HR/HM温故知故
かつて一世を風靡したHR/HMについて、私の個人的な思いいれ、独自な見方、ニッチな情報、そして映像を提示していきます
㈷DEEP PURPLE来日決定!イアンギランの過去の傑作アルバムを垣間見ましょう。=BLACK SABBATHの『BORN AGAIN』
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つい最近、DEEP PURPLEの来日公演が決定した。

5月9日  ニトリ文化ホール(北海道)
5月12日 仙台サンプラザ
5月13日 郡山市民文化センター(福島)
5月15日 日本武道館
5月16日 大阪フェスティバルホール
5月18日 日本特殊陶業市民会館フォレストホール(愛知)


●チケットはこちらからどうぞ!

チケットぴあ


dpsaikin.jpg


前回は、4か月以上も前に、来日公演の告知をして何とか「再結成30周年」を栄光で記念すべく、日本武道館での公演を実現さそうという意図が見えていたが、今回はそういう意図がなくとも、日本武道館公演が組み込まれている。

このバンドの底力を見せつけられた気がする。

しかし、このバンドは84年に再結成して、次の年に来日公演をおこなったが、その際は日本武道館公演を4回も敢行している。

ものすごい人気のあるバンドであった。

perfect strangers
85年に来日した時のアルバム!


しかし、もうこのような芸当をするのは不可能だ。

この当時のファンのほとんどは、仕事育児家事に忙しいだろうし、このバンドに対する熱意を維持できていないだろう。

それはとりたてて自然のことだし、そうなるのが当たり前だし、批判しようとは思わない。

しかし私は幼少のころから、趣味に対する情熱は維持できたほうが、人生がよきものになると思っていたし、今もそうだ。

そういった価値観でいるので、1人で多くの人が昔懐かしのころを思い出して、もう一回趣味を講じたらなと思うのである。

しかし、今回取り上げるのは、そのDEEP PURPLEのアルバムではない。

そのシンガーであるイアンギランが一時的に在籍したBLACK SABBATHのアルバムである。

akumano

しかし意外や意外である。

当時解散していたDEEP PURPLEのシンガーであったイアンギランがこのバンドに加入するとは。

かつてこのバンドには、元RAINBOWロニーディオ、そして元DEEP PURPLEグレンヒューズまでも加入した経験があるのだ。

グレンヒューズの参加したBLACK SABBATHのアルバムは以下

http://eurokennes.blog60.fc2.com/blog-entry-117.html



どちらもリッチーブラックモアと関係のあった人たちである。

こう考えると、イギリスのミュージシャンの交友は狭いな、と思わざるを得ない。

しかし、なぜイアンギランがこのバンドに加入したのか、非常に興味の湧くところであるが、83年DEEP PURPLEの再結成の話が浮上して、そのためにイアンギランは、自分のバンドGILLANを解散させ、それに向かってバンドは動こうとするが、そのツアーにかけるお金の見積もりがあまりにも莫大になったためにその話は頓挫してしまい、それでイアンは無職状態になり、そこで目を付けたのがBLACK SABBATHトニーアイオミギーザーバトラーであり、その2人とイアンが話し合い、急遽SABBATHに加入ということになったようである。

ianblack

しかし、この内容が非常に興味深く、よくできた作品である。

今でも、このアルバムは廃盤になっていないである。

以下、その内容を見ていけばそのことに頷けるはずである。

ロニーが歌った“Neon Knight”のような感じの“Trashed”で幕を開ける。

今は、間違った声帯の使い方をしてしまったがために(DREAM THEATERジェイムズラブリエ談)シャウトがうまくできなくなってしまったイアンであるが、この時のアルバムでは、シャウトがよく冴えている。

このアルバム収録の“Digital Bitch”もそれと同列の曲である。

●“Digital Bitch
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=rHDpJ3ows_I



生々しいギター音に、重いリフ感を維持しながら、速い曲に活かしているトニーの手腕がすごい。

アイオミ


しかも彼には珍しく、長いギターソロを挿入させている。

現代のロック界においては、彼以上のテクを有するギタリストは数え切れないほどいるが、それでも全部聴いてしまいたくなるほどの品位を持ち合わせている。


テクが上だから聴いてしまい、テクが低いから聴きたくない…というのは音楽の世界ではないのである。

テクがそんなにないけれども何故か集中して聴いてしまう…こういうことは往々にしてあるのがこの世界の現実である。

オリジナルBLACK SABBATHHEAVEN AND HELLのブートレッグやオフィシャルDVDは多く私は所有しているが、そこでのニーのプレイを観ているとどうしてか、集中してみてしまう。

そんなにテク的には高くないにもかかわらずである。

リッチーブラックモアは、上手くないが彼を神と信奉するファンは世界中で数え切れないほど存在する。

そういう人たちと、私がトニーを崇める気持ちは一緒なのだろう。

しかし、私はいまだリッチーを信奉する気にはなれない…いや本当に(笑)

このバンドはオカルトを題材にした歌詞のバンドであるが、やはりそれにふさわしく曲を彩るには、おどろおどろしい音楽でなければ駄目である。

その素材としてトニーのギターはうってつけのものである。

このアルバムを聴いて思うのは、その雰囲気を彩るのに、イアンのシャウトがものすごく貢献をしているということである。

それが“Disturbing The Priest”である。


●“Disturbing The Priest
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=DOzqUyW7jog


イアンの高音シャウトがそんなオカルト世界を彩るのにものすごい活躍をしているのである。

gilandaz.jpg
イアンギラン


この期にはイアンの声に濁りは一切ないので、文句がつけようがない。

これは初代のオジーにも、次のロニーにもみれなかったことである。

この期ならではの魅力である。

合うわけがないと思われていたイアンがものすごいこのバンドにフィットしているのである。

toniian

トニーのギター音とビルワードのドラム音のコラボもやはり見事だ。

このコンビの良さも見逃せない。

オリジナルからのこのバンドのファンにはいただけないだろうが、トニーマーティンが加入したころのBLACK SABBATHのアルバムも私は好きだ。

私は、マーティンHEADLESS CROSSTYRを聴いて感動したが、その頃の音楽性の片鱗をこのアルバムで見ることができる。

headless cross
HEADLESS CROSS

tyr.jpg
TYR


その萌芽があったのである。

このバンドは、目まぐるしくシンガーが変わったが、その期のいずれもが、そのシンガーの特性を活かした傑作アルバムに仕上がったということが言えると思う。

駄作、凡作アルバムはない。

おどろおどろしいオカルトの世界観を踏襲しつつ、そのシンガーの特性を活かしてきたのだ。

“Zero The Hero”はさらに凄い曲である。


●“Zero The Hero
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=WL_svZmiGWw


オカルトでありながら、聴きやすく、とっつきやすいために、いつの間にか注目しながら聴いてしまう自分に気づいてしまう。

しかし、トニーのオーラは何なんだ!といつもながら不思議になってしまう。

OZZFESTにおいてオリジナルSABBATHのメンバーとして登場してきたが、そのフェスにはもの凄いヘヴィな音を擁するバンドも多く参加してきた。

その最たるものはSLIPKNOTであろう。

slip.jpg

あんなエクストリームリーでヘヴィで猟奇的なバンドの演奏後にも、トニーはその音に打ち負けないほどの、いやそれを凌駕するほどのヘヴィ音を出すことも可能なのだ。

それが、単なる調整によるものなのか、彼の魅力やカリスマ性がそうさせているのかはわかりかねるが、しかし凄い力と言わざるを得ない。

あんなヘヴィなバンドに1人のギターで抗い凌駕してしまうのだから。

それはこの“Zero The Hero”を聴けばわかるだろう。

私は、アイデンティティを維持しているバンドには敬意を抱く。

そのバンドのそれに惚れてファンになったのであれば、それを維持されなくてはやはりファンをやめてしまいたくなる、当然であろう。

ヘヴィなリフを売り物にしてきたバンドであれば、それを維持してくれないならば失望する。

トニーは、BLACK SABBATHの最新アルバムでも、そのヘヴィなリフを維持している。

これは私にとってもうれしいことである。

しかし何故か、そのアイデンティティを捨ててしまうバンドは多くいるのである。

それで何回かそのバンドのアルバムを買うたびに失望し、そのバンドのファンをやめてしまう…ということは残念ながらある。

しかし、このアルバムはバンド結成から10数年たったころのアルバムであるが、それは維持されている。

だから聴きたくなる衝動に駆られる。

83buuto

私が、それほどDEEP PURPLEのファンになれないのは、やはりヘヴィさが足りないからだ。

だが、このアルバムでは、ヘヴィなリフにイアンの見事な声がマッチして非常な佳曲ばかりである。

“Digital Bitch”DEEP PURPLEにありそうな速い曲であるが、ヘヴィさがあるので、こちらの曲のほうが好きだ。

これは好みの問題であるので、優劣の問題でないのはお断りしておく。

ノスタルジックで哀愁的な“Born Again”もいいし、次の“Hotline”もハードロックファンにもアピールできるキャッチーさを兼ね備えている。


次の“Keep It Warm”でこのアルバムは幕を閉じるが、それを聴いてみてもわかるが、トニーは独自のフレーズを持っている、ということである。

しかもピッキングも正確である。

そのフレーズは独自なだけではいけない、それで人を魅了するものでなくては。

そのフレーズを聴いているとやはり感動する。

それはこのバンドを昔から好きだった人でないと無理なのか?

