HR/HM温故知故
かつて一世を風靡したHR/HMについて、私の個人的な思いいれ、独自な見方、ニッチな情報、そして映像を提示していきます
グレンヒューズの最高傑作『FROM NOW ON…』を聴くべし!
メルマガ読者さん募集! 

読者登録していただければ、週1回、あなたの受信ボックスにHR/HMについてのメルマガをお届けいたします。登録、購読ともに無料です。将来的にはプレゼントコーナーやオフ会も計画中です。

ご希望のかたはこちら
まぐまぐでの配信を希望のかたはコチラをクリック→<まぐまぐ
メルマでの配信を希望のかたはコチラをクリック→<メルマ


glen15


ハードロックを聴いている人にとって、聴かずにすごすことができないシンガーと言えば、このグレンヒューズもそのカテゴリーに入るだろう。

その彼が、今年の終わりに下北沢GARDENにおいて12月8日、12月9日ダグアルドリッチをギターに迎えて来日公演をおこなう。

そのチケットは以下からどうぞ!(チケットぴあ等では入手できません、笑)
  ↓
http://www2.odn.ne.jp/vinyl-japan/


しかし、この人の人生は波乱が多かった。

そして、メジャーデビューからして凄い!

グレン


1974年にあのDEEP PURPLEのベーシスト兼ヴォーカリストとして抜擢され、3枚のアルバムを制作し、その3枚のアルバムは今も入手可能であるし、それぞれスペシャル盤も制作されているから驚異だ!

その後、HUGHES/THRALLBLACK SABBATH、GARY MOORE、PHENOMENAなどに参加するも、それぞれのプロジェクトではそこそこ売れた程度で、成功らしい成功は収めていない。

セッター

その後、ドラッグにおぼれてシーンからかなり遠ざかった観も否めなかった。

私は、80年代後半から90年代の初頭はかなりハードロックにのめりこんでいた。

学校から帰って、バイトに行く、あるいはスポーツをする。

それで、帰宅後もレコードやCDをかけながら、BURRN!』誌をすみずみまで読んでいた。

それくらいのめりこんでいたのである。

そんな時代であっても、何故かグレンに関しては、興味が芽生えなかった。

今のようにインターネットなどない時代、雑誌だけが頼りだったので、グレンのアルバムに関するレビューを読むも、なかなか興味が出なかったのである。

読むのを重ねていけば、だいたい内容の良し悪しは想像できるのである。

91年にいろんなミュージシャンを集めてブルーズを基調としたアルバムを作るも、そんなに話題にならず、私もその内容を確かめるために買って聴こうという気概が持てなかったのである。

そのアルバムも2年か3年で廃盤になってしまっている。

しかし転機が訪れたのは、94年に出したアルバムである。

from now on…

その発売にあたり、そのアルバムのレビューや彼のインタビューを読むと、これまでの彼のアルバムとは違うのがかなり分かった。

「これは買ってみる価値があるんじゃないか?」

そんな感情を抱かせるに充分であったのだ。

DEEP PURPLEという肩書では私の大好きなバンドであるWHITESNAKEのシンガーであるデヴィッドカヴァーデールと一緒であるし、そうなれば聴いてみる価値はあるなと思ったのである。

デヴィッド87’
デヴィッドカヴァーデール

しかし、そのアルバム制作にあたり、集められたミュージシャンもすごかった。

当時解散状態にあったEUROPEジョンレヴィン(b),イアンホーグランド(d),ミックミカエリ(key)のほか、いろんなバンドにヘルプして回っていたトーマスラーソン(g)、エリックビオフェルト(g)などが参加し、このメンバーで日本にも来てライヴもした。

後でも書くが、その時のライヴも素晴らしかったので、そのライヴの模様を収めたライヴアルバムも発売された。

それはもとより、このアルバム自体も素晴らしいの一言に尽きたのである。

それを順次紹介していこうと思う。


●“Pickin Up The Pieces
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=MK-v9lmM_q0


のっけから勢いが充分に伝わってくる!

声の張りもとにかく素晴らしい。

ドラッグにハマっていたということが全く信じれないほどである。

バック音やSEを混交させる手法やプロデュースも申し分ない。

全体的な音作りが最高なのである。

その音全部をグレンの張りのある声が牽引していくのである。

それでいつの間にかこの音楽の虜になていることに気づくのである。

glendaze!



“Lay My Body Down”“Walkin' On The Water”はいかにもブルーズ的なスローナンバーであるが、グレンの音楽を引き立てるテイスト溢れるギターがリフでもソロでもマッチしているのでつい聴き惚れてしまう。

バックコーラスもいい!  

