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日本史上初のファイナルカウントダウンを回顧する!
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 88年の大晦日、日本の東京ドームにおいて初めてカウントダウンフェスが開催された。

 その名はHEAT BEAT LIVE 88-89と銘打たれた。

 これまで日本においては、84年と85年においてSUER ROCKという数バンドが集って行われたロックフェスティバルが開催されたが、これは昼から夜にかけてのフェスであり、今回のように、夜から次の日の年明けの瞬間にカウントダウンをして新年の明けを祝うという趣旨のモノは初めてである。 

 80年代初頭からの空前のハードロックの盛り上がりの中、ここ日本でも多くのバンドのファンが多くのアルバムを買い、聴き、陶酔した。

当時発表されたマテリアルはどれも秀逸のモノばかりであったからだ。

 その頂点に立ったバンドの1つは間違いなくBON JOVIであろう! 

 86年発表のSLIPPERY WHEN WET全米で1位を獲得し、全世界で1200万枚を売り、ここ日本でもAXIAというカセットテープの会社の宣伝で彼らが出演し、その注目を集めた。

ワイルドインザ 
SLIPPERY WHEN WET

 次に発表されたNEW JERSEY全米で1位を獲得し、今度はSANYOのCDラジカセの宣伝にも出演し連続して日本のお茶の間に露出したとなれば、注目されざるを得ない。

new jersey
NEW JERSEY



 そんな中、88年の『FINAL COUNTDOWN』においてBON JOVIがヘッドライナーに抜擢されたのは当然の成り行きだっただろう。

 しかし、この88年からさかのぼること4年前のSUPER ROCK 84においてBON JOVIは2番手で出場した。

super bon


 この時、ヘッドライナーを務めたWHITESNAKEにしろMICHAEL SCHENKERにしろ、BON JOVIがこれほどのバンドに出世するとは思っても見なかっただろう。

 しかし、この時SLIPPERY WHEN WETは全世界で1200万枚を売り上げていたのであるが、DEF LEPPARDHYSTERIA1300万枚を売っていたのである。

hysteria.jpg
HYSTERIA

この差があるにも関わらず、DEF LEPPARDの当時の来日公演は東京では代々木オリンピックプールでのみ。

この差はなぜ?

やはり同じアーティストでも国によって受け入られ方は違うのである。

このフェスではBON JOVIを含め4バンドが出演した。

まず最初に出演したのはBRITNY FOXであった。

britny.jpg


このバンドはBON JOVIが発掘したCINDERELLAと同じフィラデルフィア出身。

このメンバーのギタリストは元CINDERELLAであったこともあり、CINDERELLAの弟などと呼ばれたりもした。

 デビュー前に、イギリスのハードロック雑誌であるKERRANG!』の表紙を飾り、アメリカではアルバムBRITNY FOXが、デビューから4か月でゴールドディスクを獲得したのである。 

 その音楽性は、ロックンロール色が強く、また要所要所で耳を惹くメロをもっているハードロックであるといってもいいだろう。 

 演奏のレベルは高い上に、巧みなギターソロがギターキッズを多く惹きつけたのである。

 時折、東海岸の情景を思い浮かばせるそのメロがたまらない!

 そのデビューアルバムはコレ!
  ↓


 88年の大晦日だけに、このバンドは出演した。

 その時のパフォーマンスは日本のテレビでも放映された。

 その模様が以下である。
  ↓


http://www.youtube.com/watch?v=NCeajPAWMqQ 

 
続いては、KIGDOM COMEである。


ファイル0048


このバンドは、ドイツ出身のSTONE FURYのリーダーであったレニーウルフがアメリカで結成したバンドである。 

 LED ZEPPELINの影響を前面に出し、このバンドの代表曲にもなった”Get It On”がラジオで放映されるや、たちまち予約が殺到し、レコードの発売を2週間も早めてしまったといういきさつがあるほどである。

 それほどのものすごいデビューエピソードがあるくらいである。

 この曲は、まさにLED ZEPPELIN”Kashmir”そのものというかパクリであるがしかし、傑作曲である。

しかし、このデビュー作がものすごい!

そのレコードを聴くと最初からオーラが全開で、心奪われざるを得なくなる。

作曲能力、演奏力どれをとっても一流のミュージシャンの集まりである。

 私自身、当時はLED ZEPPELINの音楽は全然知らなかったが、それでもこのバンドのデビュー作はとてつもなくいい作品であると思える。

 最終的に、このデビュー作は全米で150万枚を売り上げることになる。

そのデビュー作はコレ!
  ↓


このバンドの東京ドームでの模様は以下!
  ↓


http://www.youtube.com/watch?v=LRDLY8DfqCA


次はRATTである。

ratto88


 この時は、4枚目のアルバム発表直後での来日であった。

 セカンドアルバム発表後は国内で17回もの公演を行い、サードアルバム発表後は、日本武道館2デイズを達成する!