そんなことはない。

OZZFESTにおいては、40代50代のファンが多くいるが、その以外にも20代のファンもいるが、彼らもそれを聴いて感動しているし、20代のファンがインタビューでもその旨を表明している。

ozzfest.jpg


トニーは世代を超えて人を魅了するカリスマなのだ。

このアルバム発表後、このバンドはイギリスのREADING FESTIVALにおいてヘッドライナーとして登場する。

reading83
READING FESTIVAL 83』

当時のセットリストは以下である。

Children Of The Grave
Hotline
War Pigs
Disturbing The Priest
Supernaut
Drum Solo
Rock N' Roll Doctor
Iron Man
The Dark-Zero The Hero
Heaven And Hell
Guitar Solo
Digital Bitch
Black Sabbath
Smoke On The Water
Paranoid




やはり、イアンギランが元DEEP PURPLEということで、“Smoke On The Water”は欠かせない選曲だったのだろうと思う。

これは、のちにグレンヒューズが加入した時にもされたことである。

最近のバンドではなされないので、非常に興味深い事象である。

残念ながら、このメンバーによる来日公演はなかったし、このアルバムのナンバーを今のBLACK SABBATHが演奏することもなければ、イアンが今いるDEEP PURPLEでなされることもない。

それでもその魅力を色あせることなく人々にその良さが語り継がれてきたのだろう。

いまだ、廃盤になっていないのは驚異というほかない。

このレビューを見て、聴きたくなったかたは是非ともアルバムを通して聴いてみることをお勧めする。

このBORN AGAINはこちらから!
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【邦楽コーナー】

94年に19歳でデビューし、それから毎年1枚づつアルバムを発表してきた藤重政孝さん3枚目のアルバムがこのlifeです。

非常に精力的に活動してきた彼が3枚目を出した時には、喜んだものです!

この頃ですか…女優の瀬戸朝香さんとの交際がテレビでアップされていたのは。

このアルバムに収録されている曲に出てくる「お前」とか「キミ」という言葉は、もしかしたら瀬戸さんに向けられたものかもしれません。


このアルバムはイメージチェンジを狙ったのか、前2作よりもソフトなタッチになっていますね。

ずっと同じようなアルバムではファンは飽きてしまいますから、こういった工夫は必要でしょうね!

オープニングの「恋の天使」に出てくる歌詞を聴いてすぐにわかるのは、藤重さんは、非常に前向きな精神をもっているなということですね!

“悪戯に笑う恋の天使”という表現でさえも、非常に巧みな表現ですし、こんな言葉で女性を表現されたらもういうことないですね。

藤重さんのようにカッコ良い男性にそんな表現されたらもうたまりませんね!

“答えに詰まるほど愛しいから奪い去ることも出来ずに…交わした約束にただ寄り添う二人明日を探している”

こ ういった広大なイメージが膨らむ歌詞に、以下のアルバムジャケットをみたら、さらにダブルパンチでいいイメージが醸成されますね!

藤重さんは、非常に大人びた考えをもった人ですから、大人びた顔をしています。

彼のデビューアルバムをみた時、「この人は24歳くらいかな?」と思ったのですが、当時19歳と聞いて非常にびっくりしました。

高校を卒業して1年間はライヴ活動をこなし、それが実り見事メジャーデビューということになりました。

そのせいかどうか知りませんが、彼は高校時代の良き思い出として語る場面があります。

デビュー作のALL FOR LOVEに収録の、「窓際のシルエット」にも、そしてこのアルバム収録の「二度目のチャイム」にもその情感が語られています。

そうですね…私自身も非常に高校時代が一番楽しかった思い出があります!

一番自由で、勉強をそっちのけで遊んでばかりいましたもの!

そのせいで、大学は浪人せざるを得ない結果になりましたが(笑)

今でも多くの人間と付き合っていますが、その友人は高校時代に知り合ったパターンがかなりありますからね!

そういった面でも藤重さんと感情で重なる面がありますね。

ですから聴いていて、歌に感情移入がしやすいんですね!

しかし、精神的に大人びている、ということで感心してしまうのは、以下のrainy nightを聴いているとさらに拍車をかけます!

rainy night 
 ↓



別のページでも書きましたが、別れてしまった女性に対する寂寥の思いと、一途な恋愛感情、そしてその感情を雨の夜に結び付けて描写するその作詞能力…非常に優秀だと思います!

その深みに感動せざるを得ません。

これが弱冠21歳の男性の書く詞なの?といわざるを得ないほど大人びていますね。

非常に稀有な人です、藤重さんは。

この曲の次に収録されているrun awayは、晴れの日にサイドシートに彼女を乗せて長いハイウェイか、山の道をドライブする場面を描写したものですが、ライナーに出ている広大な風景を見ながら聴くと非常に癒されます。

“サイドシートあどけなく眠るmy girl 朝の陽ざし背中に受けていくfree way 流れすぎてく時間を今は捨てて…”

「一途な恋、一途な夢」 
 ↓



このクリップでも藤重さんの大人びたところを垣間見ることはできますが、それもさることながら、都会の冷たさを恋愛感情と並行して歌っているところもまた感心しました。

確かに、田舎よりも都会の人間は冷たいですね。

私もそう感じました。

藤重さんは非常に優しいですから、そのことを故郷の山口県から東京に来た時に感じたのでしょう。

Nobody help こんな時代じゃ、らしく生きるためにいつも解き放てよそのドアを蹴って…一夜の夢 一途な恋 朝日に消える幻のtrue heart

感じることがこれも一緒ですから、またも感動します。

fall in love
  ↓



歌詞は書いた人の心を映し出すものですから、書いた歌詞が感動出来ればそのミュージシャンを好きになるでしょう。

このfall in loveでも、藤重さんの女性に対する一途さを垣間見ることができます。

Fall in love 二人で1つ、なりたい愛しさで戻れないキミの恋に Fall in love 惚れた弱みあいつに釘付け 涙に映るその思い眩しいよ”

こういう歌詞は私自身好きです!

その他、このアルバム収録のlifeHollyanneもそういった藤重さんの魅力が見れるバラードです。

●以上、3つの曲を収録したアルバムは以下から、おもとめできます!
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全英2位、『MONSTERS OF ROCK』でサードビルになったTHUNDERのセカンドアルバムはコレだ!
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今回紹介したいのはTHUNDERセカンドアルバムである。

このバンドは、89年にデビューして、90年における本国イギリスや他の多くの国で活躍したTHUNDERは、その後非常に期待を託されたことは間違いない。

kaminarim.jpg

その活躍ぶりは以下のページで書いたので参考願いたい。

THUNDERの最高級デビューアルバム!」


そして90年には、WHITESNAKE、AEROSMITH、POISONなどが参戦したMONSTERS OF ROCKにおいて、オープニングアクトとして登場した。

mor 90

そのあまりの素晴らしいパフォーマンスに、MONSTERS OF ROCK史上最高のオープニングアクトと評された。

そのMONSTERS OF ROCKについてのリポートは以下のページに書いたので参照いただきたい。

http://eurokennes.blog60.fc2.com/blog-entry-3.html 

そして、日本にも91年METALLICAがヘッドライナーをつとめたFINAL COUNTDOWNにオープニングアクトとして参加し、その楽曲の素晴らしさのみならず、ライヴパフォーマンスにおいても今後大いに活躍するであろうことが多くのファンにも予見されただろう。

そして、その後92年にセカンドアルバムが発表され、その期待を裏切るものでないことがわかった瞬間であった。

いや期待を裏切らないどころか、その期待を大きく凌駕するほどの出来であったことは間違いない。

サンダー

期待が期待を読んで、そのセカンドアルバム発表前には、その勢いがマグマのように表層下で沸いていたような感じであった。

その勢いに押されて買った、私にはそんな部分があったが、同じような感じを受けた人も多くいたのではないだろうか。

初めの“Does It Feel Like Love”からしてそんなオーラに包まれている。

アルペジオのアコースティックから始まるが、そこからヘヴィでブリティッシュテイストたっぷりなリフに導かれて曲が展開する。
これぞTHUNDERと言わんばかりの元気のいいナンバーに雰囲気に飲み込まれそうになる!

