること」の欄で、「K-POP」と書いていた女性がいた。

 そして、「将来実現したいこと」の欄に、「韓国に移り住むこと」と書いていたのを思い出した。

 この女優さんは、音楽やアーティストに生まれて初めて気になった時に、初めて接して、一番流行っていたのがK-POPなんだなと私は思った。

 大抵の人は音楽を初めて本格的に聴いたときに、その音楽が当時一番流行っていれば、その音楽をとことん好きになるのではないだろうかと思う。

 それが流行りの音楽の力というか魔力であろうと思う。

 不思議だが、流行というものはそういうものである。

 こういう女性(一番ハマっているのがK-POPという)は日本全国に100万人以上いるであろう。

 そうなれば、これから先何年もK-POPの流行りは続くであろう。

 しかし、当時の流行りの音楽にハマっても、流行が終わってしまったら、もう聴かなくなってしまった、ということを私はしなかった。

 あれほど自分を魅了してくれたハードロックとへヴィメタルだから、そうそう簡単に捨てるわけにはいかない…そう思って、ファンでいつづけたのである。

 その結果、今でもこうしてファンであり続けているのである。

 いろんなミュージックを聴いているが、ハードロックとへヴィメタル以上のミュージックは私にはないのが現状である。

 だから、こうしてその素晴らしさを表現しているし、 LOUD PARK 2013』にもドキドキしながら足を運んだのである。

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 当日はあいにくの雨。

それが理由で、一番最初のバンドである元MEGADETHマーティフリードマンが中心のバンドであるMETAL CLONE Xが始まる刻には若干遅刻してしまった。


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METAL CLONE X

 その音が聞こえてきたのは、私が廊下にいた時であったが、それにしても会場から聞こえてきた音は、騒音というよりも轟音といって良いほどの迫力である。

 しかも、ステージを見るとマーティフリードマンの横で歌っている日本の着物を着ている人がいるではないか。

 見ると八代亜紀ではないか!

 こんなことまでするなんていかにも奇をてらった演出である。

 マーティは日本に愛着があって、演歌風の曲を書いて出していたが、今度は八代亜紀まで一緒に参加させるとは…自由奔放の発想は私は大好きであるし、そういった人生に憧れるのである。

 しかし、八代亜紀もすごい耳というか体をしている。 

 こんな轟音に中に身を置いてもびくともしないのだから。



 何曲かこのバンドと一緒に歌った後に、ステージをあとにして、出てきたのは、このバンドのメインヴォーカルであるCHTHONICフレディリムが出てきて歌った。

 このCHTHONICは,初め「チソニック」と読むのかと思ったら「ソニック」と読むのを最近知った。そんなことどうでもいいか…(笑)。

 しかしCHTHONIC台湾ブラックメタルバンドである。

 そんなメタルとしてはマイナーな国出身であるにもかかわらず、OZZFESTにも参戦していたというから頭が下がる思いである。

 いまから3年前のLOUD PARKに参戦した時にも観戦したが、非常にタイトな演奏をしてなおかつその楽から醸し出されるおどろおどろしいほどのホラー的な世界観には圧倒されてしまった。

 さすがブラックメタルである。 

 そんなバンドのシンガーが歌う音楽であるから、はたまた轟音さながらすごい音のすさまじさである! 

 さすがLOUD PARKとすら言いたくなるほどの轟音であった。

 しかし、このバンドは、やはりマーティの企画した一時的なプロジェクトであるからして、それほどの注目をされないのが残念である。

 このイベントで一番最初に出演、というのも頷ける。

 マーティにはこれからきちんとした正規のバンドを組んで活動してもらいたいものである。

 こういった一時的なプロジェクトのバンドのCDは私は、買わず聴かずにライヴに参戦してしまうのが常である。

 次に出演したバンドであるBREAKING ARROWも同様に、そういった対処のされ方をされがちであったろう。

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 BREAKING ARROW


 何故なら、日米人混淆のバンドであるからだ。
 

 イギリス人とアメリカ人の混淆のバンド、あるいはデンマーク人とアメリカ人混淆のバンドというのであれば、同じ西洋人ということで見た目には違いがわからない。

 しかし、日本人とアメリカ人というのでは、あまりにその混交具合が明白である。

 こういう変わった趣旨のバンドはやはり敬遠されやすい。

 それなりに気の抜けないバンドではあると思うが…。

 次に出演したのは、ENFORCERである。


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 このバンドも、このイベントに来て初めて知ったのである。

 いきなりドタマからスラッシーで速い曲で押しまくる!

 その名の通りまさにエンフォーサーである。

 そのバンドからだされる音は、初期SLAYERや初期MEATLLICAのようなスラッシュメタルに220VOLTのような勢いを有していた。

 これぞ『LOUD PARK』に出るバンドといわざるを得なくなるようなバンドである。

 その勢いに飲まれるように、観客も否が応でものらざるを得ない。

 それくらいの勢いがあった。

 初期のSLAYERMETALLICAもこんな雰囲気を持っていたんだな、という20年以上も前の音楽シーンを思い出してしまった。

 しかし、ENFORCERがそれらのバンドと違っているのは、それらのバンドとは違って場違いなほどのイケメンがいるということである(笑)。

 しかし、よくなかったのはPAの調整不足で、ギター音の後味が良くないことであるし、こもり気味に感じれる部分があったことである。

 まさしく「Fuckin’ PA」といいたくなるほどの調整具合であったのが残念なことであった。

 3年前にこのイベントに参加したRATTもそんなトラブルがあった。

 そんな背景があったために、その時のRATTのオーディエンス録音のブートレッグが販売されていたが、その題名は『Fuckin’ PA』であった。

 今回のENFORCERもまさしく「Fuckin’ PA」であろう!

 彼らの今回の出演のブートが出るのかどうかは私にはわかりかねるが(笑)。

 80年代初期のスラッシュをこよなく愛する人にはこのENFORCERは特におすすめである。

 次のMOKOMAをおいて(私は、食事に忙しくて見逃してしまった)次にフィンランド出身のAMORPHISが登場した。

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  AMORPHIS

 このバンドは15年以上も前から知っていたバンドであったが、聴く機会に恵まれず、また聴こうという衝動に駆られるきっかけもなかったために、ついこの時まで聴けなかった。

 しかし、このイベントに参加してよかったと思ったことの1つは、このバンドの魅力に直接触れて「このバンドのCDを買って聴こう!」と心から思えたことである。

 このバンドの演奏が始まって、すぐに体感したのは、このバンドの演奏力の高さである。

 聴いた瞬間、「うおっ!」と聞き耳をそばだててしまった。

 この演奏のレベルの高さ並大抵ではない!

