HR/HM温故知故
かつて一世を風靡したHR/HMについて、私の個人的な思いいれ、独自な見方、ニッチな情報、そして映像を提示していきます
デフレパードの『ADRENALIZE』
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 ハードロックやへヴィメタル界で91年に起きた珍現象は2つある。

 1つは、全米初登場ナンバーワンのアルバムが4つも出たこと。 

 もう1つは、全米でナンバーワンになったアコースティックソングが出たことである。

 そして今回紹介するのは、92年にまたも全米初登場ナンバーワンになったアルバムを出したバンドである。

 それは【DEF LEPPARD】である。

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 その前年に、SKID ROW,METALLICA,GUNS N’ ROSES,VAN HALENといったこれまでにアルバムを計数百万枚あるいは、千万枚以上を売ってきたアーティストが全米初登場ナンバーワンを達成すれば、当然その範疇にはいるDEF LEPPARDのニューアルバムにもそういった期待がかかっていたのは当然であった。

 アルバムが92年の3月30日に発売されるやいなや、その期待通り、彼らは全米初登場ナンバーワンになった!

 
彼らの故国であるイギリスでも初登場ナンバーワンになった。

 そのアルバム名は、 ADRENALIZE(下写真)である。

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 その前の88年発表のアルバムHYSTERIA(下写真)も全米ナンバーワンになっていたのであるから、2作連続の全米ナンバーワンである!

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 そのHYSTERIAだが、その内容は非常によくできた傑作であり、佳曲が多数ある。(シングルになった曲以外は佳曲が少ないという難点はあるが…)

 このアルバムは全米で1位を獲得したのみならず、全米だけで1300万枚もの売り上げを出したのである。

 これは、全米だけで1200万枚を売り上げたBON JOVISLIPPERY WHEN WET (下写真)以上の売り上げであるが、なぜか、ここ日本ではその偉業を語られることが少ない。

ワイルドインザ
 のみならず、売り上げも来日公演での観客動員数もBON JOVIと彼らでは大きな隔たりがある。

 同じ88年の来日公演においては、東京だけでみると、BON JOVI東京ドームで2日間も敢行し10万人以上を動員したが、彼らは代々木オリンピックプールで1日だけ(=15000人)というギャップがある。

 これは、BON JOVI当時AXIAやSANYOのテレビコマーシャルで出演していた、ということ以外に、もっと好み的な、嗜好的な理由があるのであろうか…

とにかく彼らとBON JOVIではアルバム枚数は上回り売れているにもかかわらず人気ギャップが存在しているのである。

ゆえに彼らの偉大さが存分に伝わっていないということをこのブログ読者さんは気づいていたほうが良いと思う。


 ともあれ、92年発表のこのアルバムはこれまた

 DEF LEPPARD節炸裂!

と声を高く上げて叫べれるほど彼らのアイデンティティを保持しているし、楽曲の質もメロディの印象度も高い!

 その作品の2作前のPYROMANIA(下写真)も全米全英ともに売れた作品であったが、難を言えばかなり荒削りな部分があるということである。

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 しかし、そんな荒削りな部分があったことを忘れて、その次のHYSTERIAはただただ陶酔してしまっていたのである。

 その荒削り云々を思い出したのは、つい最近のことである。

 それくらいHYSTERIAは陶酔してしまうほど素晴らしい出来であったのだ。

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 全米全英はもちろん大好調の渦の中で全世界をまわってからアルバム制作に入った彼らだが、91年の後半にギタリストのスティーヴクラークを失ってしまう。

ある朝、彼の恋人が彼の家を訪ねたら死亡しているのが発見されたのだ。死因はドラッグの過剰摂取であった。

 そんな哀しみのなか、彼らはそれにめげずに素晴らしいアルバムを作ってくれたのである。当然彼のレコーディンは無しで、もう一人のギタリストのフィルコリンがすべてのギターパートをレコーディングをしたが…

 そのアルバムの一番最初でかつ、ファーストシングルがこの曲である。

●”Let’s Get Rocked” (全米15位)
   ↓



 しょっぱなから、このバンド特有のコーラスが入るので、一発でこのバンドとわかる。 

 相変わらず良好なメロと憶えやすいサビが畳みかけられるので、あまり聴くのに気が進まない時でも、この曲に関してはノッテしまう。 

 印象にすぐに残る曲をこのバンドはいとも簡単に作ってしまう…それがこのバンドの強みであろう。全米15位にまで上昇した。

 この曲がファーストシングルになったのだが、この時点ではスティーヴクラークの後任のもう一人のギタリストが決まっておらず、4人編成のままクリップが制作されたのである。

 しかし、この曲がシングルカットされてからちょっと経ったころ、 BURRN!のニュース欄のトップページをみたら、DEF LEPPARDのセカンドギタリストが決まった報が書かれていた。

それは、次のシングルのクリップをみればわかる。その後任ギタリストも既に参加している。

●”Make Love Like A Man”   
  ↓



 そう、元SWEET SAVAGE~DIO~WHITESNAKE~RIVER DOGS~SHADOW KINGヴィヴィアンキャンベルである。

びびあん
ヴィヴィアンキャンベル

 非常に意外であった。

 DEF LEPPARDのファンはこういったバンドも聴くであろが、所詮それほど似通った部分は少ないし、後2者のバンドでは超短期で抜けてしまったから、またバンドと上手くいかなくてすぐに辞めてしまうだろうと思っていた。

 しかし、そうはならなかったのが面白い。その彼が加入してから実に19年がたち、この後おこなわれる来日公演でも彼も当然同行する。 

 これほど続いたバンドは彼にとって生涯初であろう!

●”Have You Ever Needed Someone So Bad” (全米12位)
  ↓


 しかし、感動的で、いつまでも心に残るメロ満載のバラードである。

 彼らのバラードといえば、前作HYSTERIA収録の”Love Bites”が最高のバラードとして印象に残り、シングルを何回も何回も聴いた思い出がある! 

 その”Love Bites”と甲乙つけがたいバラードである。

 このシングルを当時のMTVで観た時にやはりヴィヴィアンキャンベルはこのバンドに合わないのではないかと思ったが、そんなことはなく、92年から数えてはや19年がたち、ヴィヴィアンはこのバンドにい続けて、いる。

ウマが合い、私生活上でも良好なのであろう!とてもいいことである!

●”Heaven Is”
  ↓


 この曲はシングルになったが、当時のコンサートでは演奏されなかった。

 このアルバム発表にともなう来日コンサートを確認しても、演奏曲目に入ってないし、当時のブートを確認してもこの曲はノミネートされていない。

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 しかし、ほどよいトーンの長さのアルペジオのギター音から始まるイントロからして魅力的であるし、ジョーエリオットの声に畳みかけるようにコーラスが続くそのこえからしてDEF LEPPARDと聴いて一発でわかるようなところが最高である! 

 こういったバンドとしての一体感を聴き手が堪能できるのが、バンドとしての魅力である。

 ソロアーティストのアルバムでは堪能できない魅力なのである。それをこのアルバムを聴いてわかるのであないであろうか?

これほどのいい曲が当時も今も演奏されることがないのは残念至極である。



 こういった寂寥感が溢れる曲は駄曲扱いされがちであるが、このバンドはシングルカットされてしまうほどの出来にしてしまうから驚きである。

●”Stand Up”
  ↓



 人間はどこか感情の起伏を求めるのであろうか? 

 激しいノリも必要だが、やはり一息つけるミドルテンポ、そしてこのような曲の癒しの時空間があると、それに陶酔してしまう。 

 曲のよさもさることながら、このクリップの背景にある、夕暮れの街並みの情景設定も見事である。

 この曲は、アルバム後半に収録されているが、そんなところに収めれられているものとしては最高の曲である。 




 このアルバムの前作のHYSTERIA7枚のシングルカットがなされたが、その記録に負けずにこのアルバムからは6枚のシングルカットがなされた。

 しかし、シングルカットはなされていないが、アルバムのプロモーションとしてか、シングルカットはなされていないが、クリップは作られた。

それが以下の曲である。

●“I Wanna Touch You”
  ↓



 しかし、多数のシングルカットがなされたものと感心してしまう。

 計7つのクリップが作られ、計6枚のシングルカットがなされた。これほどのアルバムをハードロックやへヴィメタルに見出そうともなかなかあるものではない。

 この良さに感動したキッズが大勢いたのか、前回のツアーではまだ燃焼不足であったのか、理由はわかりかねるが、このアルバム発表後の日本での公演では、東京では見事日本武道館3デイズを達成した!

前回の代々木オリンピックプールの1デイをはるかに上回る偉業である。

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1993年 来日公演日程)
6月15日 仙台サンプラザ、16日 横浜文化体育館、18日 大阪城ホール、19日 広島厚生年金会館、21日 ~23日 日本武道館

(当時の主なセットリスト)
1. Rock Rock!
2. Tear It Down
3. Women
4. Another Hit And Run
5. Too Late For Love
6. Hysteria
7. Make Love Like A Man
8. White Lightning
9. Foolin
10. Animal
11. Gods Of War
12. Two Step Behind
13. Have You Ever Needed Someone So Bad
14. Armageddon It
15. Let’s Get Rocked
16. Rock Of Ages
(ENCORE)
1. Love Bites
2. Pour Some Sugar On Me

 これまでに、私は『DEF LEPPARD、VAN HALEN症候群』なる造語を作ったが、これは「シングルカットされる曲はとてつもなく良いが、他の曲はそれほどよくない」というものだが、前回のHYSTERIAにおいては特にその兆候が見て取れる。

 しかも、アルバムの前半にシングルカットされた曲ばかりが集中してしまったので、なおさらそういう感慨にとらわれてしまうのである。

しかし、今回のアルバムADRENALIZEに関してもそういう兆候があるが、アルバム全体にバランスよくシングルカットされた曲がちりばめられているので、アルバム1枚聴くのに退屈することは一切ない。 

 DEF LEPPARDの歴史において一番集中して聴けるアルバムでかつ、佳曲の揃ったアルバムとして、このアルバムを紹介したい。

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アドレナライズ(紙ジャケット仕様)

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