●“Low Life In High Places
 ↓



https://www.youtube.com/watch?v=408vg8xCQFQ


英国ブリティッシュな、というカテゴリーになるバンドは、清涼であるがしかし、ヘヴィさに欠けて、いつの間にか聴かな勝ちになり、いつの間にか中古盤に売る候補になってしまっているパターンが多くあったが、ことこのTHUNDERにはそういう部分がない。

この“Low Life In High Places”を聴けばわかるように、スロウテンポではあるが、適度なヘヴィさがあるので、どうしても聴きいってしまうのである。

感情にのめりこんでしまい、暗さだけが目立ってまた聴きたくならないというようなこともない。

それは、やはり歌い手や演奏者の心の部分が原因になっているのだろうとは思う。

その心の部分と、聴き手の要望が一致しているからこそ、やはり良い曲になるのではないだろうか。

こういう曲は私としても、それほど好きにはなりにくいが、どうしてかこの“Low Life In High Places”の聴き後の印象はいいのである。

それはこのアルバム収録の“Empty City”も同様である。

次のアルバムタイトルトラックの“Laughing On Judgement Day”も佳曲である。

一聴して、普通の曲になりそうであるが、躍動感あふれるドラミングに、ブリティッシュ感あふれるギターリフが同時進行すると、どうしても心が躍ってしまうのである。

●“Like A Satelite
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=ALLSN3pP9-k


このアルバムを聴いてわかるのは、前作からの延長線上にある作品であるということである。

大幅な音楽性のチェンジをわけもなくするアーティストがあるが、私には信じれない。

そんなことをしても大丈夫なのは、ミリオン単位でアルバムが売れたバンドだけである。

しかし、このアルバムでTHUNDERは、期待を裏切らずにレベルを昇華させてアルバムを作ってくれた。

サンダー

ギターリフのメロディは、すぐにTHUNDERであるとわかる性質のものである。

傑作アルバムの延長でありながら、さらにレベルアップをしながらアイデンティティは維持している。

そして楽器の演奏のレベルも上がっている。

これが最も好ましい音楽的アティチュードだと思うがどうだろうか。

この曲が気に入った人は、 “Today The World Stopped Turning”“Long Way Home”も気に入るだろう。


●“Everybody Wants Her
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=MLsVj37v_bg


この曲もTHUNDERらしい、そして聴いた誰もが楽しめて愉快になれるアップテンポの曲であろう。

サビで拳を振り上げて、飛び上がりたくなるような曲である。

デビュー作において、メンバーは「英国人であることに誇りをもって人生を生きるというアティチュードをしていきたい」とコメントしていたが、この曲がまさにそのモラルを体現している曲であるといえないだろうか。

アップテンポでヘヴィさも適度、そこへきてトランペットの音が聴き手の心を持ち上げる!

ブルーズにのめりこむバンドは、ミドルテンポが多く、こういったアップテンポの曲が少なくなってしまうが、THUNDERはそういうところが当時には全くなく、多くの人を魅了してきた。

さらに快進撃は続く。

ここで、MONSTERS OF ROCK 90』のリポートにおいて、「いつでもWHITESNAKEの代わりを務めれるだろう。」などと書いてあった記事を思い出す。

この曲と同様の曲として“Flawed To Perfection”もそんな愉快な気分になる曲として勧めたい。


●“Better Man
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=QeB0Bq48orU

betterman
“Better Man”のジャケット

ヘヴィな曲もありながら自らのルーツの音楽性をもった癒しのメロもある。

こういったアティチュードも私は好きだし、こういった音楽性から醸し出される憩いの瞬間も好きだ。

こういう時空間において、空間を突き抜けて通り、ソウルフルに歌い上げるダニーボウズのシンガーぶりには驚嘆する。

ダニーボウズ
 ダニーボウズ

このアルバムの次のBEHIND CLOSED DOOR発表年のBURRN!』の人気投票でダニーはシンガーとしてチャンピオンになるが、その萌芽がこの曲でも見れる。

完全にハードロックには関係ないような曲であるが、いつの間にか聴き入ってしまい、そんなことはいつしか忘れてしまう、そんな魅力を有している。

アルバム聴き後にも大きく印象に残る…非常な名曲である。

“Feeding On Flame”“The Moment Of Truth”もヘヴィで、ブリティッシュ感たっぷりで元気づけられる。

このアルバムの最後は、英国が誇るBEATLES“With A Little Help From My Friend”で締めくくる。

この曲は、93年BON JOVIがツアーでも演奏していた。

こういうエモーショナルな曲は、やはりダニーの得意とするところで、綺麗な声が出だしのところで響く感じがして感動する!

このアルバムは本国イギリス2位にまで上昇し、この年のMONSTERS OF ROCKにおいてIRON MAIDEN、SKID ROWに次ぐサードビルに抜擢された。

非常な出世劇であった。

monsters 92


これからがTHUNDERの時代だ!と誰もが思っただろう。

この92年の夏は非常に活気にあふれた年であり、MONSTERS OF ROCKのリポートもBURRN!』でなされたが、その活躍ぶりに拍手喝さいをせずにはいられなかった。

デビュー2作目で、これだけの出世ぶりを見せては…。

そのMONSTERS OF ROCKでのライヴを収めたアルバム+DVDは以下!



Live at Donington

デビュー作では、『FINAL COUNTDOWN』でしか来日公演はおこなわれなかったが、この時には単独来日公演もおこなわれた。

その詳細は以下。

12月11日 名古屋クラブクアトロ
12月13日 大阪御堂会館
12月14日 東京簡易保険ホール


このセカンドアルバムは私が本心から勧めたいアルバムである。

この傑作アルバムはこちら!
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94年に19歳でデビューし、それから毎年1枚づつアルバムを発表してきた藤重政孝さん3枚目のアルバムがこのlifeです。

非常に精力的に活動してきた彼が3枚目を出した時には、喜んだものです!

この頃ですか…女優の瀬戸朝香さんとの交際がテレビでアップされていたのは。

このアルバムに収録されている曲に出てくる「お前」とか「キミ」という言葉は、もしかしたら瀬戸さんに向けられたものかもしれません。

このアルバムはイメージチェンジを狙ったのか、前2作よりもソフトなタッチになっていますね。

ずっと同じようなアルバムではファンは飽きてしまいますから、こういった工夫は必要でしょうね!

オープニングの「恋の天使」に出てくる歌詞を聴いてすぐにわかるのは、藤重さんは、非常に前向きな精神をもっているなということですね!

“悪戯に笑う恋の天使”という表現でさえも、非常に巧みな表現ですし、こんな言葉で女性を表現されたらもういうことないですね。

藤重さんのようにカッコ良い男性にそんな表現されたらもうたまりませんね!

“答えに詰まるほど愛しいから奪い去ることも出来ずに…交わした約束にただ寄り添う二人明日を探している”

こ ういった広大なイメージが膨らむ歌詞に、以下のアルバムジャケットをみたら、さらにダブルパンチでいいイメージが醸成されますね!

藤重さんは、非常に大人びた考えをもった人ですから、大人びた顔をしています。

彼のデビューアルバムをみた時、「この人は24歳くらいかな?」と思ったのですが、当時19歳と聞いて非常にびっくりしました。

高校を卒業して1年間はライヴ活動をこなし、それが実り見事メジャーデビューということになりました。

そのせいかどうか知りませんが、彼は高校時代の良き思い出として語る場面があります。

デビュー作のALL FOR LOVEに収録の、 「窓際のシルエット」にも、そしてこのアルバム収録の「二度目のチャイム」にもその情感が語られています。

そうですね…私自身も非常に高校時代が一番楽しかった思い出があります!

一番自由で、勉強をそっちのけで遊んでばかりいましたもの!

そのせいで、大学は浪人せざるを得ない結果になりましたが(笑)

今でも多くの人間と付き合っていますが、その友人は高校時代に知り合ったパターンがかなりありますからね!

そういった面でも藤重さんと感情で重なる面がありますね。

ですから聴いていて、歌に感情移入がしやすいんですね!

しかし、精神的に大人びている、ということで感心してしまうのは、以下のrainy nightを聴いているとさらに拍車をかけます!

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別のページでも書きましたが、別れてしまった女性に対する寂寥の思いと、一途な恋愛感情、そしてその感情を雨の夜に結び付けて描写するその作詞能力…非常に優秀だと思います!

その深みに感動せざるを得ません。

これが弱冠21歳の男性の書く詞なの?といわざるを得ないほど大人びていますね。

非常に稀有な人です、藤重さんは。

この曲の次に収録されているrun awayは、晴れの日にサイドシートに彼女を乗せて長いハイウェイか、山の道をドライブする場面を描写したものですが、ライナーに出ている広大な風景を見ながら聴くと非常に癒されます。

“サイドシートあどけなく眠るmy girl 朝の陽ざし背中に受けていくfree way 流れすぎてく時間を今は捨てて…”

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確かに、田舎よりも都会の人間は冷たいですね

私もそう感じました。

藤重さんは非常に優しいですから、そのことを故郷の山口県から東京に来た時に感じたのでしょう。

Nobody help こんな時代じゃ、らしく生きるためにいつも解き放てよそのドアを蹴って…一夜の夢 一途な恋 朝日に消える幻のtrue heart

感じることがこれも一緒ですから、またも感動します。

fall in love
  ↓


歌詞は書いた人の心を映し出すものですから、書いた歌詞が感動出来ればそのミュージシャンを好きになるでしょう。

このfall in loveでも、藤重さんの女性に対する一途さを垣間見ることができます。

Fall in love 二人で1つ、なりたい愛しさで戻れないキミの恋に Fall in love 惚れた弱みあいつに釘付け 涙に映るその思い眩しいよ”

こういう歌詞は私自身好きです!

その他、このアルバム収録のlifeHollyanneもそういった藤重さんの魅力が見れるバラードです。



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前回イングヴェイについて書いていくうちに、彼の作品の良さが再認識でき、再びこのように彼の作品について書いてみたくなった。

やはり彼の魅力も尋常ではない。

今回紹介するのは、89年発表のTRIAL BY FIRE:LIVE IN LENINGRADである。

これはロシアでのライヴを収めたものである。

ジョーリンターナーをシンガーに迎えて発表したODDYSEYが日本でも多くウケてイングヴェイ史上初の日本武道館公演が実現した。

GRP_0193.jpg
ODDYSEY

88年のことである。

ファイル0143
日本武道館

本国スウェーデンでは7位に入ったし、日本でも19位に入った。

そしてアメリカでも40位に入ったからいい実績ではないだろうか?

そして次の年にこのロシアでのライヴモノが発表されるのである。

ライヴ音源とライヴビデオの両方で発表された。

当時はまだアナログでの発表もあったので、このライヴ音源はCDとレコードの両方で発表された。

しかし、レコードだと、収録できる容量は限られていたので、収録された曲数はCDよりも少なかった。

しかし、同じ年に出されていたジョンレノンのベストアルバムは90分に近い曲数を収められていた。

このことから鑑みるに、イングヴェイのこのライヴもCDと同じように収録することができたはずなのに…まあいいか、そういったことを愚痴っても意味がない。

しかし、この89年を境に、CDの売り上げは一気にレコードの売り上げを凌駕していったような気がする。

chuuko.jpg

レコードでは、大きいために収納にかさばるし、聴くのに片面が終わったら、ひっくり返して再生しなくてはならない。

そして盤面を綺麗にしておかなくては、再生時にノイズが入ってしまうのである。

おまけに、レコード針にも寿命があるので、ある程度使ったら取り替えなくてはならない。

こういったマイナス面を除去したCDというものが多くの人の心をとらえて、一気に誰もがCDを買うようになったのである。

88年にはレコードでの新譜発売はあったが、この年からは少なくなっていき、この年の後半にはもうCDだけの発売にかわっていったのである。

当時の激動の時代を思い出すと非常に懐かしい気がする。

そんな状態だったから、それまでのレコード盤はいろんな店で新品でも廉価販売でクリアランスをしていったようだ。

私も、その恩恵にあずかることができ、次の90年に某CD屋で、このイングヴェイのライヴレコードを廉価で買うことができて、非常に嬉しかった。

しかし彼の大ファンだったので、このレコード盤以外にもCDでも、またVHSでも購入したのである。

ちょっと前置きが長くなった。

でも、こういう情勢変化の歴史を垣間見るのも面白くないだろうか?

このロシアでのライヴを見ると非常に大きな会場で、しかも歓待をもって受け入れられているのがわかるはずだ。

レコードジャケットの裏面には計240000人の観客を動員し、すべての公演がソールドアウトになった、と書いてある。

しかも、BURRN!』2014年5月号のインタビューによれば、TRILOGYソ連では1400万枚もの枚数を売ったようである。

trilogy
TRILOGY

国によって人気の差がつく、その好例がイングヴェイであろう。

そういった意味でイングヴェイは日本にも感謝している。

世界で有名な武道館での公演が可能になったのだから。

私がもしミュージシャンで、イングヴェイのような状態になったら、同じく日本に多大なる感謝をしただろう。


●“Liar
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=yIFbOOgCnPE


この曲がレコード盤では最初を飾る曲になっているが、映像モノやCDでは“Rising Force”から始まっている。

最新でかつ最高のアルバムであるODDYSEYからのスピードチューンでかつドラマティックな名曲から始まり、次もスピーディな名曲で畳みかける。

これほどの感動はない!

“Burn”で始まり“Bad Boys”と傑作スピードチューンで畳みかけるライヴモノであるWHITESNAKELIVE IN THE STILL OF THE NIGHTの感動をよびさましてくれる。

しかし、ものすごいエナジーがイングヴェイから発散されている。

ymGRP_0079

ちょっとでも触ればやけどを負ってしまうような…そんな表現がぴったりの感じである。

受け入れられている国のステージに立つとどうしても、そういうエナジーが発散されるのである。

セカンドビル以下の待遇ではやはりそれほどエナジーは出ないが、ヘッドライナーに抜擢されたアーティストのオーラはやはり尋常ではなくなるのである。

最近WOWOWで放映されたLOUD PARKにおけるSLAYERMEGADETHのライヴを観たがやはり両者ともオーラが尋常ではない。

イングヴェイの場合、自分のやりたいことをしたくて自分の名を冠したバンドを開始した。

そしてデビューから4作目のアルバム発表に伴うツアーのライヴであるが、その4作ともがどれも傑作である。

そして歓待をもっていけ入れられている。

非常に幸福で至福の時代だっただろうし、当時もこれらの作品をタイムリーで鑑賞したが、すごいエナジーである。

しかもルックスも非常に申し分ない。

私が初めてイングヴェイを知ったのは88年であるが、この時思ったのは、 この人女性?」ということである。

そのくらい精鍛なルックスをしている。

ymGRP_0078


ライヴの魅力は、スタジオアルバムにはないものが聴けることにある。

その通りである。

このイングヴェイのライヴモノを観ると、そんな魅力を多く有している。

しかし、スタジオアルバムの形跡をほとんど残さないような大きすぎるアレンジには私は反対である。

スタジオアルバムで見つけた魅力を、ライヴでも堪能したいというのは誰しも持っているはずである。

ギターキッズは、なおさらそういう欲があるはずである。

特にギターソロでは。

そういう欲と、ライヴでこそ堪能できるモノを鑑賞したいという欲、この双方を満たすものを私は傑作のライヴモノといえるのだと思う。

その双方を満たしていると、私は胸を張っていうことができる。

●“Queen In Love
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=CmrWQpq4Oxo


“Queen In Love”にしろ“Dejavu”にしろ、今のイングヴェイのライヴでは絶対に演奏されない曲である。

過去のライヴアルバムを鑑賞するメリットは、今では絶対に演奏されない曲を堪能できるところにもあるはずである。


“Queen In Love”マークボールズがレコードで歌ったものであるが、ジョーリンターナーは高いキーを歌うのはそれほど得手ではないようだ。

ファイル0054
  ジョーリンターナー

サビのところは、マークの歌ったレコードでは高い。

がしかし、ジョーの場合はそうではない。

そのギャップに私は面食らったが、それもまたライヴの魅力ではある。

周知のように、ジョーはこのツアーを最後にイングヴェイから契約を解除される。

そして、DEEP PURPLEに加入し91年には日本にも公演をおこないに来る。

deeppap91
DEEP PURPLE 91

その時のライヴは、動きも少なく、メロディを巧みに操れないことが幸いして、あまりノレなかったし、その当時のライヴを収めたブートを所有してみているが、どうしても傑作とは呼べない代物である。


これは、DEEP PURPLEという年配のバンドにいたから、そんなに動きのいらないバンドのせいか、それほど動きのいらない楽曲を有するバンドせいかはわかりかねるが、でもどの人も賛同しれくれるのは、動きのあったライヴのほうが心躍る、ということだろう。

イングヴェイは、どのライヴモノを見ても激しく動き回り、それどころかギターを回したり、歯でピッキングしたり、ピックを会場に投げたりと、非常にエンターテイメント性の高いライヴを毎回行ってくれるのである。

そんなイングヴェイに合わせなければいけない状況になったせいなのかどうかはわかりかねるが、ジョーもこの時のライヴでは非常に動いて、観客の心を躍らせている。

ライヴはこうでなくてはいけない、とすら思う。

RAINBOWのモノも観たことがあるが、それほどエンターテイメント性に優れているとは思えない。

やはりイングヴェイとのライヴこそが、彼の最高のライヴの時間を提供してくれる。

しかししつこいようだが、この時のライヴはエナジーがすさまじいばかりである。

こういったことも、ライヴモノを堪能するメリットである。

risinghorse

スタジオアルバムでは堪能できないほどのエナジーを感じるのは私だけであろうか?

これはオーヴァーダブを施したかどうかはわかりかねる。

当時の『BURRN !』を私はいまだに所有しているが(笑)、それを確認するかどうかはわからない。

めんどくさいし、それを確かめられるかどうかもわからないのだから。

たとえオーヴァーダブであろうがなかろうが、そこにパッションがなくては傑作を作ることなどできない。

よしんばオーヴァーダブでも、やはりパッションがあるからこそ、そのエナジーが感じれるのである。


パッションがなくては、オーヴァーダブを施しても、虚しい試みに合わるのである。

そういう他のアーティストのライヴモノをいくつか体験してきたのである。


別の頁で、私はリッチーブラックモアの魅力云々について書いた。

ritty

彼はブルーズを土台とした音楽にクラシカルな要素を融合させた音楽をつくったということで多くの人を魅了してきたのであるが、正直私は彼のファンになったことは一度もない。

イングヴェイのファンになり、調べていくうちにリッチーイングヴェイの師匠ということを知った。

イングヴェイの師匠ということは、その人の作品を堪能しないわけにはいかないと思い、RAINBOWPURPLEなどいろんなCDを買って聴くものの、それで感動したことは一度もない(笑)。

それは嘘を書いたら、わかってしまうので、そこは正直に書くべき場所がこういうところだろう。

魅力的なメロディもなし、速弾きもそんなにできていないし、ピッキングとフィンがリングがちぐはぐである。

クラシカルミュージックをロックに取り入れた先駆者ということであるが、それに適合させるためにはやはりアレンジが巧みになされていなくてはいけない。

その代表としてRAINBOW“Difficult To Cure”ということになるのだろうが、これを聴いてもコメントに困ったのである。

これは、リッチーがベートーベンの“Symphony No.9”をそのままパクり、主要なメロディをギターで弾いただけの代物である。

この曲は、スタジオアルバムだけでなく、オーケストラまで動員してコンサートも敢行して、その映像もあるのである。

私が初めてこの曲を知ったのは、インスタントうどんの「どん兵衛」のコマーシャルで、あの“Symphony No.9”をもじって、「みんなで仲良く天ぷらそば食~べよう」と大勢の人間が集まって合唱していたのである。

その笑えるコマーシャルと同じ曲を使っている上に、何の巧みなアレンジもないのでコメントに困ったのである(笑)。

しかも、いくら様式美とかこつけても、それを綺麗に彩るセンスがなくてはいけないだろう。

そのセンスの高さを、イングヴェイのライヴモノのいたるところで見出すことができるのだ。

リッチーブラックモアイングヴェイマルムスティーン

そのセンスの高さの違いは、場末のケーキ屋で働いている何の資格もない職人がデコレートしたケーキと、フランスの猛者たちが集うコンクールで入賞し高級感の高いホテルでシェフをしている人がデコレートしたケーキ、これくらいの差があるのである(笑)。

koukyuuhurenti

いや正直なところ私としてはそうなのである。

もちろん異論もあろうが、これが正直なところである。

そういう感じなので、今年RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOWが復活したし、当然日本にも来るだろうが、私はいくかどうかわからない。

rainbow16

でもリッチーのファンの数はイングヴェイの倍いるのである。

95年RITCHIE BLACKMORE'S RANBOWが来日公演をおこなったが、その時は代々木体育館(15000人収容)で2回したが、イングヴェイの最高は日本武道館(14000人収容)で1日が最高である。

センスの高さがそのまま人気の高さにはつながらないのが音楽の難しさであり、また面白いところである。

そんなイングヴェイのセンスの高さを堪能できるのが、まさにこの“Dreaming”である。


●“Dreaming
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=vCwEk6_-vAw


2013年LOUD PARKにおいていきなりこの曲を20年以上ぶりにしてくれたので驚きそして私は歓喜したが、こういうハートフルなメロディを有したバラードは大好きである。

そしてまた、ジョーの魅力を最大限堪能できるのもこういうバラードである。

センスが高くなくてはいいメロディは創られない。

綺麗な心でなくては綺麗なメロディは紡ぐことはできない。

また技巧のレベルが高くないと、こういったシンプルなアコースティック曲は台無しになる。

その3つをイングヴェイは持ち合わせている。

ungve

次の“You Don't Remember,I'll Never Forget”にもそんな魅力が散見される。

この曲は、出だしのヘヴィなリフがスタジオアルバムでは魅力的に映る曲であるが、ライヴであるせいか、そのヘヴィさが目減りしてしまっているが、それでもソロの後にクラシカルミュージックのフレーズを取り入れた伴奏が続けられているが、その場が非常に魅惑的な空間に様変わりするのである。

また、“Black Star”が始まる前にも、同様の試みがなされている。

クラシカルミュージックのフレーズを取り入れたアコースティックの伴奏から始まり、そこから“Black Star”につながる。

その伴奏が非常に感動的なメロが会場全体の観客を包み込んでしまうのである。

そのメロが最高級のセンスに彩られていて、こんなセンスを持ったミュージシャンになれたらなあ、と思わずにいられない。

そういうことを志した時が私にはあったが、ジャパメタのルックスの醜悪さを見て、私はバンド結成を断念したのである(笑)。

この見事な“Black Star”94年LIVE AT BUDOKANでも鑑賞することができる。


●“Far Beyond The Sun
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=wlCnVdTdygs


イングヴェイのファンならば、このインストは聴かずにはいられないはずである。

基本的にライヴは彼の土壇場であるために、こういった場は当然なくてはならない。

このライヴモノは、CDとLPと映像では収録曲数と曲順が違う。

こういうパターンは珍しい。

大ファンならそれら全部を集めてしまいそう…というか私は全部集めてしまった(笑)。

そのいずれでも楽しめるということは断言してもいい。

(CDの収録曲)
Liar
Queen In Love
Dejavu
Far Beyond The Sun
Heaven Tonight
Dreaming
You Don't Remember,I'll Never Forget
Guitar Solo
Crystal Ball
Black Star
Spanish Castle Magic

(DVDの収録曲)
Rising Force
Liar
Queen In Love
Dejavu
You Don't Remember,I'll Never Forget
Crystal Ball
Far Beyond The Sun
Dreaming
Fury
Guitar Solo
Heaven Tonight
Riot In The Dungeons
Black Star
Spanish Castle Magic

=DVDのみ収録の曲。

DVDのほうが曲数が多いのみならず、曲順も変えられている。

しかし、特に勧めるのは映像のほうであろうか。

非常に高度なテクを有する曲ばかりであるにもかかわらず、一切誤ることなく敢然とプレイし、それでいて動き回り、ギターを回し、蹴りをかます。

ここまでエンターテイメント性に溢れたミュージシャンを私は知らない。

それだけでなく、基本として楽曲のレベルが高くなくてはなんの意味もないが、この当時はイングヴェイの出す曲はどれも秀逸なものばかりだ。

それでいて、ここまでのステージアクションを平然とこなすのだから凄いを通り越してあきれてしまうほどである。

イングヴェイにこそできる芸当であると思っている。

然し、このライヴは80年代前半からスウェーデンにいたころからのRISING FORCEの盟友であったアンダースヨハンソン、ヤンスヨハンソン兄弟が参加した作品としては最後の作品である。

sitajohansonjens

そしてジョーも解雇された。

90年発表のECLIPSE制作時には、バックメンバーは全部イングヴェイによって替えられてしまった。

イングヴェイ曰く、「一緒にいるのが飽きた」ということである。

天才と称される人にはこういうわがままな人が多いのも事実である。

このライヴモノの発売を知ったのは、89年に某アーティストのライヴビデオに入っていた返信用はがきに感想を書いて送ったら、そのお礼としてこのイングヴェイのライヴ映像の新譜の告知を教えるはがきをもらったのだが、そこには「4800円」と書いてある。

当時は、アナログでもこんなにしていたのである。

しかし、デジタル化された今ではその半分以下で買える。

この傑作モノをぜひとも安価で鑑賞してイングヴェイの魅力を堪能してほしいものである。

この作品は以下よりどうぞ!

CDはこちら
  ↓



Trial By Fire: Live in Leningrad



トライアル・バイ・ファイアー:ライヴ・イン・レニングラード

biakogare

DVDはこちら



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【邦楽コーナー】

hujisige


94年19歳でデビューし、それから毎年1枚づつアルバムを発表してきた藤重政孝さんの3枚目のアルバムがこのlifeです。

非常に精力的に活動してきた彼が3枚目を出した時には、喜んだものです!