 それだけの実績があれば、このイベントでのセカンドビルは順当であったといえる。

 しかし、この年からさかのぼることちょうど3年前に、RATTBON JOVIを前座にして2万人を収容するアメリカマディソンスクエアガーデンでカウントダウンイベントをおこなったのである。

msg
 マディソンスクエアガーデン 

 その3年後、今度は立場が逆転し、BON JOVIの前で演ることになろうとは…。 

 しかし、当時のRATTはすごかった。 

 当時の最新アルバムは、CDは初回限定盤ではTシャツ付きのモノが販売されていたし、MTVで彼らの最新アルバムのインタビューが流されていたし。

 邦楽を中心とした音楽番組にも出演して、ニューアルバムからのシングルのクリップの撮影風景も上映されていたし、雑誌社主催のインタビュー握手会も催された。 

 この『FINAL COUNTDOWN』は大晦日と元旦に計2回行われたが、その後の単独公演では日本武道館大阪城ホールなどでもされたのだから、すごいと言わざるを得ない。

 この当時、私はまだ中学生だったため、こういったものに触れることができなかったが、もしタイムマシンがあるなら、こういったものに是非とも触れたいものである。

 握手会にもいって、単独公演にも足を運びたくなるほどである。

 これほどの輝かしい過去にもかかわらず、最近の来日公演では2010年LOUD PARKに8番目の、ヘッドライナーから4つ前の出演である。

loud park

 やはり、一時的な解散やメンバーの脱退等を経緯するとどうしてもファンははなれてしまうものである。

 それはさておいて、私にとってこのイベントが彼らを最初に観たコンサートであったのである。

 この時は、アルバム1枚しか聴いていなくて、彼らの曲はほとんど知らない状態での参加であったが、かなり好印象として思い出に残っている。 

 そのプロフェッショナリティあふれる演奏力には驚いたのである。 

 RATTというバンドの名から醸し出される音楽性は、どうしても作曲の安定性という面がある。

 これは好みにもよるが、私としてはどうしてもこういう職人的な音楽の方が好きである。 

 アレンジの幅が少なくなるという面はあるが、それでもその幅を大きくするとどうしても音程がずれるという負の面があることは否めない。 

 それは次に登場したヘッドライナーのBON JOVIの演奏を見ていれば明らかであった。 

 しかし、私はRATTのプロフェッショナリティあふれる安定感あるパフォーマンスや楽曲の方が気に入ったのである。

 そういった思いが引き金になって、これから先、RATTに私の心が流れていくことになる。

 この当時のアルバムは全米で17位にまで上昇し、プラチナディスクを獲得することになる。

そのアルバムはコレ!
  ↓


 ということはこのイベントに参加したバンドは全てゴールド以上の売り上げを達成していたということになる。 

 いやはやすごい時代であったと今更ながら思うのである。

(RATT 12.31 ,88 TOKYO DOME Setlist)
1. City To City
2. Bite Hands That Feeds
3. Slip Of The Lip
4. Wanted Man
5. I Want A Woman
6. Bottom Line
7. Lay It Down
8. You’re In Love
9. Back For More
10. Body Talk
11. What’s It Gonna Be
12. Round & Round
(ENCORE)
1. Way Cool Jr
2. Chain Reaction




http://www.youtube.com/watch?v=Fb3nEsiSEu4 

 

そしてメインアクトのBON JOVIである。

bohn88.jpg 


 86年発表のSLIPPERY WHEN WETLED ZEPPELINの8週連続全米1位の記録を破る9週連続全米ナンバーワンを成し遂げる。

 次の88年NEW JERSEYもその勢いをかって初登場8位、2週目には再び1位になるのである。

 その2作のアルバムからそれぞれ1曲づつ日本の電機メーカーの宣伝に出たとなれば、人気が急上昇しないわけはない。

 実は、私もそれで彼らの存在を知ったし、買って試しに聴いてみようか!と思ったのは宣伝に出ていたからである。

 その宣伝がなかったら、おそらくBON JOVIも知らなかったまま終わっただろうし、ハードロックにのめりこむこともなかったことは間違いはない。

ボン ジョヴィ


今、こうしてハードロックやへヴィメタルにのめりこむことができているのはBON JOVIのおかげであるし、日本のAXIASANYOの2つの電機メーカーのおかげであるといって間違いはない。

 2つ連続して全米ナンバーワン…これが意外にも大事な要素であると思えて仕方がない。

 1つのアルバムでトップかそれに近いところまで来ても、次にそれほど上昇しなかったがために、スターにはなれてもスーパースターにはなれなかったパターンもあるからである。

 しかし、ことBON JOVIはそれを当然のように成し遂げた。

 それが、88年から今まで20年以上も経った今でも東京ドーム2デイズでコンサートを敢行できている理由の1つであると思う。 

 しかし、以下この時に演奏された曲をすべてだしたが、いずれも佳曲揃いだ。

SLIPPERY WHEN WETNEW JERSEYがこのバンド史上ベスト2のアルバムである。

ワイルドインザ new jersey


 この時は私も世間知らずであったので、またこれ以上の売り上げをいくアルバムを出すと思っていたが、その後の歴史を垣間見るにそうはならなかった。 

 そのベスト2のアルバムからほとんどが演奏されたので、今思ってみれば、このイベントを観れた自分は非常にラッキーであった。 

 オープニングから中盤、そして終盤まで最初から最後まで佳曲が途絶えないから文句のつけようがない選曲だった。 

 ジョンボンジョヴィ声域が広く、感情が豊かであるゆえ、書ける曲のレパートリーも多い。 

 そういったものが限られてしまうRATTとは違う。 

 アメリカンロックの弾けるスタイルのものもあれば,プログレバンドとは違うドラマティックな展開を魅せる曲もあれば、西海岸のホットな街を彷彿とさせる癒しの曲もあれば、都会的な夜の情景を醸し出すバラードもある。

 こういったデジャヴが日本の多くのファンを惹きつけたことは間違いない。

 それに、ジョンボンジョヴィのルックスや精悍な男前の顔もいい。

ジョヴィ
   ジョンボンジョヴィ

 あまりに西洋人ぽ過ぎて限られたファンしかつきそうにない西洋人でもないそのフェイスもファンを惹きつけてやまないのだろう。 

 私も彼の魅力に惹きいれられた1人である。 

 だがこのライヴを観て不満だったのは、このバンドが全体的にレコードのようなプレイをしないことである。

 まず最初に思ったのは、ジョンがフェイクをしたり、音程を外して歌ったり、キーを下げて歌ったりすることである。


「売れたからっていい加減に歌っているのか?」

 と当時10代の私ですら不満に思ったものである。

 このイベントから3年前の渋谷公会堂でのライブを収めたビデオでは忠実に歌っているのに…。

 それにリッチーサンボラのギターソロでは、レコードとは違うかなりのアレンジが加えられていて、落胆したものである。

ファイル0091 (5)
リッチーサンボラ

とにかく、BON JOVIのレコードの出来は素晴らしい。

 特にSLIPPERY WHEN WETはそうである。 

 そこでのギターソロが素晴らしければ素晴らしいほど、それをそっくりそのままライヴで見たいと思うのは私だけであろうか?

そんなことはないはずである。

 それが、ライヴでは忠実な再現を見れずに大幅なアレンジが加えられていて残念であった。

 いつかWHITESNAKEWHITESNAKEにおけるジョンサイクスの素晴らしいギターソロプレイが他のミュージシャンによって大幅にアレンジが加えられていてライヴでは落胆してしまった、と書いたことがある。

白蛇の紋章


 しかし2003年ダグアルドリッチの加入によって、そのレコードでのサイクスのプレイの再現が見れて私は大いに喜んだものである。

doug aldrich


 そのプレイの再現はLIVE IN THE STILL OF THE NIGHTであますことなく堪能できる。

ファイル0058
LIVE IN THE STILL OF THE NIGHT

 そういったことが不満になっていたのである。

 ギターソロのこういった不満だけでなく、ジョンが音程やキーを下げて歌うということになれば残念の度合いは大きくなるのは当然である。

こういったことを私がもし『BURRN!』の編集委員だとして提言してもおそらく聞き入れてもらえないだろう(笑)。

SLIPPERY WHEN WET収録の”Livin’ On A Prayer”での緩急あるギターソロにはレコードを聴いて感動したものである。

それはこの東京ドームでもみれなかった、アレンジが加えられていて。

それ以降、オフィシャルライヴDVDやいろんな国のブートを観てもやはりアレンジが加えられている…。

レコードは、一番いいプレイを収録したものであるから、そのようにライヴでもプレイし歌えとは言わないし、そんなことを期待すること自体が間違っているだろう。

しかし、ライヴには高い金を払ってファンは来ているのだから、できる限り忠実にプレイし、歌うべきであると思う。 

 BON JOVIRATTと違って幅広い音楽性を有しているが、それゆえに音程下げやキー下げによって一歩違えばファンを残念な気分にさせてしまう危険性があるのである。

その欠点を露呈させてしまったのである。

jovibon.jpg


 だからこのライヴではRATTの方がよかったと思うし、まだメタル然とした85年の来日公演のライヴの模様の方が私にとっては好感が持てるのである。

しかし、レコードではいいのだから、ライヴを観ずにそちらを聴けばいいのだろう。

 こんなBON JOVIのライヴ批判を行っているのは私だけかもしれない。

 この年以来、93年時は日本武道館などのアリーナレベルにさがったが、それ以降ずっとドーム公演でしているのだから多くのファンはライヴでも満足しているのだろう。

 それを差し置いて批判をしても虚しいだけかもしれないが、思ってもない称賛を書いても見破られるだけだから正直に書こうと思ったまでである。

(BON JOVI 12.31 ,88 TOKYO DOME Setlist)
Lay Your Hands On Me
I’d Die For You
Wild In The Streets
You Give Love A Bad Name
TOKYO Road
Born To Be My Baby
Homebound Train
Let It Rock
I’ll Be There For You
Blood On Blood
Get Ready
Livin’ On A Prayer

(ENCORE)
Ride Cowboy Ride
Wanted Dead Or Alive
Bad Medicine



当時の最新アルバム! 
  ↓




http://www.youtube.com/watch?v=GN2HPKVtapM


  HMVジャパン CD DVD 書籍 音楽 ゲーム







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