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へヴンアンドヘル 『ネオンナイツ』(DVD)
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neon knight 

 またもロニージェイムズディオの死を悼んでHEAVEN AND HELLのライヴDVDが発売された。

 その名もNEON KNIGHTSである!

 これは、ロニージェイムズディオ生涯最後のライヴ映像になってしまった。 

 ロニージェイムズディオ…彼の死を悼んでか、 『BURRN!』誌2010年度の読者人気投票においてロニーがヴォーカリスト部門においてチャンピオンになった。

 彼がチャンピオンになるのは84年以来、実に26年振りである!

ronni 
 ロニージェイムズディオ

そして、この『NEON KNIGHTS』はDVD部門において2位になった。実に快挙である!

 これは2009年にドイツでおこなわれた『WACKEN OPEN AIR』フェスティヴァルにおいてロニー擁するHEAVEN AND HELLがヘッドライナーをつとめた時の映像である。

 しかし、見るほどに大きな会場である!70000人は軽く入るであろう。

wacken open air 09 
 この年は3日間においておこなわれたが、そのうちで一番参加バンドが少なかった日にもかかわらずこの日の観客の人数は満員である。

 
それだけにこの日は、コアなファンが集まった日であるということができる。

 このバンドHEAVEN AND HELLはもちろん1980年BLACK SABBATHが発表したアルバムからとったバンド名である。

 この時のスタジオアルバムは2枚出されたがその2枚は今や伝説的な存在にまで成り上がっている。

 
へヴィメタルの教養として絶対に聴いていなくてはならないというような…それくらいの歴史の重みを有するアルバムである。

 ことにバンド名のHEAVEN AND HELLは。

 ヴォーカリストのロニーは自らのバンドDIOを2回離れてこのバンドに参加するが、その一番最初の脱退後のキャリア時においてはプラチナが2枚、ゴールドが1回と、なかなかの実績を出すが、2回目の脱退後は成功と誇れるようなものは残せていない。

 アルバム発表後のツアーは振るわなかった…中級ホールやクラブでのコンサートがほとんどであった。

 しかし、こと2007年以降のHEAVEN AND HELLにおいては事情が違う。
参加したコンサートは大きなホールかアリーナばかりである!

 これは、METALLICA90年代初頭に引き起こし、今も続いている空前のへヴィブームだからこそかなった現実であるということもできると思う。

 へヴィメタルでない、83年に1日だけで35万人もの観客動員数を記録した『US フェスティバル』のようなハードロック中心のブームの時代においてはこれは可能であったのであろうか?ちょっと疑問である。

metallica 88 
                          METALLICA

 その83年にデビューしたMETALLICAはファーストアルバムもセカンドアルバムも全米チャートで100位にも入ることができずに終わり、売り上げ枚数も50万枚にも達しなかった。

 しかし、91年に発表したMETALLICA (通称ブラックアルバム)が全世界で2000万枚を売り上げるという快挙を成し遂げたことにより、俄然彼らの過去に注目が集まり、このアルバムの売り上げに便乗してファーストアルバムもセカンドアルバムも今では共に500万枚のセールスを挙げている。 

 このブラックアルバムのセールスによってたちまちハードロックからへヴィな音の志向になったのは誰にでも感じた現象であろう。

この年から数えて20年、今やへヴィやラウドの時代である。

そのブームの時代において、その元祖的存在は?という世間の風潮から、

それは

 BLACK SABBATHだ!

 JUDAS PRIEST
だ!   
 
 IRON MAIDEN
だ!

meidenns.jpg 
    IRON MAIDEN

 というように、にわかに白羽の矢が立ち、これらのバンドは90年代以降世界中のメタルフェスティバルでヘッドライナーをつとめている!勿論METALLICAもである。 

 しかし、メタル界の超名作として崇め奉られているロニーが参加したHEAVEN AND HELLMOB RULESMETALLICAのような便乗した売り上げは達成していない。

前者はプラチナ(100万枚)、後者はゴールド(50万枚)のままである。

天国と地獄 mob rules 

 METALLICAが活躍した(今も活躍しているが)90年代はまだ、インターネットというものがなく、音を知るすべの中心はCDやLPであった。

 それで便乗して売り上げを伸ばすことができたが、2000年代にはいってインターネットが出現し、それによってCDやLPを買わずともYuTubeやダウンロードで済ますことができ、売り上げが伸びていない。