 そう感じたのである。

 単に高い演奏力のみならず、ヴォーカルとSEとの混淆においてものすごいいい具合に調和し、奥深い世界観を聴き手にもたせ、そこに引入らせる曲のプロデュース能力があるのである。

 ベテランミュージシャンだからこそ出せる演奏力と音作り能力と言わざるを得なかった。




 携帯を持ちながら、インターネットで調べる。

AMORPHIS」と入力して検索すると、プロフィールが出てくる。

 コンサート会場で、そのバンドの詳細を調べながらその音楽を堪能する。

 20年前には考えれなかった光景である。

 何やら、1990年代の初期から活動しているとのこと。

 なら、レベルが高くて当然かと思われがちであるが、その感情を乗り越えて、このバンドのCDを買って聴きたくなる。

そんな魅力を有しているのである。


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 しかし、このイベントの私のメインで見たいアーティストはイングヴェイであるのを考えれば、以下に私がハードロックに惹きいれられているかがわかる。

 AMORPHISのような音楽は私のメインではない。

 このバンドの音を実際に聴いてみるまで、「1へヴィメタルのバンド」という認識でしかなった。

 しかしそれがひっくり返り、どうしても買う!そんな気分に一聴して変えさせる力があるバンドはそういない。

 そのバンドのCDを買って聴いたら、その良さについてこのブログで紹介したいと思う。

 こういったことが経験できるのがこういったイベントのメリットである。

 次の次に登場したTRIVIUMもそんなバンドである。

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 このバンドがLOUD PARKに参戦するのはこれで3回目である。

 それは多いほうなのにもかかわらず、中盤での登場…まだ、キャリアが足りないのか、ヒットが足りないのか、あるいは時代の要請がされていないのかはわかりかねるが、私の個人的な価値観で順位を決めろと言われれば、サードビルくらいにはするだろうが、この年では12バンド中7番目の登場、まだ順位が早いと思う。

 WOWOWにおいて、2011年に登場してきたときの模様を見たが、非常にメロディアスであるし、へヴィさ加減もよい。

 彼らが出す音にはつい耳をそばだてざるを得ない。

 へヴィメタルというカテゴリーに属すバンドではあるが、奇想天外な展開にもっていかれるし、奇想天外に曲と曲をつなげたりする。

 それがまたスリリングであるし、どうしてもこのバンドの世界に引き込まれる。

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 このバンドにはどうしても嗚咽するようなシャウトがつきものであるが、それが賛否両論を巻き起こす原因になろうとも、私には全然許容範囲のレベルである。

 その紡ぎだす音が基本的にメロディアスだし、信条的なへヴィネスを維持しているので、気持ちいいレベルである。

 へヴィメタルの信条はへヴィさである。

 そのレベルを維持しながらも、小気味の良いメロディを有している…かなりコンポーザーとしてのレベルが上がったと言わざるを得ない。


 このバンドのCDも買いたくなったし、次の『LOUD PARK』出演時には、サードビルくらいで出演してほしいものである。



 しかし、このバンドの前に出演したBABYMETALは最初のMETAL CLONE Xと同様アバンギャルドなバンド形式である。

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  BABYMETAL

 10代初めの女の子が先頭に立ってメタルの音楽を歌っている。

 このバンドのグループショットをちらっと見たとき、「この子たちがバンドの演奏もするのか?」と思ったが、やはり違った。

 バックに演奏する違うメンバーがいるのだ。そのメンバーは白衣を全身に着て誰かが見当つかない。



 壮大なSEに導かれて、演奏が始まると単発の凄まじい音のリフが叩き込まれるとそれに合わせて女の子たちもそれに合わせて飛び跳ねたり、両手を前でつなげて上に跳躍させたりしている。

 そのバックの音楽もさながら轟音といっていい。

 それくらいの音の凄まじさであった。

 そんなすごければ、観客も盛り上がらざるを得ない。

 しかし彼女たちの耳も相当に強い、いや強すぎると感心したものである。

あんな轟音の中で演出をしてしまうのだから…。

 しかし、その振り付けは全員が一体となって一糸乱れない非常にプロフェッショナルな意気がうかがえた。

 みっちりとこなされたリハーサルの情景が浮かぶようであった。

 やはり、敢然たるバンド形式のバンドこそが、こういったイベントでは注目されざるを得ない。

 こういうBABYMETALのようなグループの演奏時は、観客はトイレや一服や食事に行ってしまいがちなのではないかと思う。

 しかしそうならないように、ちゃんと工夫がなされていた。

 マトリックスな演出である。

 曲と曲の間、時折、スクリーンにMEATLLICAのグループショットの画像やその昔のアルバムをドアップで映し出したりする。


metallic download


 すると、どうしても観客は目を向けざるを得なくなる。

METALLICAの曲をやるのか?」「あのアルバムをコピーするのか?」などと思ってしまう。

 MEATLLICA『…AND JUSTICE FOR ALLのジャケットがスクリーンに映し出されたときは、あの「自由の女神云々」とナレーションがなされた時には、BABYMETALの女の子たちのメンバーが女神云々といって次の曲にMETALLICAの某曲のフレーズをちょこととりいれただけだし、METALLICAのメンバーショットがドアップで出てきた時には、2013年MEATALLICAが日本のSUMMER SONICに出演した時に、BABYMETALも同じ日に出演し、その時にMETALLICAのメンバーからNext is your turn!」(次は君たちの番だ!)といわれたエピソードを紹介しただけである。

 ショットとエピソードを巧みにマトリックスさせて観客の関心を喚起する…非常に巧みであると思った(笑)。

…and justice for all
『…AND JUSTICE FOR ALL

 その演出には面白いと思った。

 METALLICAのメンバーが言ったようにNext is your turn!」になるかどうかは、だれにもわからない。

 だが、彼女たちの活躍を見守っていこうと思う。

 次に私が観たのは、フィンランドが誇るメタルバンドであるSTRATOVARIUSである (この前のSPIRITUAL BEGGARSの時は私は廊下で聞いては会場に戻るということを繰り返していたのではっきりとは観ていない。バンドやファンのかたには悪かったが…) 。