“The Only One”はミドルナンバーであるが、冷厳なSEで始まり、そこにグレンの何色にも変えれる声が牽引して曲が始まり、エモーショナルなところでとことんエモーショナルに歌い、その緩急の機微が素晴らしいので、一見駄曲になりそうな曲だが、グレンの幾重にも変えれる声が理由になって佳曲に仕上がるのである。

“Devil In You”もそんな感じである。


●“The Liar
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=a9gFHAA64ps


こういうキャッチーな曲が数曲収録されているのもこのアルバムの魅力である。

ツインギターの掛け合いが見事に曲を盛り立てている。

後半の掛け合いなどは、80年代にハードロックにのめりこんだ人には堪らない共感を覚えるだろう。

そんなテイストのある中間のギターソロも思わず聴き入ってしまう。

もちろん、グレンの声も素晴らしい!


●“Why don't you stay
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=CzITtgj4PVU


何とも素晴らしいバラードではないだろうか。

最初のピアノのあまりにせつないメロに、体に力が抜けて、心が折られる感触すら覚える。

あまりにエモーショナルに弾くミックミカエリはまごうことなく一流のミュージシャンである。

mic michaeli
ミックミカエリ

その素晴らしさは、これまでEUROPEについて書いたページで確認してもらいたい。

そしていくらピアノが素晴らしくとも、肝心の歌が良くなくては意味がない。

この曲もそうだが、いろんな曲を歌いこなすことができるのみならず、1つの曲で幾重にも変化させる能力があるのには感服せざるを得ない。

ハードロックという音楽であっても、こういう感動できるバラードは私のみならず多くの人にとっては必需モノである。


この素晴らしいバラードがあれば文句は誰も言えないだろう!


●“Into The Void
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=bwa9pdl8K8Y


この映画のトラックのようなドラマティックな展開はどうだ!

スピーディ、スロー、ミドル、バラードといろんなレパートリーに溢れているアルバムは佳作として注目を浴びやすいのは間違いない。

それらに、「ドラマティックな曲」というレパートリーが加われば、まさに鬼に金棒である。

グレンヒューズと聞くと、どうしてもブルーズというイメージが付きまとうし、実際の私もそうだった。

しかし、こんな聞いて3秒で聴き入ってしまうようなバリエーション溢れる曲を作れるミュージシャンであるとわかって驚いたものである。

ヒューズ


この曲を聴くと、いつも鳥肌が立ってしまうのである。

清涼なSEとグレンの声が見事にマッチしている。


そしてポップミュージックのような観を呈している“You Were Always There”“Homeland”はミドルテンポでかつキーボードが前面にでた癒しの曲である。

この曲をかけながら、陽気な日にドライヴが出来たら最高の曲である。

そんな魅力のある曲をかけるような多彩な能力がグレンにあったとは、とここでも驚いたのである。


暗めのタイトルトラックの“From Now On…”でこのアルバムは終わるが、DEEP PURPLE時代の名曲である“Burn”“You Keep On Movin'”が最後にボーナストラックに収められている。

ここまで読んでわかるように、このアルバムには欠点がないのである。

探そうと思ってもないのである。

それほど優れたアルバムである。

グレンヒューズ復活!」と呼ぶにふさわしいアルバム、そして素晴らしいライヴをおこなったことにより、日本中がグレンに沸いていた、と言っても過言ではなかったと思う。

その年におこなわれた日本でのライヴのCDも発売されたくらいであった。

Burning_Live


ライヴビデオも発売される予定であったがどうしてか発売中止になってしまった。

そのデモビデオを私は所有している…そんなこと自慢してもしょうがない(笑)。

その映像をブートとして販売されたジャケットが以下である!
  ↓
glennboot


その素晴らしさに感動し、私は一気にグレンのファンになったのである。

ヒューズ


しかし、このアルバム発表とツアー刊行後に、この時のメンバーは全て解雇されるのである。

グレン曰く、「ソウルがないからだめだった。」ということである。

そこを読んで私は、「はあ、なんで?」としか思えなかった(笑)

ギターベース、ドラム、キーボード、どれもが素晴らしいのに、何で…?

しかし、ミュージシャンの機微というか感性はやはり奥が深いし、傍らから聴いている人だけの意見ではわからないものなのである。

ことは、グレンがしているブルーズのように少ない音で人を感動させる音楽をしている人ならなおさらだろう。

今年のEUROPEがヘッドライナーをつとめたKAWASAKI ROCK CITYにおいてEUROPEのメンバーのミックイアンジョンを見ていたら、「あっ、グレンに解雇されたメンバーだ。」などと余計なことを思ってしまった(笑)。

2015tour.jpg


しかし、グレンによってそうなってしまったからといって彼らのミュージシャンとしてのレベルの高さに違いはない。

しかし、このアルバムはどうしてこうしていいアルバムである。

今も愛聴盤であるし、売ろうなどということは一切考えれない。

しかし、この音楽性を踏襲してくれればよかったのだが、グレンはそうはしなかった。

彼の持ち前のブルーズを更に突き詰めた感じのアルバムをそれから制作し販売し続けたのである。

しかし、地味なアルバムとはでやかなアルバムのどちらが注目を集めるか?