 
こういうカラクリなのではないだろうか。

 ロニー90年代においては自らのバンドDIOで活動していたし、この時期に名盤HEAVEN AND HELLをリリースした頃のメンバーでBLACK SABBATHをまた結成していたら、HEAVEN AND HELLMOB RULESはもっと売れていたに違いない。

 しかし、何故ここまで大きな会場でヘッドライナーがつとまるのか?と懐疑の精神が湧いてこざるをえないのである。

 言葉は悪いが、たかがプラチナアーティストなのにである。

 本や雑誌やラジオで、その凄さが何度も語られる。

 すると、聴き手はその存在を確認したくなる!そして、実際にコンサートに足を運ぶ。すると、

そのバンドの歴史的重み、オーラ、演奏力の高さ、歌唱力の凄さに圧倒されてしまう ! 

 この曲がもうこのバンドでのおなじみのファースト曲である。

 92年からこの曲であった。

 しかし、この曲でもロニーの声が凄まじい!

 高音シャウトやメロディの歌いこなし、一切妥協のないスタイルには感動する!

手を抜こうと思えば、スタジオ盤のCDではないから手を抜けるが、全然手を抜かない!

 これぞプロフェッショナル、と言いたくなる。
  ↓

 ●”Mob rules”

 

こういった経験を無数の人がすると、そのオリジナルアルバムが高尚なものとして崇め奉られる。

 
こうして今もロニーが参加したアルバムはへヴィメタルの超名盤として語られているのであろう。

 しかし、こうなったのは、何も歴史的な重みだけではないと私は思う。

 演奏力の高さと歌唱力の高さ、曲に最高級の品位的な高さがなくてはいけないのはいうまでもない。

 それがコンサート等で聴き手の趣向を存分に満たすものでなくては、ファンの心の求心力として存在を確保することはできない。

 その場合、注目すべきは、トニーアイオミのギターのメロディである。

アイオミ
         トニーアイオミ

 オジーオズボーンロニージェイムズディオ世界的に有名かつ実力を備えたシンガーと組んで演奏をトニーはしてきたが、その二人のシンガーとのコラボレーションによって、地球が震憾するほどの迫力を感じるのは私だけではないであろう!

 そんな魅力を有しているのである。

 オジーのバンドOZZY OSBOURNEディオDIOよりも、どうしてもトニーアイオミと参加したBLACK SABBATHHEAVEN AND HELLの方を聴いてしまったり、ライヴ映像を観てしまったりするのも私だけではないであろう。

オズボン 
 例えばOZZYに参加したジョーホームズザックワイルドDIOに参加したクレイグゴールディなどのギタリストは、トニーアイオミよりも細かいテクニックでは上であろう。

 
しかし、楽曲を魅力あるものにする力においては、アイオミの方が断然優れているといわざるを得ない。

 テクニックではひけをとるのに…そこが音楽の面白いところである。 

 BLACK SABBATHは80年代後半から90年代中盤までトニーマーティンがシンガーとして参加していた。

 しかし、そこでのコンサートの観客動員は中級ホールがほとんどであった。

 たまにアリーナですることはあったがその回数は少ない。

 だが97年オジーを引きもどしてのオリジナルBLACK SABBATHでのコンサートはアリーナはもちろん、スタジアムでのコンサートがほとんどであった。 

 オジーよりも歌唱力で勝るマーティンとは中級ホールがほとんどであったが、オジーと組むとたちまちアリーナかスタジアムである!事情は、ロニーの場合でも一緒である。

 DIO90年代後半には中級ホールかクラブでのコンサートがほとんどであったが、トニーギーザーと組んだBLACK SABBATHあらためHEAVEN AND HELLではアリーナがほとんどで、のみならず世界中のメタルフェスティバルではほとんどヘッドライナーである!

 イタリアのGODS OF METALしかり、スウェーデンでのSWEDEN ROCK FESTIVALしかり、日本のLOUD PARKしかりである。 

 メンバー構成が変わるだけでコンサートの観客動員数ががらりと変わる…そこが音楽の面白いところである。

 90年代後半には低迷いていたディオであるが、また再び大きなコンサート会場でヘッドライナーをつとめることができて嬉しさひとしおであったろう。

 こういったへヴィメタルの元祖的大御所的な存在になるためには、ルックスも重要であると私は思う。

 いくらラウド、へヴィが時代の潮流であっても多くの人に認識し受けいれられるためには、あまりに怪奇でホラー映画に出てくるキャラのように奇抜すぎてもいけないのは言うまでもないであろう。