この頃ですか…女優の瀬戸朝香さんとの交際がテレビでアップされていたのは。

このアルバムに収録されている曲に出てくる「お前」とか「キミ」という言葉は、もしかしたら瀬戸さんに向けられたものかもしれません。

このアルバムはイメージチェンジを狙ったのか、前2作よりもソフトなタッチになっていますね。

ずっと同じようなアルバムではファンは飽きてしまいますから、こういった工夫は必要でしょうね!

オープニングの「恋の天使」に出てくる歌詞を聴いてすぐにわかるのは、藤重さんは、非常に前向きな精神をもっているなということですね!

“悪戯に笑う恋の天使”という表現でさえも、非常に巧みな表現ですし、こんな言葉で女性を表現されたらもういうことないですね。

藤重さんのようにカッコ良い男性にそんな表現されたらもうたまりませんね!

“答えに詰まるほど愛しいから奪い去ることも出来ずに…交わした約束にただ寄り添う二人明日を探している”

こ ういった広大なイメージが膨らむ歌詞に、以下のアルバムジャケットをみたら、さらにダブルパンチでいいイメージが醸成されますね!

藤重さんは、非常に大人びた考えをもった人ですから、大人びた顔をしています。

彼のデビューアルバムをみた時、「この人は24歳くらいかな?」と思ったのですが、当時19歳と聞いて非常にびっくりしました。

高校を卒業して1年間はライヴ活動をこなし、それが実り見事メジャーデビューということになりました。

そのせいかどうか知りませんが、彼は高校時代の良き思い出として語る場面があります。

デビュー作のALL FOR LOVEに収録の、 「窓際のシルエット」にも、そしてこのアルバム収録の「二度目のチャイム」にもその情感が語られています。

そうですね…私自身も非常に高校時代が一番楽しかった思い出があります!

一番自由で、勉強をそっちのけで遊んでばかりいましたもの!

そのせいで、大学は浪人せざるを得ない結果になりましたが(笑)

今でも多くの人間と付き合っていますが、その友人は高校時代に知り合ったパターンがかなりありますからね!

そういった面でも藤重さんと感情で重なる面がありますね。

ですから聴いていて、歌に感情移入がしやすいんですね!

しかし、精神的に大人びている、ということで感心してしまうのは、以下のrainy nightを聴いているとさらに拍車をかけます!

rainy night 
 ↓



別のページでも書きましたが、別れてしまった女性に対する寂寥の思いと、一途な恋愛感情、そしてその感情を雨の夜に結び付けて描写するその作詞能力…非常に優秀だと思います!

その深みに感動せざるを得ません。

これが弱冠21歳の男性の書く詞なの?といわざるを得ないほど大人びていますね。

非常に稀有な人です、藤重さんは。

この曲の次に収録されているrun awayは、晴れの日にサイドシートに彼女を乗せて長いハイウェイか、山の道をドライブする場面を描写したものですが、ライナーに出ている広大な風景を見ながら聴くと非常に癒されます。

“サイドシートあどけなく眠るmy girl 朝の陽ざし背中に受けていくfree way 流れすぎてく時間を今は捨てて…”

「一途な恋、一途な夢」 
 ↓



このクリップでも藤重さんの大人びたところを垣間見ることはできますが、それもさることながら、都会の冷たさを恋愛感情と並行して歌っているところもまた感心しました。

確かに、田舎よりも都会の人間は冷たいですね。

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前回のYNGWIE MALMSTEENMARCHING OUTを聴いていてどうしても紹介したくなったものが出てきた。

それが、同じくYNGWIE MALMSTEENTRILOGYである。

20歳を過ぎると、どうしても周りのみんなは音楽を聴かなくなる傾向になり、それに合わせて自分も聴かなくなってしまいいつの間にかハードロックを聴かなくなり、そのCD等を中古屋に売ってしまう。

これではそれまで自分を魅了してきてくれたアーティストに失礼!というのが私の信条である。

このようなブログを書くことによって、題材探しのためにまたCDを聴く。

それでまた夢中になっていたころを思い出し、再び夢中になってしまう。

そのことで、人間は至福の瞬間を味わえると思うので、私が音楽を人生から除外するのは完璧に無理な話であろう。

では、紹介したくなったTRILOGYについて話していこう。

このアルバムは86年に発表されたが、非常にいい出来のアルバムである。

前回のMARCHING OUTではYNGWIE J. MALMSTEEN'S RISING FORCEというバンド名で出したが、今回はYNGWIE J. MALMSTEENというアーティスト名での発表であった。

それはイングヴェイが作詞作曲も全部自分で担当したからというのがその理由であるという。

ingy

しかし次のODDYSEYでは、ジョーリンターナーが加入して、彼も作詞に関わったからという理由でまたYNGWIE J. MALMSTEEN'S RISING FORCEにした。

しかし、消費者からすれば、紛らわしいので統一してほしいというのが本音である。

まあそんなことは些細なことである。

早速内容について吟味していこう。


●“You Don't Remember,I'll Never Forget
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=UGre5aaa9SI


初めから超佳曲である。

ギターとドラムの力強いリフがさく裂して、聴いているほうはそれだけで魂が鼓舞される!

イングヴェイは、速弾きギタリストとして有名であるが、この曲のソロでもわかるように、感情を込める場面においては、非常にエモーショナルな弾き方をするのである。

バラードでも当然そういう弾き方をするが、その場面ではその感情的なメロディに聴いているほうは心奪われる。

そして、激しく弾くときはとことんまで激しい。

その緩急がいいのだ。

曲というのは感情を表すものであるから、泣くところは泣き、嗚咽する場面では嗚咽しなければならない。

その緩急のないギタリストはやはり評価に値しない。

それでいてイングヴェイは、フィンガリングとピッキングが正確だ。

その素晴らしさがあるから私はいつまでもイングヴェイのファンをやめないのだ。

前作までかかわったシンガーのジェフスコットソートが解雇され、マークボールズが起用された。

boars
マークボールズ

マークものちに解雇されるが、再び数度起用されることになる。

イングヴェイ史上一番多くレコーディングしたシンガーである。

また技巧派集団として有名なデンマークのROYAL HUNTのシンガーとしても起用された。

そのことからしても、やはりシンガーとしての質は高いことがわかろうというもの。

これは今もイングヴェイのライヴで演奏される必須のマテリアルである。

ファンとしても,この曲をライヴでされなければ満足はできない。

そして、この曲も当然ライヴ音源がある。

その際は、アレンジが施されて、こういうスタジオアルバムでは味わえない魅力を堪能することができる。

そうであればこそライヴアルバムを聴くメリットがあるのだ。

スタジオでもライヴでも両方楽しめるアーティストというのはなかなかいるようでいていないのが現実なのだ。

この曲の素晴らしいライヴが聴けるのは以下のTRIAL BY FIRE:LIVE AT LENINGRADである。

imoyaki


●“Liar
   ↓



https://www.youtube.com/watch?v=5QpkjEVvC8M


この曲も、イングヴェイのライヴには欠かせない名曲である。

前作のMARCHING OUTのツアー時にベーシストであったマルセルヤコブが何も言わずに辞めてしまった。

marcjacob
マルセルヤコブ

その怒りをこの歌にしたのだという。

途中で脱退してしまったがために、このアルバムではベーシストが不在のまま、イングヴェイがベースをレコーディングしている。

しかし、そんなプライベートなことを歌にしなくても…という気にはなる。

ばかばかしいモチーフ(と私は思う)の曲であるが、それに反してこの曲もイングヴェイの歴史を物語るには不可欠の曲に成り上がっている。

スピーディで激しく素晴らしいギターとキーボードの掛け合いのソロ、どれを取っても佳曲に仕上げるに充分な資質を持った曲であることが分かる。

イングヴェイ本人は、毎回毎回同じソロを弾いていてはクレイジーになってしまうからという理由で、毎回毎回ソロのアレンジは違う。

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ライヴではレコードと違うものが聴ける。

だからこそライヴに行くメリットがある、という意見が出そうだが私はそうではない。

やはりレコードと同じようなソロが聴きたいのであって、違うアレンジにされてはやはり困惑する。

コピーを基本としながら、ちょっとだけアレンジを加える。

それが私的にはベストなのである。

そう思う私の食指を満たすように、イングヴェイはライヴでソロを弾いてくれる。

スタンスが一緒である。

ちなみに、私の住む東京の表参道に、 MARCEL JACOBという名のブランド店があった。

その写真を以下に掲載しておきたい。

マルセルヤコブ本人とは関係ないと思うが…(笑)

jacobbinzar


●“Queen In Love
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=SgZemwL2oSQ


この曲も佳曲である。

イングヴェイを知りたての頃は、私や多くのファンの心の中で超佳曲の部類に入っていたものだと思うが、これ以降良いアルバム良い曲が量産されていったがために、この名曲があることをすっかり忘れてしまっていた。