言わずもがな後者なのである。

このFROM NOW ON…』94年度BURRN!』誌の人気投票で20以内にランキングしたが、それ以降のアルバムは、泣かず飛ばずといった観があった。

FROM NOW ON…』以降のアルバムを聴いた時、KISSHOT IN THE SHADESTEELHEARTTANGLED IN REINSを聴いた時の感情を思い出した。

それぞれ前にいい作品を作ったのに、 何故、前作を踏襲しないの?」と非常に残念に思ったのである。

その感情と同じだったのである。

FROM NOW ON…』以降のアルバムを、それぞれを聴けば、それなりにいい品位を感じることができるが、佳曲が少ないのは否めない。

ブルーズ性を突き詰めるその手法はさらにエスカレートし、一番最近出たオーストラリアでのライヴDVDをみると、まるで酒場バーの延長程度の広さの会場である。

非常に観客は少ない。

しかし、そのことに対してグレンの表情に一切の気負いはない!

音楽とは、自分の心を、気宇を表現するもので、自分のしたいことをとことんまですべき、というモラルなのであろう、グレンは。

そのことに一切の私情を挟むつもりはないし、はさんだところでグレンのような頑固者には届かないだろう。

しかし、やりたいことだけをやれる…これは私が非常に羨ましいと思う人生スタイルだが、何故それが可能なのだろうか?

それは印税の力によるものなのは明らかだ。

74年DEEP PURPLEという超メジャーなバンドメンバーとして抜擢され、そこで制作したアルバムにおいてほとんどグレンは作詞作曲に関わっていたのである。

come taste the band


それのみか、在籍していた時に出したライヴアルバムやライヴDVDも多数あるし、DEEP PURPLEのベストアルバムやコンピレーションルバムのたぐいはこのバンドの大ファンでも把握しきれないほど多数ある。

それが彼の国のイギリスはもとより、世界中で売られているのである。

そうなれば、莫大な印税が毎月必ず入ってくるのは間違いない。

生活に全く困らないのだ。

だからいまどき売れそうもない音楽を制作していられるのである。

同じDEEP PURPLEのメンバーであったデヴィッドカヴァーデールWHITESNAKEを結成してから9年目で世界的な大成功を収め、12年目には祖国イギリスのキャッスルドニントンで7万5千人を集めたMONSTERS OF ROCKヘッドライナーをつとめたが、そんな成功劇にはグレンヒューズはまるで無頓着だ。

mor 90


あまりにも長い潜伏期間があったために、それほど素晴らしいアルバムを94年に出すも、それほどの観客動員数はなかった。

その年の来日公演日程は以下である。

5月21日 大阪モーダホール
5月23日 名古屋ボトムライン
5月24日 川崎クラブチッタ
5月25日 川崎クラブチッタ

かたや、WHITESNAKE9 4 年の来日公演日程は以下である。

10月4日 大阪城ホール
10月6日 新潟テルサ
10月8日 九州厚生年金会館
10月9日 広島厚生年金会館
10月10日 名古屋センチュリーホール
10月12日 仙台サンプラザ
10月13日 代々木オリンピックプール
10月14日 代々木オリンピックプール


この開きにもグレンは全然気にしていないのである。

彼の才能をもってすれば、ヒットする音楽を作れと言われれば作れるだろうが、そういうことにあまり興味のない人らしい…。

卑屈だとは思えない…やはりそれまでに得てきた情報が彼の音楽に対するスタンスを決定したのである。

そのことに文句を言っても仕方がない。

しかし、ことFROM NOW ON…』に関しては、とにかく素晴らしいアルバムである。

しかし、発売から数年で日本盤は廃盤に追い込まれてしまっている…これもまた不可思議な現象であった。

それ以外は入手可能なのに。

しかし輸入盤では新品で入手可能である。

以上のレビューを読めば私がこのアルバムを薦めたい気持ちがわかると思う。


購入したくなったかたは以下よりどうぞ!
    ↓



From Now on

この年におこなわれたライヴの模様をおさめたアルバムはコチラ!



Burning Japan Live

beautyleg


グレンが関わったアルバムについて書いたページは以下!
  ↓
DEEP PURPLE CALIFORNIA JAM 40th ANNIVERSARY


DEEP PURPLE COME TASTE THE BAND


DEEP PURPLE LIVE 75〜76』

BLACK SABBATH SEVENTH STAR』(DELUXE EDITION)

  HMVジャパン CD DVD 書籍 音楽 ゲーム








メルマガ読者さん募集! 

読者登録していただければ、週1回、あなたの受信ボックスにHR/HMについてのメルマガをお届けいたします。登録、購読ともに無料です。将来的にはプレゼントコーナーやオフ会も計画中です。

ご希望のかたはこちら
まぐまぐでの配信を希望のかたはコチラをクリック→<まぐまぐ
メルマでの配信を希望のかたはコチラをクリック→<メルマ



●コンサートチケットはこちらからどうぞ!

チケットぴあ


このブログオススメの店です。

新宿レコード 良品たくさん取り揃えております!

●おススメのラーメン店『荒海』

http://www.araumi.net/



スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
http://eurokennes.blog60.fc2.com/tb.php/13-eae2a0a8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック