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RATTの絶頂期を象徴するアルバムはこれだ!
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 84年にデビューし、そのデビューアルバムがいきなり全米7位にまで上がり、総数300万枚を全米で売り、一躍スターになり、ハードロック界を牽引してきたRATTはセカンドアルバム時には日本公演で計17回ものライヴを行い、サードアルバム時にはついに日本武道館公演を実現させることに成功した。

しかし、アルバムを発表するごとに売り上げ枚数は低迷し、次こそはデビュー時のようなヒットを!という期待がかけられていたのが、88年REACH FOR THE SKY の時であった。


アルバム発表ごとにアルバム売上枚数が低迷…とはいえ、セカンドは200万枚、サードもなんだかんだいっても100万枚以上を売ったのである。

今、ハードロックアーティストで100万枚以上を売り上げるバンドが皆無に近いのを考えると、当時の期待は非常に贅沢な期待ともいえるが、それはRATTという成功者への期待感の表れであったとみてもいいだろうと思う。

サードアルバムの世界的な成功の後、2年の間隔を経てアルバムが制作、そして発表された後、すぐに日本ツアーが発表される。

GRP_0265.jpg


 当時は邦楽、洋楽問わず、レコードやCDが売れていた時代であり、しかも、どの駅の前にも、必ず2軒以上のレコード店があったものである。

 そのRATTの新譜発表時には、私の家から最寄りの駅の近くにあったレコード店の店頭に彼らのポスターが貼ってあり販促をしていたのである。

 これはいくら邦楽、洋楽問わず、レコードやCDが売れていた時代であっても、並以上に売れているアーティストでなくてはできないことであったことを考えれば、彼らはまだ成功者、バリバリの成功者だったのだ。

 かくいう私は、彼らの新譜をタイムリーで知ったのは、このアルバムからである。

 前作DANCING UNDERCOVERを中古盤で買って聴いてあまりのカッコよさに、一気に虜になり、そしてファンになったのだった。

dancing undercover 
DANCING UNDERCOVER

 当然、それくらい良ければ、新譜のREACH FOR THE SKYも買って、聴いた。

前作に劣らず素晴らしい出来であった。

●”City To City”
  ↓



http://www.youtube.com/watch?v=7EaJQTtieTY

 この曲が、このアルバムの最初の曲であり、ライヴでの最初の曲であった。

 私が88年にいったコンサートでもこの曲を観た。 

 やはりアメリカ人にしか作れない曲であるとともに、非常に煌びやかな光彩がこの曲の端々から感じれる。 

 当時はギターヒーローが欧米にたくさんいて日本でも多くのスーパーギタリストが人気を集めていた。

このバンドのギタリストのウォーレンデマルティーニもその1人であったことに間違いはない。

GRP_0071.jpg
ウォーレンデマルティーニ 


 この曲でも見事なソロを展開している。

初めて聴いた時も興奮で鳥肌が立ったものである。

 このアルバムは前回までの延長線上にある曲風が大半を占めている。

 この前のアルバムを聴いた時も思ったのが、「このバンドは非常に曲が特徴的で安定しているな」と思ったものである。 

 安定しているのみならず、聴き手を鷲掴みにするような品位がなくてはただの美辞麗句に終わってしまうが、RATTのは聴き惚れるリフとフレーズがあるのである。

●”Way Cool Jr”(全米75位)
  ↓


http://www.youtube.com/watch?v=Rz-fObyEh7w 

 これまでのRATTの曲風とは違う試みを出そうとしたのか、あるいはこの曲のメインライターであるウォーレンデマルティーニの新たな意向としてなのかはわかりかねるが、ゆっくりとした、しかもブルージーな味の感じれる曲である。 

 この曲は、RATTを代表する曲として、次のアルバムからも、それから先から今までずっとコンサートでは演奏されてきたマテリアルである。

 この次のアルバムのDETONATORの時は、そのブルージーなテイストが増し、これはRATTではない、として批判がなされたが、ブルージーな曲はこのアルバムではこの”Way Cool Jr”だけである。