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  STRATOVARIUS

 このバンドを初めて知ったのはちょうど20年前である。

 やはり印象に残るのは、アメリカやイギリス出身のバンドにはないメロディであろう。

 非常に清涼感がありながら、時に熱くへヴィなメロを奏で歌いやすいメロで聴き手を取り込む能力を持っている。

 こういったメロディは不思議なもので、どうしてか寒冷な国で過ごしてきたバンドに特有のものなのである。

 他のこういった気候でない国のバンドがこういった曲を書こうにもなぜかかけないのである。

 彼らと同じ国であるフィンランドのHIMCHILDREN OF BODOMは違うが、SONATA ARCTICAはそんなメロディを有している。

 寒冷ではあるが、なぜか時に熱くなるメロというのであろうか。

 そして口ずさみたくなるサビが出てくるとどうしても歌唱したくなるのである。

 こういった特徴があるバンドはライヴには有利である。

 会場の誰もが一緒に歌っていたのを思い出す。

 しかし、このバンドのキーボーディストのヤンスヨハンソンは、元イングヴェイのバンドの一員であった。

 それが、90年にいきなりイングヴェイからクビを宣告されるのである。

 何も、イングヴェイとソリが合わなくなったからでもなんでもなく、ただ「新しいラインナップにしたいから」というだけである。

 そのイングヴェイとヤンスは控室で会ったであろう。

 どんな言葉を交わしたのだろうか…。


 そして、次に出たのはDIOのコピーバンド、トリビュートバンドであるLAST IN LINEである。

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  LAST IN LINE

 こういったバンドが結成されるということは、今は亡きロニーディオがそれほどまでに偉大であったということだろう。

 バックの務めるメンバーは元DIOのメンバーで固められていたのは言うまでもない。

 ギター、キーボード、ドラムが元DIOであった。

 「いつか生のコンサートで観てみよう!」と思っていたが、ついに生で観ずにDIOは逝ってしまった。

非常に惜しいことをしてしまった。

 それを一回でも観れば、このLAST IN LINEも素晴らしく感動的なものになったはずである。

 それは、オリジナルバンドと比べる、あるいは思い出しながら鑑賞することによってはじめて感動を惹きだすことが可能なのである。

 どのミュージシャンもいい腕をしていることが確認できた。

 特にシンガーのアンドリューフリーマンロニーディオに負けない強靭な声帯には感服した。

 この先、このミュージシャンたちがどういう過程を行くのかはわからない。

 どのような道を行こうとも声援を送っていく所存で私はいる。



 ついに自分の目当てのイングヴェイマルムスティーンが登場する。

 LAST IN LINEが終わって会場の照明が明るくなっていた時に、2つのステージの真ん中にある点滅板を読んでいたら、何やらKING DIAMONDの出演はキャンセルになったという旨のことが書かれているではないか!

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   KING DIAMOND

 彼のステージングには、大掛かりなステージを使用するらしく、それを日本にもってこようとしたところ無理ということがわかり、あえなくキャンセルということをもう事前に告知されてたようだが、私は当日に知った。

 これは、残念も何もコメントのしようがなかった。

 彼についてちょっとしたキャリアしか知らないし、実際に彼の音楽を聴いたこともなかったので何ともコメントのしようがなかったのである。

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 次に彼が単独か何かで来日公演をおこなうことになり、金と都合が許せば観に行くだろう。

 そして素晴らしかったら、この日のことを残念に思うだろう。

 しかし、それはいつになるかはわからない。

 この夜はイングヴェイがヘッドライナーになったのだ。

 しかしこの時、イングヴェイはどのような感慨をもったのだろうか?

 日本でのライヴでは最高のキャパ数の会場である。

 先にイングヴェイは武道館公演を4回したと書いたが、それがこれまでの彼の最高記録である。それ以上のキャパでやった記録はない。

 一番最近では、DEEP PURPLEとのジョイントツアーで日本に来たが、それは6700人キャパの東京国際フォーラムで2回であった。

 この埼玉スーパーアリーナは満員になれば37000人であるが、その全部を観客席に使うわけではないので、収容人数はそれよりかは少なくなるが、それでも他のアーティストが多く集うフェスであるとはいえ、日本での彼の公演では過去最高の大きさの会場であることに間違いはない。

 当初ヘッドライナーに据えられていたKING DIAMONDがライヴ用の機材が持ってこれないことになり、急遽出演がキャンセルになったとはいえ、これは決勝戦で相手が負傷棄権して自分が不戦勝になって優勝したようなものである。

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  イングヴェイマルムスティーン


 今回は彼イングヴェイがヘッドライナーになったのである。

 日本での彼史上最大の会場でのヘッドライナー…非常に感無量であったに違いない。

 彼を20年以上応援してきた私としてもうれしい限りであった。

 これほどの向かい入れをしてくれる国はここ日本以外にあるのだろうか?

 そんなことをふと考えてしまったのである。

 ここ日本で、日本史上初の海外アーティストでオリコンチャートナンバーワンになったのはほかならぬイングヴェイなのである。

 今の20代のキッズには信じれないと思うかもしれないが事実なのである。

 それは92年FIRE & ICEである。

火と氷
FIRE & ICE

 しかし、そんな日本の人気とはうらはらに、当時のイタリアでの生ライヴを収録したテレビがあるが、その会場は1000人くらいのキャパの小さな会場であった。

 他にもイタリアでコンサートは行われたのは間違いないが、大きなアリーナで行われたとは考えにくい。

 その時の、日本では14000人キャパの日本武道館で行われたのに…。

 そして、次のイングヴェイ史上最高傑作の呼び名が高いSEVENTH SIGN発表後のアメリカでのコンサートをオーディエンス録画したブートレッグを拝見したが、そこはもっと小さい500人くらいの渋谷クアトロくらいの大きさであった。

seventh sign
SEVENTH SIGN

 みているだけでかなしくなってしまった。

 同じ年の、日本では同じく日本武道館であったのに…。

 それ以降も、いろんな国のいろんな年のブートを見てきたが、最大でも2000から3000人くらいが最高である。

 こんな埼玉スーパーアリーナのような大きな会場で迎え入れてくれる国は日本くらいのもんではないだろうか…そんなことを考えてしまったのである。

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 会場には、私より若い20代中頃から30代前半くらいの人たちが大半であった。

 このような年代の人たちが80年代初めから活動してきたイングヴェイを信奉してきたとは思えない。

 中にはそういう人たちもいるには違いないが、それほど多くはいないはずである。

 なのに、会場のキッズたちは、まだかまだと待ち構えている。

 機材の調整がうまくいかないのか、定刻過ぎてから何分も経っているのに始まらない。

 やはり20年以上のキャリアのあるアーティストは、尊崇とはいわないまでもそれに近い存在として崇められる対象になるのだろう。

 しかし、単なる長いキャリアであるだけでは駄目である。

 それなりの名声を得るほどのものを遺さなくては。

 レコードがこれだけ売れたというような実績が普通はそういった尊崇の対象になるのが鉤ではあるが、イングヴェイには世界中でミリオン単位で売れたというような実績はない。

 確かにワールドツアーはアルバムごとに行われてきたのだろうが、そんな大きな実績はない。

 あるのは、ハードロックにおけるネオクラシカルフレーズの先駆者という名声と超速弾きの名手という名声である。

 80年代のハードロック華やかなりし頃、そういった速弾きはギターを弾く人はもちろん、ハードロックをただ聴くだけの人にも憧れの対象であったから、彼がギターマガジンに取り入れられることしきりであった。

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 そう言った伝説は、今の20代のキッズにも知られているのだろうし、ハードロック雑誌を紐解いて読んでいると、そういったことは誰でも知ることができる。

 やはり、彼は伝説のギタリストなのであろう。

 彼のイメージで強いのはやはり速弾きギタリストということであるが、単なる速弾きではない。

 速いソロでありながらも人を惹きつけるメロがあるのである。

 単に速いだけでは人気を博すことはできない。

 人をいつまでも魅了するメロを創り出す才能がなくては。

 そしてバラードでは、とことんまで哀しく刹那く、とことんまで感情的なメロがあるソロを展開しているのだ。

 “Dreaming” ”Save Our Love” “Prisoner Of Your Love” “Like An Angel”などのバラードは、彼の創り出す感動的なソロがあってこそ感動的で15年以上たった今でも私の好きなバラードのリストに入っているのである。

 これらのうち、 “Dreaming”がこの夜のセットリストに入っていたのは感激であった。

 しかし伝説的に人物であっても、会場にいたオーディエンスのうち、何人がイングヴェイのCDやレコードを保有しているだろうか?

 もっていても、これまで発表したアルバムのうち何枚を所有しているだろうか…かなり少ないのではないだろうか、年代が年代だけに…熱狂的なファンたちが、いろんな知らないアーティストが集うこのフェスに、そういった人たちが来ている可能性はかなり小さい。

 かなしいが現実ではないだろうか?

 考えすぎだろうか?(笑)

 私が初めてLOUD PARKに行ったのは2010年KORNがヘッドライナーだった日である。

 その時は、セカンドビルのHALFORDが終わるまで2階席の観衆は座っていたが、KORNが始まるや2階席の観衆が全員総立ちになったのである。

 しかし次に行ったのは2012年SLAYERがヘッドライナーだった日である。

 その時は、立って声援を送っていたのはアリーナにいた人たちだけで、1階席や2階席の人たちは座ったままだった。

 そして今回も立っているのはアリーナにいる人だけであった。




 ようやく始まり、演奏されたのは彼の最大のロックアンセムの1つである”Rising Force”である。

 しかし、専門のシンガーがいない。

 キーボーディストが、キーボードを弾きながら歌っている。

 専門のシンガー不在で来日公演をおこなうとは…非常にユニークといえばユニークであるが、ここまで自分流を貫くとは…ちょっと笑いがこみあげてくる。

 前年のBURRN!』の11月号の彼のインタビューで、彼はこんなことを言っている。

「そして、他の奴らは脇にいる。これは俺のショウなんだ。繰り返しになるが、それが気いらないならHELLOWEENでも何でも聴きに行けばいい。俺は俺がやりたいことをやる。それが俺のやり方だ。他の奴には何にも言わせない。シンガーが歌う曲があったらいいんじゃないか?なんて俺に言うなよ。俺は俺がやりたいことをやる。それが俺のやり方だ。俺は決して他の誰かが言ったり考えたりすることに従ったりするに従ったりはしない。絶対にだ。」


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『BURRN!』11月号
  ↓



 バンドという形式にこだわる人には非常に滑稽に映る発言ではあるが、私もこういうイングヴェイの人生モラルに共鳴する価値観で生きているから、彼の人生観には賛同する。

 会社での会話に合わすために、わざわざ興味をそれほど持っていないJリーグの試合を録画予約してから出社し、帰宅したらそれをわざわざ見ておく、という友人がいるが私にはそんなことはできない。

 自分の興味のないものにわざわざ時間をかけることなどもったいない、というモラルでいるからだ。

 確かに、今興味なくとも見たらもしかしたら興味が出てくる、という可能性はあるが、今は自分が興味あって、それに時間を費やしたいと考えているものがいっぱいあるので、残念ながらJリーグを録画して観る時間は、残念ながらないのが現状である(笑)。

 Jポップの売れている某女性シンガーのCDを廉価で販売していたので買って一度は聴いてはみたものの、当時もハードロックに夢中になりっぱなしで、そのCDを再び聴く時間が作れず、ついに1度だけ聴いただけで10年がたってしまった、というケースもある。

 おそらくそのCDを中古盤屋に売っても10円くらいがいいところだろうと思うので(邦楽は値落ちの仕方が異様に急なのである!)そのまま放っておくことにする(笑)。

 おそらく私がJリーグを録画しても1回だけみてそのままお蔵入りになること間違いない。

 おそらく、イングヴェイも私の意見に賛同し、興味ないことを他人たちに合わせるために自分の時間を費やすことなどできないだろう。

 彼にJリーグを録画予約して、それを観ろなどといったところで絶対にしないだろうし、彼に今からミュージシャンを辞めて、今からサラリーマンになれといったところで、1万%無理だろう!(笑)

 そしてイングヴェイはこんなことも言っていた。

「キミの耳に入るのは、俺がやりたいと思ったものそのものだ。キミ達が、そして大衆が好きになってくれるかどうかは関係ない。好きになってくれたら嬉しいけど、好きにならなくても、それはそれで構わない。何故ならこれが俺だからだ。」

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 そしてイングヴェイは、最新作ではシンガーが歌っているのがたったの3曲だけの最新アルバムSPELLBOUNDを発表した。

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SPELLBOUND

 彼は、自分のやりたい音楽を追求するためにそれまで純粋な形式であったバンドであったALCATRAZZを脱退して、84年に自分のバンドを結成した。

 バンドの名義がギタリスト個人の名を使っての珍しい形式である。

 自分の心に貯めておいたものを吐き出したい…そういう思いをいつも募らせているのが、小説や論文を書く作家であり、それを音楽で表現したいという思いを募らせているのがミュージシャンである。

 そういう思いが強い人間は、1つのバンド内では、他のミュージシャンとの折り合いをつけなくてはいけないが、それを全部ありのまま表現したいという思いに駆られることがあり、バンドの休止中にソロアルバムを作ったりする。

 しかし、その音楽によって充分食べていけるようになると脱退して、自分の音楽だけをやっていこうとする場合もある。

 そういう思いも小さいし、今のバンドのままで充分と思っている人は、そのまま現状維持でバンドにとどまって終わる。

 やはりイングヴェイはその思いが強いがために、これまでシンガーが歌う曲がほとんどのアルバムをずっと出してきたが、そのアルバムにはどれもギター中心のインストを必ず収録してきたにもかかわらず、それには満足できず、ついにこんなインストばかりのアルバムを出してしまったのだろう。

 ずっとやりたかったインストの曲が長年にわたり蓄積していたのであろう。

それは、84年YNGWIE MALMSTEEN’S RISING FORCE以来、実に29年ぶりである!

yngyrising.jpg 

YNGWIE MALMSTEEN’S RISING FORCE

 私も一応モノを書いている人間であるし、そういう思いに駆られることがあり、休みがあるときは、一気にその思いを出すべく一気に何千字ものモノを書いてしまうことがあるからイングヴェイの心情はよく理解できる。

 そういう思いに駆られると、時間が経つのも忘れてそれに没頭してしまうのだ。

 私の知っている大学教授で、論文を書くときは何週間も家から一歩も出ないで論文を書き続ける、という人もいるのである。

 ことは他のジャンルは問わず文学、絵画、音楽といった「芸術」と分類されるものに携わっている人間には共通してみられる現象である。



 

 しかし、単独公演でないフェスティバルにおいて彼は演奏曲のほとんどをインストで固めたのである(笑)。

 そんな傍若無人な!