 OZZY OSBOURNEIRON MAIDEN、HEAVEN AND HELLくらいの程度がちょうどよいのである。 

 ロニーディオの幻想的な世界観とトニーアイオミのオカルトな世界観が見事にマッチしている良質なアルバムを出してくれた。

 それがアルバムDEVIL YOU KNOWである。

devil you know 
DEVIL YOU KNOW

このアルバムの売れ行きを見てみると、

フィンランド 5位
スウェーデン 8位
ノルウェー 15位
ドイツ 17位
ベルギー 84位
フランス 53位
オーストラリア 37位
スイス31位
ポーランド 20位
イギリス 21位
アメリカ 8位

もの凄い大健闘といえないだろうか?

 先にも書いたように、 HEAVEN AND HELLMOB RULESはそれぞれプラチナゴールドしか挙げていないのにである。

 現今のへヴィラウドブームがこれほどまでにこのバンドをこれほどの地位にまで押し上げたのだろうか?もの凄いことである!

そのアルバムの代表曲とも言えるのが以下、 ”Bible Black”である。
 
 ●"Bible Black"



 その他、この『DEVIL YOU KNOW』からは“Fear”“Follow The Tears”が演奏されている。

 しかし、大きな会場であることを実感するのは、ロニーの声が響き渡る時である。

 それは観ていればよくわかる。

 DIO時代の狭い会場でのライヴを見るとこういったことは体感できないが、ことHEAVEN AND HELLであれば、会場がとてつもなく広くなるからそのロニーの声を最大限活かすことができる。

 しかも大きな会場で側面に映し出されるスクリーンからロニーの勇姿が見えるのは感激である。

 しかし、また驚くべきのは、トニーの存在感の凄さである。

 イングヴェイのように激しくおごくわけでも、ギターをまわすわけでも、観衆にむかって手を挙げるわけでもなく、黙々と楽器と格闘しているだけであるのに、彼から出されるオーラには思わず姿に釘づけになる。 

 彼の得意技は、リフマスターというその名の異名の通り、ズシーンと重い、いや重すぎるリフにあるが、その威力が最大限発揮されるオジー在籍時のBLACK SABBATH”War Pigs””Iron Man””Black Sabbath”といった過去の名曲なのであるが、

 それが今回のHEAVEN AND HELLでは一切演奏されていないのは残念であるが、代わりに といリフが売り物の名曲がされているので聴く耳をそばだてているべきであろう。

 以下の曲は、名盤いや迷盤ともいうべきアルバムである92年発表のDEHUMANAIZERからの曲である。

dehumanizer.jpg 
 DEHUMANIZER

 94年にシンガーがトニーマーティンにかわってから、この曲がオープニングになったが、ロニーがまた自らのバンドに戻ってからは、このアルバムからの曲はなぜか一切演奏されていない。実に不思議であるが、そのアルバムを代表する名曲であることに間違いはない。 

 トニーアイオミの得意である「リフ」が最大限にではないが、発揮される良い曲であると思っている。
 ↓

●”Time Machine”



 
広い会場ゆえにこだまするギターフレーズ、リフ、ベース音、ドラミング、シンガーの声、どれ一つとってもヴェテランの域に達した者にしかできないものが感じれる。
 
 
夕焼け色、あるいは紅の色、青と照らし出されるステージの光彩もまた感激である。

 とくに夕焼け色にメンバーが映し出された時は一番奥行き深さを感じる。

 こういった魅力が重なってこれから先、HEAVEN AND HELLの未来は有望とおもった会場にきたファンは大勢いたに違いない。

 しかし、ロニーの死によってそれはかなわぬ夢になってしまった。

 以下、 Country Girl”~”Neon Knight”へのメドレーは、最高潮の感動を醸し出す!

”Neon Knight”で終わるという形式は、もうこのバンドに加入してからのおなじみである。
 
 ”Country Girl”か始まると、このコンサートの最後のクライマックスであることがわかり、コンサートが始まる時とは違う感慨を感じるのは私だけではないであろう!

 しかし、感動的である!
   
●”Country girl”~”Neon Knight“



 
非常によくできたステージングのライヴだけに、ロニートニーアイオミのファンはもとより、へヴィ、ラウドファンは必観のライヴDVDである。

(収録曲)
E5150
Mob Rules
Children Of The Sea
I
Bible Black
Time Machine
Fear
Falling Edge Of The World
Follow The Tears
Die Young
Heaven And Hell
Country Girl
Neon Knight



   




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