また、このアルバム収録のスピーディな“Fury”という曲も同様である。

ブログを書くことが、それを思い出す手掛かりになって、このブログを始めてよかったと思えた瞬間である。

かつてイングヴェイは、ジミーペイジについて「同じことの繰り返しだ!」という批判をしていたが,それはイングヴェイも同様である(笑)

それに反論する人はいないだろう。

ymGRP_0078

でもそれは、揶揄ではなく「特徴的」という形容であるし褒め言葉である。

聴いて一発で彼とわかる、それでいてまた新しい発見があったり, 「彼のファンでよかった!」と思える品位があることが重要なのである。

それがこの曲でも味わることができる。

この曲もライヴにおいて、スタジオアルバムの曲にはない魅力を堪能できるマテリアルがある。

それが先に紹介したTRIAL BY FIREである。

この曲はライヴではこの先おそらく演奏されないだろうから、貴重なものといえよう。


GRP_0045


次は毎回毎回必ずイングヴェイのCDに収められるインストである“Crying”である。

アコースティックをメインにしたスローテンポのインストであるが、心に安らぎを与えてくれるマテリアルである。

アコースティックであるから、ごまかしがきかない。

彼のピッキングやフィンガリングのレベルがいかに高いかがわかろうというもの。

それだけでなく、よく明から推察されるように、泣きのメロを武器にした曲である。

途中からメインをエレクトリックギターに変えるが、その泣きの場面ではやはり感動するのである。

●“Fire
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=6VgcoSfjtPg


このアルバム収録の“Magic Mirror”などは他のアーティストが弾いたら駄曲で終わってしまいそうだが、イングヴェイが弾くとたちまちにして佳曲になってしまうのである。

そして最後はイングヴェイ史上最高の部類のインストに入る“Trilogy Suit Op:5”で締めくくる。

このインストは、ギターの速弾きから始まり、キーボードとの連携ソロが展開され、一時終了して、アコースティックの暗い抒情的なフレーズが展開されて、それからまたヘヴィで速い曲展開になる。

そしてすさまじいばかりのギターバトルが繰り広げられてこのインストは終了する。

ここまで感動的な曲展開を1人で考え付くギタリストがいるだろうか?

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いないはずである。

このページを読んで興味の湧いた人は、ぜひともこのアルバムを買って聴くべきである。

90年代の半ばに、某ソロギタリストが日本デビューし、この“Trilogy Suit Op:5”よりも凌ぐ!などというレビューを書いていたファンがいたがトンでもない!

そのギタリストのそのインスト曲は、この“Trilogy Suit Op:5”の数段下回る出来であった(笑)。

このアルバムののちのライヴでは、このインストと“Krakatau”というインストを交じえさせてから、イングヴェイのギターソロで締めくくるセットリストが待ち構えているのである。

そのステージを見るのも圧巻であった。

このTRILOGYは、前作とは違ってプロダクションが非常に向上し、そして楽曲の質も上がっているアルバムである。

だが、アメリカンチャートでも成功したとは言い難い。

しかし時は86年である。

この年に出されたハードロックのアルバムとしては、BON JOVISLIPPERY WHEN WETEUROPETHE FINAL COUNTDOWNCINDERELLANIGHT SONGSRATTDANCING UNDERCOVERなどがあげれるだろう。

ワイルドインザ
SLIPPERY WHEN WET

ファイナルカウントダウン
THE FINAL COUNTDOWN

night songs
NIGHT SONGS

dancing undercover
DANCING UNDERCOVER

いずれもプラチナマルチプラチナムを獲得した。

そしてヘヴィメタルバンドやゴールド以上のアルバムを挙げればたくさん出てくるだろう。

そしてBON JOVIRATTは来日公演をしては日本武道館でやった。

こういう好景気の時代においては、どうしてかいいアルバムができるものなのである。

この年の来日公演の東京公演では昼夜2回にわたっておこなわれた。

その公演日程は以下である。

11月7日 渋谷公会堂
11月9日 NHKホール
11月10日 中野サンプラザ(昼夜2回)
11月12日 名古屋市公会堂
11月14日 大阪フェスティバルホール


この『TRILOGY』も素晴らしい出来である、アメリカのチャートでは44位と振るわなかったが、地元スウェーデンでは18位にまでなった


でもいまだ名盤と崇められ、今も多くの人を魅了しているからこそ、入手可能なのだとしか思えない。

ここを読んで興味の湧いた人は以下よりどうぞ!



Trilogy


国内盤


トリロジー

イングヴェイマルムスティーンのデビューから6枚のアルバムを4枚組にしたセットアルバムはこれ!



Now Your Ships Are Burned: The polydor years 1984-1990



◆関連記事
イングヴェイがヘッドライナーとして参加した『LOUD PARK 13年』


SEVENTH SIGN


FIRE & ICE


ECLIPSE


ODDYSEY


MARCHING OUT


ALCATRAZZ LIVE





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【邦楽コーナー】



ラップ風の曲と藤重政孝さんのコラボ…なんか不思議ですが、見事にマッチしているからなんともいえなくいいですね!

こういった最近のラップ風の曲で流行っているのがありますが、古風な考えの私にはどうも受け入れがたいものがありますが(笑)、どうしてかこの曲は好きになってしまいますね!

番組の主題歌になった曲ですが、その歌詞はバラードに似つかわしく、それでいてあまりくさくないいい塩梅で恋の感情を表していますね!

その塩梅と藤重さんの男としての、また、顔のカッコ良さが良いですね!

感動しちゃいます。

●この曲購入希望のかたは以下からどうぞ!
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この曲のミシマversionが収められているアルバムがコチラ!
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ミシマ  summer days wedding

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イングヴェイマルムスティーンの魅力満載の彼初のフルソロアルバム=『MARCHING OUT』

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この機会に是非とも。





marching

久しぶりにイングヴェイマルムスティーンについて紹介したいと思う。

85年発表のMARCHING OUTアルバムである。

最近では、2013年LOUD PARKの2日目にヘッドライナーとして登場したが、その際には、演奏されたほとんどがインストルメンタルの曲であり、賛否両論というか賛とも否とも言い難い評価のライヴであった。

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LOUD PARK 13』のリポートについては以下のページをを読んでいただきたい!
  ↓
LOUD PARK』に吾想う 13年版

その後にアメリカのオーランドというところでなされたライヴDVDが発表されたが、それは明らかに否の方が多い作品である。

でもそれは、映像処理やプロダクションの問題であり、イングヴェイ本人の演奏力やパフォーマンスに起因するもんではないことは確かだ。

しかし、90年代後半から200年代後半にかけての彼の作品は、評価されづらいものが多いのは否めない。

大ファンの私としても、それほど聴かずに終わってしまっているものが多い。


しかし、彼がALCATRAZZで参加した作品や、それを脱退してソロでデビューしてから以降、初期のモノは、手放しで喜べる作品が多いことは言うまでもない。

わざわざ大っぴらな広告など出さなくても、すぐに売れた。

そして、すぐに来日公演が決定して、中級ホールでの公演が必ず日本国内で10前後開催されたのだ。

このアルバムが発表された85年の来日公演日程は以下!

1月22日 横浜文化体育館
1月23日 名古屋市公会堂
1月24日 中野サンプラザ
1月26日 東京郵便貯金会館
1月27日 東京郵便貯金会館

今回紹介するMARCHING OUTもそんな傑作アルバムであるといえるだろう。


●“I'll See The Light Tonight
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=2Qwfs0b-IBE


この曲は言わずと知れたイングヴェイの今もライヴで演奏されねばならない不可欠の曲である。

しかし、この曲からあふれ出さんばかりの、勢いとエナジーなどうだ?

確かに、低予算で作ったこともあり、ギター音の歪みが気にはなるが、それほど気になることでもない。

でもそういったプロダクションの薄さや生々しさが、素人に身近さを感じさせてくれることになるのである。

もともと、ALCATRAZZで自分の満足の100%に行くように曲ができなかったことが彼の脱退に至った理由であり、それを抜けて、自分の好きなようにできるソロ作品となっては、それはそれはエナジーがあふれる作品になることは間違いないし、当然の結果だろう。

その感情がまさに爆発したような作品である。

そのALCATRAZZでのライヴDVDは以下のページで紹介している。

http://eurokennes.blog60.fc2.com/blog-entry-83.html


ソロデビュー作であるYNGWIE J. MALMSTEEN'S RISING FORCEにおいては、インストがほとんどで、ヴォーカルが入っているのはわずかに2曲だけだったので、物足りなさがあったのは確かだが、このアルバムではインストだけなのは2曲だけである。

そうなれば本当に楽しめる彼の作品は本作からということになる。

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グルーヴ感あふれるフレーズにもロングトーンのリフにもエナジーがあふれているために、どうしても聴き入らざるを得ないのである。

そこへきて、強烈なばかりの超速弾きのソロが展開されては、ノックダウンされざるをえない。

単に、速いのみならず、2重に展開されているので、印象に一発でのこる。

ここまでネオクラシカルで、素晴らしいソロを考え出せる人がいるのだろうか?

そんなことをついつい考えてしまうのである。

この名曲の次に、すぐさまつながり感動をよびおこすのが“Don't Let It End”である。

刹那なくも哀しいメロディに導かれて、アコースティックのアルペジオのイントロが始まるとどうしても緊張感が醸し出されて、心奪われる。

乾いたジェフスコットソートの声も曲にマッチしている。

曲展開も申し分ない。

つなぎの曲としてこれほどマッチする曲はない。

アルバム通して聴けるメリットである。

次は、“Disciple Of Hell”であるが、これはバロック調のアコースティックが展開されてから、突然ヘヴィなエレクトリックギターのフレーズで曲が展開される興奮に満ちている曲である。

そのリフを聴いていると気持ちよくなる。

加減がよくて。

グルーヴ感も同様である。

イングヴェイのエナジーが満ちているので、その気が聴き手にも伝わり、緊張感の途絶えないのがこの曲でもわかるのである。


●“I Am A Viking
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=rcwcxBf_fTE


次が、この期のイングヴェイを代表する“I Am A Viking”である。

先の“I'll See The Light Tonight”は、今も演奏されている代表曲であると書いたが、これも演奏してくれたらいいと思える名曲である。

威厳性、風格性、オーラどれを取ってもそんな格が感じれるのである。

私が好きなのは、単なるヘヴィで、ミドルテンポという特徴だけでなく、そこにあふれるエナジー、何よりも一目ぼれならぬ一聴ぼれしてしまうそのギターソロがなんとも言葉を失ってしまうのである。

それだけでなく、聴いた後に何回もこの見事なソロが頭を去来しては離れないのである。

まごうことなき超名曲である!

伴奏内でのフレーズも、ギターキッズのみならず普通のロックファンをノックダウンさせざるを得ないものが満載である。

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“Overture 1383”は、インストルメンタルである。

イングヴェイは、アルバムには毎回必ずインストを入れているが、そのどれもが、普通の歌入りの曲と同様に感動できる仕上がりになっているのである。

これも同様である。

80年代にはイングヴェイのほかに、ソロギタリストが多く出現したが、そのギタリストの作品を聴いてみるに、歌入りの曲から歌を除いただけの曲という印象がぬぐえないモノも多かったが、イングヴェイはそんなことはしない。

ちゃんと聴き手のことを考えて、聴き手がインストを楽しめるように曲を構成しているのだ。

イントロは、「普通の曲かな?」と思うような感じだが、それ以降はスローに変わり、SEを交えて哀愁漂う泣きのメロを中心にギターフレーズが展開されていく。

ドラマティックでもある。

歌がなくても充分すぎるほど楽しめるインストである。


●“Anguish And Fear
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=5MqjhF4AZFk


次の“Anguish And Fear”イングヴェイらしいミドルスピーディな曲である。

このたびのRITCHIE BLACKMORE'S RAINBOWのキーボーディストに抜擢されたイェンスヨハンソンがこの曲でも活躍している。

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煌びやかなキーボードフレーズを操る能力に長けているのである。

彼は、YNGWIE J. MALMSTEEN'S RISING FORCEからODDYSEYまでの4作にわたってイングヴェイの作品に関わった。

しかし90年ECLIPSE制作時に突如くびにされる。

イングヴェイ曰く、「一緒にいるのが飽きた」ということである。

天才肌の人間はどうしてか、こういうわがままな人間が多い!(笑)

私から言わせれば、彼こそはイングヴェイの楽曲を活かすに最高の人間であることに違いはないが、メンバーを一掃してしまいたい衝動に駆られたのだという。

確かに90年の『ECLIPSE』制作時に起用されたキーボーディストであるマッツオラウソンは素晴らしいプレイヤーである。

でも、これまで一緒にしてきたのだから…というような考えはイングヴェイにはどうしてかできないようである。

作曲者の欄には、イェンスの名はないが、イェンスがインタビューで曰くに、「自分がフレーズを考え出してもイングヴェイは名を出してくれない」のだという(笑)。

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イェンスヨハンソン

これからもわかるように、イェンスイングヴェイの曲つくりに貢献していることに違いはないということである。

それがゆえに、初期のイングヴェイの楽曲向上に貢献できたことに違いはない。

この“Anguish And Fear”“Caught In The Middle”を聴けばそのことはわかろうというもの。

しかし、くびにされて後、イェンスの口からイングヴェイに対する文句は雑誌等で聞いたことがない。

2013年LOUD PARKにおいてもイェンスSTRATOVARIUSのメンバーとして参加した。

しかし控え室でイングヴェイに会ったことは間違いはない。

どうなったんだろうと心配だが…(笑)

まあ公の場で明らかになってないだけで、もう2人の間は回復済みなのかもしれないが。

ギターフレーズに緩急があり、ロマンティックな気分にさせるメロディがある“On The Run Again”もいい。


●“Soldier Without Faith
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=QA9YRrYVWp4


ドラマティックなSEに始まり、そこから一気にヘヴィで速いリフが展開されて曲が始まる“Soldier Without Faith”の素晴らしさは書いても書きすぎることはない。

これぞメタルの醍醐味と言わんばかりの魅力がこの1曲に詰まっている!

甲高い声に、魅惑的なギターリフが絡んでいくコラボ音に魂が奪われて、驚嘆するばかりである。

何よりも、素のギターメロが、伴奏でもソロでも素晴らしいのである。

だからこそ、普通に曲としても佳曲になりうるのである。

このアルバムの最後は、ドラマティックなインストの“Marching Out”で締めくくる。

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このインストがまた感動的で、静かで哀しさ漂うメロディが曲を通していて、感動の淵に聴いていて追い込まれる。

これほどメロディをエモーショナルに弾きこなすプレイヤーもそうそういるものではない。

非常に稀有な人である。

速弾きのみならず、こういった箇所でも感動さすことができる名プレイヤーである。

このアルバムは、全体が非常に音が太くヘヴィであることがすぐにわかる。

私は、イングヴェイの作品は、ヨランエドマンが参加した90年のアルバムが最初であるが、そこでは音のプロダクションをイングヴェイの好みが変わったせいか、清涼になった。

しかし、そこではそれまでのファンを一切幻滅させることなく、傑作のアルバムに仕上げている。

そしてそのプロダクションでアルバムを作り日本武道館公演も実現させた。

ヘヴィでも清涼でも両方で傑作なアルバムを作れる。

まさしくイングヴェイは異才である!

このアルバム発表後の日本公演を収めたライヴ映像も発表されたのである。

それくらいの好況の中にイングヴェイはいたのである。

そんな実力と好況のさなかにいたイングヴェイを垣間見れる作品として以下のアルバムとライヴモノを以下に紹介したい!
  


Marching Out



ライジング・フォース:ライヴ・イン・ジャパン ’85(数量限定生産) [DVD]

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イングヴェイマルムスティーンのデビューから6枚のアルバムを4枚組にしたセットアルバムはこれ!


Now Your Ships Are Burned: The polydor years 1984-1990




【邦楽コーナー】

藤重政孝 keep you style




最後のアルバム(1998年)から3年も経って、久しぶりに出した藤重さんのシングルがこれでした。

ファンの私としては非常に、喜んだものです。

これが、 『テニスの王子様』というアニメのテーマソングであることも知ってまた驚きました。

アニメの主題歌を彼が歌うなんて…という感じでした。

初めての試みでしたからね。

でも聴いてみると、歌詞が、非常に藤重さんらしい詞で、非常によかったです。

テニスの試合において勝つのを目的にして活動して人達のアニメですが、そんな前向きに生きている人たちと藤重さんとはオーバーラップします。

こういう物事を成し遂げるには、孤独との戦い、一緒に友情をもって進んでいく大切さ、自分のスタイルをどこまでも貫く大切さ(=keep your style)が歌詞に自然に出てきていますね。

やはり、経験した者にしかわからない前向きな歌詞が出てきています。

こういった歌詞が私自身好きなだけに、感動します。

カッコよくて、歌も上手く、歌詞も前向き…こんな理想的な藤重政孝さんが何で日本でもっと流行らないのか非常に不思議です (苦笑)

このシングルも、藤重さんの魅力がみれる一端です。

このCDシングルを買いたいかたはコチラ!
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■この曲収録のアルバムはコチラ!
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テニスの王子様 THE PRINCE OF TENNIS ed.REQUEST (初回生産完全限定盤)

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