 と、この公演にいかなかった人は思うかもしれないが、実際はそれなりに彼の演奏に熱中していたのである。

 人としゃべっているときに、「この人とは話しが合わない」というのは、その場の空気でわかるのと同じように、ライヴ会場の空気を読めば、受け入れられているかどうかはわかるものである。

 私が感じたところ、それなりに熱中していたことは間違いがない。

 熱狂はしていなかったけれども…。

 更に彼の話は続く。

イングヴェイマルムスティーンは何かをやろうと試みたりはしない。やりたいことをやるだけだ。こうするべきじゃなかったとか、こうするべきだったとか、そんなことも思ったりも一切しない。」

 それなりに売れているし生活も全然不自由なく送れているからこういったことがいえるのだろうことは間違いがない。

 先に書いたように、イングヴェイはここ日本以外の国ではそれほど大きな人気を博すことができていない。

 しかしそれは、私がこれまで見聞してきたブートレッグやオフィシャルビデオから判断しているだけであって、実際は2万くらいのキャパで単独公演できている国はあるのかもしれないし、ないかもしれない。

 それをネットでも詳しく調べる手段がないから判断しているだけであって,あるかないかは実際彼の所属するプロモーション会社に聞いて調べないとわからないのが実情である。

ingii.jpg


しかし、彼の『BURRN!』やその他、雑誌のインタビューで出てくる彼のアメリカにある自宅の大きさや豪華さや彼のいでたちを見れば、かなりの金持ちであることは間違いがない。

 食うのに困らないどころか、充分稼いでいるのがわかる。

 自分のやりたいことだけを追求してもファンが全然いなくて貧相である、というなら妥協をして、今売れている音楽を自分の音楽に取り入れるか、それをそのまま踏襲しなくてはいけない、という事態になるのであろうが、ここ日本を中心に、彼を快く受け入れられる国はまだまだたくさんあるのだろうと思う。

 だからこんな発言ができるのだろうと思う。

 そんな彼に、妥協して違う音楽をやれ!不動のメンバーにしろ!インストは多くてもアルバム1枚につき3つまでにしろ!といったところで、馬の耳に念仏だろう(笑)。

 BON JOVIにしろAEROSMITHにしろ、KISSにしろ、HUEY LEWISにしろ高い人気を維持できているバンドを見ると、20年以上ほぼ不動のメンバーでいることが、その秘訣である。

 アルバムごとに毎回毎回メンバーがチェンジしているバンドは高い人気を博すことができないのは真理のようである。

 自分のやりたいことだけやる、と公言してはばからず、全然売れていない、というミュージシャンがいたら恥そのものだが(笑)、それなりに売れているし、彼には不動のファンがいるのである。

 その1人がわたしであることは間違いがない。

 そんな彼ではあるが、これからも応援はしていきたいと思った。

 一度ハマったら出れなくなるのが、その音楽の魔力であろうと思う。

 その魔力の度合いがイングヴェイの場合、私には強いのである。


LOUD PARK 13』のリポートがされた『BURRN!』はコチラ!
  ↓




●彼の自伝も要望のかたは
  ↓


イングヴェイ・マルムスティーン自伝 Yng-WAY-俺のやり方



 このLOUD PARKの模様もWOWOWで放映予定です!

 まだ、WOWOWに加入していないかたは、へヴィメタルやハードロックの地上波ではみれない音楽番組が多く観れますので加入をお勧めします。
  




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FIREHOUSEのセカンドアルバム。(祝)2014年来日公演決定!
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hold your fire

ジョンボンジョヴィリッチーサンボラの発掘によりメジャーデビューしたFIREHOUSEDon’t Treat Me BadLove Of A Lifetimeなどのヒットによりデビュー作はダブルプラチナナムを記録した。

firehouse.jpg
デビューアルバム

そしてLove Of A Lifetime全米5位を記録する。

デビュー作がこういった成功をおさめ、私としてはアルバム全体の良さもさることながら、 Love Of A Lifetimeの何よりの素晴らしさが、印象に残り、次のアルバムも当然のように買って聴いたものである。

ジョンとリッチーの発掘したバンドはどれもヒットする可能性を秘めているようである。

続く2枚目である HOLD YOUR FIRE92年に発表された。

この作品は、ファーストアルバムの延長線上にある。

ヒット作の音楽性を踏襲してくれるのはファンにとって非常にありがたいことであった。

ヒット作を作って慢心し、「次は俺たちの音楽をやる!」といってヒット作からは考えられないほどの変貌ぶりを示し、見事に失敗、という見たくない喜劇をいくつもみてきたからだ。

●”Reach For The Sky
  ↓


http://youtu.be/byq2K2IYMlI

非常に爽やかな印象の曲であるし、メンバーのコスチュームも長金髪もそんなオーラを放っている。

このバンドは、非常に好印象なクリップを多数出しているが、なぜクリップ集を出さなかったのか理解できないのである。

先の”Love Of A Lifetime”を収録したライヴアルバムも出ていたが、それは91年の日本で行われた1日だけの公演を収めたものだが、それは途中にメンバーのインタビュー等も交えていて、集中力が萎えてしまう。

そう思ったファンも多いらしく、このDVDは早々と廃盤になっている。

やはりクリップ集のDVDを出してほしいのが正直なところである。

出だしのアコースティックギターのアルペジオが印象的なこの曲…この曲のみならず、このバンドのギタリストでありメインソングライターであるビルレバティーはこういったアコースティックギターのアルペジオをメインのメロディにした曲作りが得意なのである。

スピーディな曲はもちろん、スローやバラードもアルペジオを多用するのみならず、インスト曲ですらもアルペジオを使って佳曲を生み出すのである。

ファイル0010


非常な特徴であるといわなくてはいけない。

●”Sleeping With You(全米78位)
  


http://youtu.be/lVXu0fD3sUE

ロングトーンを基調としたギターリフが中心であるこの曲であるが、そのロングトーンのリフの中にも清涼感を感じることができる不思議な魅力をこのバンドは有している。

そういった特徴が、躍動感を曲全体に与えて、聴き手をわくわくさせるのである。

CJスネアの突き抜けるような高いヴォーカルの声もそれを更に押し上げている。

非常にアコースティックギターによる作曲を得意とし、そしてアコースティックを使った佳曲が多い。


それがこのバンドの強みといって良いだろうと思う。

ファイル0008


91年には、どのハードロックバンドもアコースティックを前面に出したアルバムをやったものだが、そのアコースティックブームが終了した後の96年に、このバンドはアコースティックアルバムを発表するのである。

そのアルバムにもこの”Sleeping With You”のアコースティックヴァージョンもあるが、非常によくできている。

●"When I Look Into Your Eyes(全米8位)
  


http://youtu.be/dQSkuDWhaAo

これは今にも語られる名バラードである。

このバンドのメインソングライターであるCJスネアビルレバティー(g)の名ソングライターぶりがこういったところでも、垣間見ることができる。

イントロのピアノのメロもさることながら、ギターリフとバックコーラスの折り重なりが何ともいえぬ壮大な自然風景を聴き手に醸し出させて、感動のあまり身動きができなくなってしまうのである。

それほどの感動的な曲であるといってはいけないだろうか?

●”Rock You Tonight
  


http://youtu.be/wA8p02eBCbY

こういった厚いコーラスから重いギターリフにつなげる、あるいは厚いコーラスからヴォーカルにつなげる、こういった手法がFIREHOUSEの作曲の特徴であるといえるだろう。

厚いコーラスを聴くとどうしてもアドレナリンが出る。

そこで思わず楽しい気分に様変わりするのである。


普段の日常ではおとなしくても、ライヴになると途端に豹変する人がいるのも、ひとえにこのアドレナリン効果であるといって良いだろうと思う。

ファイル0009


こういった効果をこのバンドは巧みに使っている。

この4曲以外に、 Get In Touch ”Mama Didn’t Raise No Fool”など良い曲が収録されている。

このアルバムは、全米でプラチナ(100万枚)までいったのである。

●このアルバム購入希望のかたは以下からどうぞ。
 
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ホールド・ユア・ファイアー

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彼らのベスト盤はコチラ!
  
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Super Hits

FIREHOUSEの2014年の来日公演が決定!

ファイル0011


Y & T、WINGER、FIREHOUSEの3バンドが参戦!
FIREHOUSEはトップバッターになります。

日程は1月11日、12日 川崎クラブチッタ

FIREHOUSE は参加しませんが1月13日は、なんばHATCHY & T、WINGERのみの参戦になります。

チケットを申し込みたい人は以下からどうぞ!
  ↓
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(祝)アヴリルラヴィーンとチャドクルーガーが結婚!
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avril lavigne

意外や意外のカップルが成立!

あのNICKELBACKのヴォーカリストであるチャドクルーガーとあのアヴリルラヴィーンが結婚しました。

2人ともカナダ人でカナダを代表する世界的に有名なアーティストである。

2005年6月SUM41デリックウィブリーと結婚したが、2009年の9月に別居中であることがマスコミを通じて口外される。そして、「和解しがたいほどの不和である」ことを裁判所に離婚を申請し、離婚が成立。

その後、2012年の8月8日NICKELBACKのヴォーカリストのチャドクルーガーとの半年間の交際の末、再婚が成立。


●そして、2人で作った曲が以下!
  ↓


http://youtu.be/AqajUg85Ax4

●この曲収録のアヴリルラヴィーンの最新アルバムが以下!
  ↓

avril lavigne

Avril Lavigne

輸入盤が以下

アヴリル・ラヴィーン


しかし、2人ともカナダ人であるとはいえ、婚約が成立してしまうとは驚きであった。

以下の写真を今年の初めにウェブ上で見たとき、「2人ともカナダ人だから仲良くツーショットになっているんだな…」くらいにしか思っていなかったが、雑誌やテレビなどのメディアを通じて、2人が婚約ひいては結婚にまでたどり着くとは意外であった。
  ↓
avril and chad


何故なら、2人のパーソナリティが全然相容れないような感じを与えるからである。

GRP_0339.jpg


チャドは非常に大人びていて、時にダミ声で咆哮するまさに獅子吼する情熱的な歌詞を体現するへヴィなロックミュージシャンで、

かたやアヴリルラヴィーンは、17歳でデビューから29歳の今に至るまで、子供っぽさを維持しながら決して少女の時の無垢な精神を維持している…こういったことが、どうもモラル的に不協和になってしまうのではないかと思わざるを得ないのである。

avril.jpg


しかし、このクリップを見ると、どうしてかアヴリルは、かなり大人びた印象を与える。

少女趣味は後退し、非常に大人びた感動的なエモーショナルな感動するバラードである。

こういったバラードはチャドの得意とするところであるが、そういった曲にアヴリルもフィットするということは、共通点があるということであろうか。

でも今は、2人の行く末を温かく見守りたい気持ちでいっぱいである。

昨年は、バンドのメンバーの意向で来日公演は、日本武道館の1日だけであったが、非常に素晴らしいライヴを魅せてくれたNICKELBACKである。

GRP_0335.jpg
日本武道館にて撮影

そのバンドのリーダーの妻となったアヴリルラヴィーンは、来年、来日公演を敢行する運びになった。

2人とも今が旬で、勢いに乗っている上昇の途上にいる…そんな感じがする。

●その日程は以下。
  
2月3日 東京 日本武道館
2月4日 東京 日本武道館
2月5日 神奈川 パシフィコ横浜
2月6日 愛知県 日本ガイシホール
2月7日 大阪 インテックス大阪

チケットを申し込みたいかたは以下よりどうぞ
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では今回はこれにて終了します。


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WHITESNAKEの『MADE IN BRITAIN』
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またも、WHITESNAKEが2003年の再結成以降のラインナップでのライヴアルバムが発売された。

やはり、このラインナップでの演奏力、歌唱力がバンドの魅力を最大限発揮しているからに他ならないと私は思う。

78年のバンド結成から90年の一時休止までのバンドでは、ライヴアルバムは1枚しか出ていない(日本盤のみのリリースのアルバムを含めれば2枚)だが、それを聴いてもバンドが大ヒットを飛ばしていたわけでも、ゆえにバンドの良さを最大限引き出しているわけでもないがために、それほど印象に残る代物ではないのは否めない。

やはり、ダグアルドリッチというギタリストとトミーアルドリッチというドラマーがいてこそこのバンドの楽曲を最大限活かすことができると感じているのは私だけでなくレコード会社の人間たちもなのだろう。

doug
ダグアルドリッチ

WHITESNAKE…これほど私を虜にしたバンドは他に例がないのであるが、その契機は87年発表のWHITESNAKEアルバムにあり、このアルバムを何百回も聴いたのはもちろん、このアルバムやこのアルバム収録のクリップをダビングして友人知人にプレゼントしたその枚数ははかり知れない。

白蛇の紋章
WHITESNAKE

それほどのインパクトのあるアルバムは以前になかったことから、それ以前のこのバンドにはそれほど親しみを覚えれないのである。

楽曲の良さ、それに加えプレイヤーのテクニック的なレベルの高さを勘案するとどうしても、それ以上のモノを見つけることができないのである。

このアルバム収録の楽曲を演奏することがこのバンドの良さを最大限発揮すると思うのである。

そうなると、どうしても曲とプレイヤーのフィーリングや感性といったものがフィットしていなくてはならない。

WHITESNAKEを制作し、レコーディングしたメンバーであるジョンサイクス(g)、ニールマーレイ(b)、エインズレーダンバー(d)は、このバンドの創設者であるデヴィッドカヴァーデールによってレコーディング終了後に全員解雇されて、デヴィッドしかこのバンドには残らず急遽、デヴィッド以外のメンバーを集めなくてはならないという事態になった。

このアルバムはこのバンドに前例のないヒットになり、全米2位にまで上りつめることになった。

しかし、急遽集められたメンバーはレコーディングには参加していなかった。

実際にレコーディングしたメンバーとは違うために、そのレコードと同じフィーリングやテクを持ち合わせていたかといえばそうではなく、あのアルバムの感動をライヴで堪能できたかといえば、それはまったく当てがはずれたのである。

あのアルバムでのジョンサイクス(g)のテクやフィーリングは素晴らしく、ライヴでもこのプレイがみれたらどんなにか素晴らしい気分に浸れるだろうかと思ったファンも多くいただろう。

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ジョンサイクス

しかし、ツアーのために集められたギターのエイドリアンヴァンデンバーグヴィヴィアンキャンベルのプレイはレコードのイメージとは程遠く、この当時のブートレッグを見ても全然感動できないのが正直なところである。

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WHITESNAKE 87'

87年から88年にかけて行われたWHITESNAKEのワールドツアーは、このバンド史上最高の観客動員数を記録し、今でもやぶられてはいないようである。

当然であろう。

バンド史上最高の売り上げを上げたアルバム発表直後のツアーであったのだから。

しかし、この時期の2人のギタリストがこのバンドの楽曲を活かしているとは到底思えないし、興奮できないので、もしこの時期のプロショット映像のDVDが出てもおそらく私は買わないだろう。

この2人のギタリストのファンの人には申し訳ないが…。


だが、その不満を一気に吹き飛ばしてくれる事態が起きたのである。

97年デヴィッドカヴァーデールが引退宣言をして音楽シーンからいなくなったが、2003年にその言を撤回し、再び音楽シーンに戻ってきたのである。

whitesnake03.jpg
WHITESNAKE 2003'

その時集められたギタリストは、ダグアルドリッチとレブビーチであった。

この2人こそが、WHITESNAKEの楽曲の良さを最大限引き出してくれるギタリストであると思う。

特に、ダグアルドリッチのプレイや感性に注目したい。

彼が、このバンド加入の際に語ったのは、

「ギターソロをレコードと全く違うのに変えるのは大嫌いなんだ。観衆はレコードと同じプレイを聴きたいだろう。だから僕は全く変えずにそのままで弾くよ!」

まさに至言である。

私が不満に思っていたのはこの点なのである。

レコードを聴いて、ものすごく感動しまくっていた私は、どうしてもこのソロを実際で聞いてみたい、と思っていたのである。

ギターソロに感動していてはなおさらそうであろう。

このアルバムのStill Of The Night” ”Bad Boys” “Is This Love” “Crying In The Rainといったすさまじいバリの感動的なソロでノックダウンされたリスナーであれば尚更であろう。

それが、エイドリアンとヴィヴィアンのころのブートレッグを見ると見事に変質させられてしまい、全く感動できないのである。

であるからして、このころのブートレッグはほとんど観ていない。

GRP_0274.jpg


しかし、2003年以降のWHITESNAKEはことが違う。

ダグがあのアルバムのソロと全く同じソロを再現してくれているので、どうしてもソロの時には聴き入ってしまう。

何回もいや何百回もブートレッグを観てしまったがために、その映像を収めたVHSの画像がノイズだらけで、他のVHSに録画し直してまた鑑賞、という事態にまで到達してしまった。

なら、レコード通りにソロをすればいいのか、といってもことはそう簡単ではなく、ダグの感性やテクがWHITESNAKEの楽曲を最大限引き出す能力を持っているからだといえる。

単に完コピとはいうけれども、あのWHITESNAKEアルバムで展開されているプレイは並大抵のプレイではない。

それを完コピするのだけでもかなり難しい代物である。


それを難なくこなしてしまうダグアルドリッチという人間のすごさと、このバンドにぴったりフィットしたからこそ、それが感動できるということである。

doug aldrich



このバンドにデヴィッドが加入させたのは、デヴィッドが、当時まだダグDIOにいてそのライヴでプレイしていたダグのプレイを聴いて、急遽このバンドにほしくなったから加入を依頼したということである。

そのデヴィッドの勘は当たっていた。

これ以上にこのバンドにフィットするギタリストは他に当たらない、そう断言できるギタリストである。

そんなギタリストであるからこそ、何どもブートレッグやオフィシャル映像を何回も、いや何百回も観てしまう。

のみならず、ライヴ音源ですらも、何回も何回も聴いてしまうのである。

GRP_0271.jpg
WHITESNAKE 2011'

この2003年以降のメンバーでは、先に1枚のライヴCDが出ている。

しかし、それは、90年までのこのバンドのマテリアル曲しか演奏されていなかったものであり、今回発表されたMADE IN BRITAINでは2008年と2011年に新たに発表されたニューアルバムからの曲も演奏され、レコーディングされたものも含まれている。

その2つのアルバムはいずれも佳曲が多い。(『WHITESNAKE』アルバムほどではないがいずれも86点の出来である。)

このMADE IN BRITAINは、2011年のツアーからのであるからして、2011年発表のFOREVERMOREからの選曲が多いが、2008年GOOD TO BE BADからのは少ないが、 Best YearsLay Down Your Love””Can You Hear The Wind Blow”の3曲が選曲されている。

good to be bad
GOOD TO BE BAD

やはり今のWHITESNAKEを今だに聴いてファンでいる人は、やはり『WHITESNAKE』からファンになったひとがほとんどだと思う。

そんなファンを絶対に裏切らないライヴアルバムであることは疑いがない。

何故なら、そのWHITESNAKEアルバム収録の曲が最大限活かされる楽曲のライヴになっているからだ。

これは、ただ楽器が上手いというだけではだめで、やはりその曲のフィーリングに合うミュージシャンでなくては駄目である。

かつてこのバンドには、80年代後半に超バカテクを持ったミュージシャンが加入して物議を醸しだしたが、私はそれほど卑下するほどの出来であるとは全然思っていないし、それどころか何百回も聴いたものである。

スリップオブ


しかし、WHITESNAKEの楽曲に最大限フィットしていたかどうかはちょっと疑問であることに違いはない。

しかし、こと2003年以降のメンバーは間違いなくこのバンドの魅力を引き出すミュージシャンであることに間違いはない。

特に、ギタリストのダグアルドリッチはそうである。

2008年と2011年に出したアルバムの作詞作曲のメインメンバーになったし、その魅力はアルバムで最大限発揮している。

WHITESNAKEの魅力は、ブルーズを基調としたハードロックで、重いリフに、魅惑的なギターソロが重なり、そこで一気にそのフレーズが畳みかけられると、もう何とも言えない興奮状態になる。

重いリフ
魅惑的なソロの畳みかけ


この2つがなくては、多くのハードロックファンの心を鷲掴みにすることはできない。

それにドラムの出合いの按配もかなりの程度良い。

ブリティッシュバンドというだけで、この2つが欠けていたがために、大きな人気を博すことができずに終わったバンドは90年代以降数知れない。

勢いでは確かに『WHITESNAKE』収録の曲には一歩後退しているが、 Best Years””Lay Down Your Love””Can You Hear The Wind Blow”は2008年発表のGOOD TO BE BADの中では、非常によくできたマテリアルである。

私が聴いていて、今でも興奮するのはCan You Hear The Wind Blowである。

かたやFOREVERMOREもいい曲が多数を占めている。

forevermore.jpg
FOREVERMORE

タイトルトラックのForevermoreは壮大なドラマの舞台を彷彿とさせるし、 Steal Your HeatAwayはファンキーで聴き手をリードして世界に引き込む力があるし、 Love Will Set You Freeはイントロとギターソロが非常に魅力的で、非常に前向きになれる曲であるし、 Fare Thee WellOne Of These Daysはアコースティックを主体とした曲で聴き手を瞬く間に憩いの空間に運んで行ってくれる。

GRP_0779.jpg


やはりデヴィッドの選んだ目は間違いではなかったようである。

ダグは間違いなく、このバンドを最大限に活かすことができるミュージシャンである。

過去のWHITESNAKEのも、2003年以降のWHITESNAKEのも最大限魅力を引き出すことに成功している。



http://www.youtube.com/watch?v=q2QC1mVg5Xw


78年のWHITESNKE結成以来、ギタリストとは長く蜜月関係を築くことができなかったデヴィッドであるが、間違いなくダグはこのバンドの看板であることに間違いはないので、喧嘩別れなどしてほしくはないのである。

このライヴアルバムを聴きながらそんなことを考えてしまったのである。


●このライヴアルバム購入の方はコチラ!

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NIGHT RANGERが武道館2デイズを達成した時のアルバムはこれだ!
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7 wishes

NIGHT RANGERMIDNIGHT MADNESS全米だけで200万枚を売り上げ、一躍スターダムの地位を彼らは獲得することになる。

midnight madness
MIDNIGHT MADNESS

このアルバムのツアー時においては、NIGHT RANGERのアメリカでのコンサートを観るツアー企画を敢行する日本の旅行会社もあったらしく、その彼らの人気の凄さが窺われる。

90年にも、WHITESNAKE、AEROSMITH、POISON、QUIREBOYS、THUNDERという顔ぶれのイギリスでのMONSTERS OF ROCK観戦のツアーを敢行する日本の会社もあった。

mor 90


こんな時代もあったのだと昨日のことのように思い出す。

なにはともあれ、そんな凄い時代に、彼らNIGHT RANGERの人気も上昇気流にまさに乗っている時期にサードアルバムであるSEVEN WISHESが発表される。

一番売れたアルバム時ではなく、そのアルバムの次のアルバムの来日時が一番観客動員数が多いのはどのバンドでも共通している。

SEVEN WISHESは前作『MIDNIGHT MADNESS』ほどのセールは記録出来なかったが、それでも100万枚を売るのである。

そしてその来日時の東京の会場は何と日本武道館2日間である。

そんな凄い時期の彼らのライヴを実際に観見することが出来なくて非常に残念であった。

86年のことであるが、私はハードロックにすら触れていなくて、NIGHT RANGERについても全く知らなかった。

彼らを知ったのは88年MAN IN MOTIONのときで、前作のBIG LIFEが商業的に失敗した直後のことであった。(商業的に失敗したといってもそれでもゴールドは獲得したのであるが…)


big life
BIG LIFE

しかし、一番人気の絶頂にあった頃のバンドを直に観てみたかったというのが正直なところである。

●”Four In The Morning”(全米19位)
  


http://www.youtube.com/watch?v=XArBsn96amU

しかし、時代掛ったコスチュームをしている。

先日WOWOWで放映されたDURAN DURANを思いだした。

しかしそれよりも、非常に繊細な声と音を売り物にしていた彼らの音楽の良さをこの曲を聴いて今でも心奪われる感じが今でも抑えることが出来ない。

かなりギンギンだった前作とは違い、キーボードのふくよかな余韻が後を引くのである。


ジャックブレイズの声とアランのキーボードの音のコラボがなんとも言えない上質なカクテルになっている。


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ジャックブレイズ アランフィッツジェラルド

●”Good-Bye”(全米12位)
  


http://www.youtube.com/watch?v=gWoSo6Cj8-M

なんとも哀愁漂い、繊細さを前面に出し、メロメロになってしまう力をもったパワー溢れるバラードである。

夏の夕方にこの曲を聴いたらさぞ最高の気分になるだろう。


前作のMINIGHT MADNESSからシングルカットされたSister Christianを歌い、それを全米5位にまでおしあげたのがほかならぬケリーケイギーらしく、その歌いだす声は非常に感情的でこれ以上ないくらい、感動をこころの中にインストールしてくれる。

このバンドを知ってよかったと思える瞬間である。

ファイル0098


ハードロックといえば、どうしてもギタリストに課されるのが速弾きである。

でもただ速ければいいというものではなく、曲を盛り上げるフレーズや技がなくてはダメである。

速いのみならず、この曲もそうだが、バンドの曲の至るところで感動的なフレーズを弾きこんでいるブラッドギルスの腕にも注目すべきであろう。

ブラッド
ブラッドギルス


ちなみに、この曲を作曲したのは、ジャックブレイズジェフワトソンだが、ジェフがこのバンドで作曲したのは、この曲と『MIDNIGHT MADNESS』に収録の、この曲ソックリのLet Him Runだけである。

そんなことはどうでもいいか!(笑)

”Sentimenntal Street”(全米8位)
  


http://www.youtube.com/watch?v=ttdgpD0ZuWM

しかし目の前と心の中が明るくなる感動的なバラードである。

これほどの名バラードに出会うことはめったにない。


Sister Christian”の全米5位には及ばないが、それでも8位までいったから大したものである。

このバンドナンバー2の実績である。

各楽器のメロの使い分け、声のメロディの使い分けが非常に上手い!

先にも書いたが、注目すべきは、ブラッドの緩急ありそれでいて聴き手をその世界に引きづり込むメロディのよさである。

速弾きが当然であっても、ただ速いだけでは感動することは出来ない。

感動的なメロがなくては。


時に激しく、バラードでは感動的に…この使い分けは簡単なようでいて非常に難しいのである。

それが出来るのは少数派である。

ギルス


ブラッドギルスはその中に入っていることは間違いない。

そのことをもっと評価してもいいと思うが、そういった評価をする人がいないのは非常に残念ですらある。

”This Boy Needs To Rock”
  


http://www.youtube.com/watch?v=_ttMiW0w36g

人気の絶頂にあったこのバンドの85年の全米ツアーの映像を収めた『SEVEN WISHES TOUR』の中に収録の1曲である。

当時はまだレコードとカセットテープしか音源はなく、これはB面のドタマを飾る曲である。

近年では2009年のツアー時のドタマを飾ったようだが、それよりもこの時の方がメンバー全員若いし、アルバムも売れていた時ということもあり、演奏の溌剌さやオーラのほどが全然違う!

ファイル0099


映像の媒体もビデオかレーザーディスクだけで、そのレーザーディスクも当時は7000円以上していた。

その再発はなされない確率の方が高いので、今はプレミアがついて高くなった中古盤をあてにするしかないようである(笑)

この他にも、このアルバムには、 ”I Need Woman””Faces””Night Machine”など佳曲が多い。

このアルバムを初めて聴いてから今まで20年以上たっているが、いまだに愛聴盤である。

彼らにとってこのアルバム時が人気絶頂であり、日本での来日公演は何と!日本武道館2デイズを達成する。

以下が、当時の日程である。

NIGHT RANGER86年 来日公演日程)
1月27日 日本武道館
1月28日 日本武道館
1月29日 大阪フェスティバルホール
1月30日 大阪厚生年金会館ホール

このアルバムを聴いて、その良さを読者さんも堪能してもらいたいものである!

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