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DETONATOR』 

 速い曲ではないが、RATTらしい曲風で、曲から醸し出される雰囲気が、あこがれのロックの辺境をほうふつとさせられ、なんともいい気分にさせてくれる。


●”I Want A Woman”

  ↓


http://www.youtube.com/watch?v=R24AeY0N35E


 この曲がこのアルバムのセカンドシングルである。

 この曲名を訳すと、「俺は女がほしい」ということになる。

「随分いやらしい過激な曲名だな!」と思い、当時中学生だった私は、この曲を友人に教えて一緒に笑ったものだが、今考えればそんなのことで笑っていたのと、そのことに笑えてくる。 

 WHITESNAKE”Slide It In”は「アレをアソコに入れる」という意味だからもっと過激だ(笑)。

slide it in 
  Slide It In

 それはそうとして、このクリップを観ると当時のRATTのすごさが垣間見える。 

 大きな会場でみんなが歓喜している。

 曲からもそういったエナジーが迫ってくる。

躍動感あふれる局展開に、今は亡きロビンクロスビーの高音のロングトーンをフィーチャーしたギターソロが展開されるととても鳥肌が立ったものである。

ロビンクロスビー
ロビンクロスビー

 ハードロックでは、速弾きが当たり前であるが、ただの速弾きでは感動できない。

 聴き手を惹きつけるメロがなくては。 

 ウォーレンに、このロビン、これほどまでに好いギターソロを作り出すギタリストを擁していたのはRATTにとっては貴重な財産であったし、これほどまでの音楽に出会えた自分に幸運を感じないわけにはいかなかった。

 非常にいい曲であると思うが、RATTを代表する先の”Way Cool Jr”にしろ、この曲にしろ、シングルヒットには結びついていない。

 でもそういった曲だけでは曲のいい悪いの判断にはなりかねる。

 彼ら最大のヒットになった”Round & Round” (全米12位)のようなヒットにはなっていないが、それに匹敵するほど、いやそれ以上といっていいほどいい曲だと正直思うが、世間はそう思ってないようである…不思議である、こんないい曲が!

●”Chain Reaction”
  ↓




 非常に疾走感があり、またRATTらしさが満載の佳曲であるが、シングルカットはされていない。

 シングルカットされたのは、後2者のみであるが、隠れた名曲として語られることもあるし、このアルバム発表時の来日公演でもなされた。

 しかし、その後のツアーでは一切なされていない。

 ベストアルバムが発表されるとどうしても、「なぜ、この曲が入っていないの?」と疑問がわくパターンは、どのバンドでもある。 

 RATTのも例外ではない。 

 RATTのベストアルバムにもこの曲はチョイスされていない。 

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 そういう場合は、自分で曲目を編集し、自分独自のベストアルバムを作るべきである。

 当然、RATTのも私は作り、この曲も入れた。

この曲でもウォーレンのソロが光っている。

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 このアルバムの発表後、日本で初のカウントダウンというイベントがおこなわれた。

 それは88年の大晦日に、複数のバンドが集まり演奏し、その後、夜中の12時にカウントダウンを会場の観客も一斉に読み、新年の向かい入れを祝福というものである。

 このイベントに参加したのは、BRITNEY FOX、KINGDOM COME、RATT、BON JOVIであった。

 そのRATTの演奏時の最終曲がこの曲であった。

 その時の公演の模様は、テレビで放映されて、今もその放映をビデオに録画して、今もそのVHSを所有し、それを観て悦に浸っているファンも多いだろう。

 そのイベントには、サードと次のアルバムが大ヒットし、しかもその2つのアルバムからの曲が、2つ日本の電機メーカーの宣伝に使用されたということでも日本でのBON JOVIの人気爆発ということで、そのイベントにはほとんどの人がBON JOVIを観に来ただろうことは間違いない。

ボン ジョヴィ
BON JOVI

特に、そのテレビの宣伝だけで知ってこのイベントに参加した人はRATTなど知らなかっただろうことは間違いない。

RATT?だれそれ?」という人も多かったに違いない。

GRP_0267.jpg 


 しかし、メインのBON JOVIの前にRATTが公演したことによってそのプレイの素晴らしさを堪能できたのではないだろうか?

 特にそのメインギタリストのウォーレンデマルティーニの素晴らしさに! 

 RATTの公演の時には、彼らの代表曲の1つである”Lay It Down”が演奏され、その中間で、ウォーレンのロングギターソロがされた。 

 その際、そのフレーズの良さ、弾き方のカッコよさ、何よりもその上手さに会場の誰もが大きな声援を送っていたのが今でも思い出される。 

 RATTの演奏は、知っていなかった曲が多いせいもあって覚えていないが、彼のそのソロは印象に残っている、という例もあっても不思議ではない。

そのソロが以下である!
    ↓


http://www.youtube.com/watch?v=fsk7swopWoo

 これは、そのイベントの直後におこなわれた単独公演の模様であるが、これと同じことが東京ドームでもなされたのである。

 そのギターの素晴らしさが垣間見れる映像である。

 結果的に、この時のアルバムは全米17位まで上昇し、プラチナム(100万枚)にまで到達するが、期待されたような大ヒットにはならなかった。

 でも4作目にして全米で100万枚を売ったのだから大したものである。

 日本での人気の上下の具合は横ばいだった。

 しかし、ことウォーレンのギタリストとしての人気だけが上昇し、いまはなきMUSIC LIFE』誌におけるギタリスト部門で、ウォーレンの人気が、1位のリッチーサンボラ(BON JOVI)に次ぐ2位にまで上昇したのだ!

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リッチーサンボラ

それは、このギターソロによったとしか思えない。

 88年の12月31日と、89年の1月1日の2日間で計11万人の観衆が彼のソロをみて,その素晴らしさに感動して投票したとしか思えない。 

 このソロのみならず、彼の良さがふんだんに堪能できる曲がこのアルバムにはたくさんはいっている。 

 そんなアルバムであると思ってもらえればいいと思う。

尚、89年の彼らの単独公演日程は以下である。

1月6日 名古屋レインボーホール
1月8日 大阪城ホール
1月9日 福岡サンパレス
1月11日 横浜文化体育館
1月12日 日本武道館

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↑当時の来日公演パンフレット

 BON JOVIの前座とはいえ、東京ドームで2日間公演した後に、この単独公演日程である。

 どれもアリーナばかりである。

 彼らの人気が絶頂であったのがわかる。

 尚、当時の主なセットリストが以下である。

1. City To City※
2. Don’t Bite The Hands That Feeds
3. Slip Of The Lip
4. Wanted Man
5. I Want A Woman
6. The Mornig After
7. Bottom Line
8. Lay It Down
9. You’re In Love
10. Back For More
11. What’s It Gonna Be
12. Body Talk
13. Round & Round
14. Way Cool Jr※
(Encore)
1. You Think You’re Tough
2. Walking The Dog
3. Chain Reaction

※=REACH FOR THE SKYからの曲

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↑当時の来日公演時のTシャツ

 このアルバムが彼らの絶頂期であった。

 売り上げが最高であったという意味ではなく、観客動員数の最高という意味でである。

 なんだかんだいってもこれまで、全部のアルバムは全米プラチナを獲得してきたのであるが、どれもファーストアルバムのようなヒットではなかったのである。

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 そこから再起を図るべく次もアルバムを作るが、その期待通りにはいかなかったのである。

 その理由は次の機会に述べたいと思うが、とにかくこの時のアルバムが彼らの人気の絶頂期だったのだ。

 次のアルバム以降は下降していくことになる。

 だがしかし、そういったことは彼らを支持しない理由にはならない。

 今でも彼らの音楽はこの上なく愛好しているし、最近の来日公演(LOUD PARK 2010』)も堪能してきたし,最近のブートレッグも買って観ている。

 それは彼らの音楽にぞっこんになったからである。


 そんな彼らの絶頂期のアルバムとして、このアルバムを紹介したいのである。

 そのREACH FOR THE SKYを購入したいかたは以下をどうぞ。


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