HR/HM温故知故
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『LOUD PARK』に吾思う(2014年版)
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loud park 14


 2014年LOUD PARKも満足の内に終了した。

 しかし、このイベントに参加して思ったのは、現代日本人はまさに豊かさと戦っているということである。

 このイベントに参加するのは、2010年からであるが、この初めて参加した時に出場したバンドのうち、第一線で活躍できているバンドはいくつあるか?などということを考えてしまったのである。

 2010年KORNがヘッドライナーとして出場した日であったが、この日のトップバッターであったHOLY GRAIL,次のENGEL,4番目のAMON AMARTHなどは活動を続けてはいるが、目立ったヒットにはなっていない。

 CIRCUS MAXIMUSも非常に素晴らしいパフォーマンスをしてくれたが、最近はどうなのかと気がかりである。

 そのCircus maximusの映像は以下!
  ↓
http://www.circusmaximussite.com/videos/


 しかし3番目に出場した台湾CHTHONICは活躍が目覚ましい!

tisso.jpg
CHTHONIC


 今のインターネットで曲の映像がタダで観れてしまう時代において、百万枚以上のヒットなどはないが、世界中で話題にのぼる傑作アルバムを制作し、今の単独来日公演が難しい時代において堂々とそれを果たしてしまっている。

 20年前にデビューできていたら日本のLOUDNESSのようなヒットを日本で出せていたかもしれない。

 しかしLOUDNESS86年SHADOWS OF WAR発表後のツアーにおいて15000人収容の代々木オリンピックプールにおいて2日間のコンサートを達成できている。


loundnes.jpg
  LOUDNESS 86

そんなLOUDNESSも今回のLOUD PARKの1日目に参戦したが、5番目と早い出番での出場である。

そんな日本での実績があるのなら、もっと遅くに出てもいいものと思うのだが…。

しかし、今回のLOUD PARKの模様をWOWOWでみたが、このバンドのメンバーはかなり年をとっている(笑)。

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 ヴォーカルの二井原実は建築現場の親方に見えたし、ベースの山下昌良はバーの年老いた店長のような観である(笑)。

 とても初めはロッカーには見えなかった、歳をとりすぎていて…。

 …いや笑ってはならない、いずれ自分もそうなるのだから。
 
 やはりルックスがこうでは、若者の音楽というイメージありきのロックにおいては、やはり早い出場順になってしまうのは致し方ないのかもしれない。


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 私の家の近くにある台湾料理店に働いている20代の台湾人男性に、「CHTHONICを知っているか?」と訊いたら「知っている」と。

 このバンドは、台湾ではそんなに人気ないが、世界中で名を轟かしているということである。

 しかし、LOUDNESSのような活躍をCHTHONICに期待しているのであるが、私はこのバンドのCDをまだ買っていないのである。

 これから買おうと思っているが、いまだ買う気にならない。

 何故か?

 他にいろんなバンドのCDがあるし、買ってはみるものの、いまだ封を開けていないものもあるのだ。

 去年初めのKAWASAKI ROCK CITYの会場でセール品のCDが売っていて1枚500円のものもあった。

 そこで買ったのが、CINDERELLAのギタリストであるジェフラバーのソロアルバムと、HOUSE OF LORDSのヴォーカリストであるジェイムズクリスチャンのソロアルバムであるが、それから1年以上たっているがいまだに封を開けずにいるのである。

 それはなにも精神的な病気というのではなく(笑)、興味がわかないのである。

 時間が充分にないということもあるが、これまでに買った700枚以上のCDやLPのコレクションがあるので、この趣味に没頭し始めたころに活躍していたバンドのは聴き飽きたが、また時間が経つと聴きたくなり、また聴く、そして時間を空けて聴く、こんなことを繰り返しがちである。

 こういったことが主な理由で、やはり誰もが聴き始めのアーティスト以外のバンドを聴く気にはならない…これは当たり前の事だろうし、昨今の音楽ブームが下火というのもこんなのが理由としか思えない。

 だから、昨今のバンドが決してハードロック、ヘヴィメタルの全盛期のものに劣っているなどとは決して思わない。

 それどころか、かつてのバンドよりも音楽プロデュースの出来の良さをみれば完全に凌駕しているものも数えきれないほどあるのが現実ではないだろうか?

 音楽の音源をたくさん買いそろえてしまった人にさらに買わせるのは難しいのである。

 いやこれは、こと音楽だけでなくあらゆる物に当てはまるだろう。

 映画が好きな人で、いまだ30本くらいしか映画のDVDをもってない人は更に買いたいものがあるだろうが、500本集めてしまった人にさらに映画ソフトを買わせるのは至難の業なのだ。

それだけのことである。

 デビュー2年目で、世界ナンバーワンのトップバンドに成り上がったBON JOVIのような偉業を成し遂げることはかなり難しい。

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 できるかどうかは、私は文明学者ではないのでわからないし、よしんばそのような人であっても断定はできないが、一般的にはBON JOVIのような超快進撃は難しいであろう。

 要するに間口が非常に狭くなってしまっているのである。

 80年代の初頭には、プロダクション不足の観が否めないアルバムを出しても、楽曲が良ければ売れていた。

 しかし、今はプロダクションの素晴らしい完成度の高いアルバムを出しても百万枚単位のセールなどかなり難しいのである。

 それでも完成度の高い新人バンドのデビューは後を絶たないし、ベテランバンドも良質のアルバムを出し続けている。

 これはひとえに、ハードロックやヘヴィメタルというジャンルの音楽を多くの人を虜にして離さない性質のものだからにほかならない。

 今でこそ、百万枚や千万枚のヒットは難しく、単独公演が難しい時代になってしまったからといって悲嘆にくれることはない。

 それでも、巷をみればいいアルバムを出すバンドはいくらでもある。

 そんな音楽に巡り合えたことは私自身運がよかったのである!

 こんな中、2013年LOUD PARKの2日目のヘッドライナーを務めるはずだったが、機材を日本に送れないという理由で突如キャンセルせざるを得なくなり、出演を取りやめになったKING DIAMONDの音源を買おうと思ったが、Amazonでも安くは売ってないので、急遽某ブートレッグ店でKING DIAMONDSWEDEN ROCK FESTIVALに出演した時のモノが安く売っていたので買って観てみた。

 しかし、いまいち物足りない感じは否めなかった。

 徹底さがないのである。


 この写真をみればKING DIAMONDの音楽性には興味がわくし、私の興味を沸立てるに充分である。

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 しかし、このようなおどろおどろしいイメージを音楽の特徴にするのならば、徹底的にCRADLE OF FILTHのような音楽を追求してほしかった。

 とことんまでヘヴィで限りなくスピーディ…こんな徹底さがないと私はヘヴィメタルバンドにはファンになれないのである

物足りない観が否めなかったので、私はほとんどそのブートレッグを観ていない。

 KING DIAMONDがヘッドライナーに据えられた日に、彼の来日は機材が期日内に運べないというトラブルのために、実現しなかったが、もしも、機材が運べて無事来日公演が実現できても、おそらく私は彼の時には5曲くらい観たら帰っただろうと思う。

 急遽ヘッドライナーに据えられたことで興味が出て、AmazonのショッピングカートにKING DIAMONDのCDを買うリストに入れていたが、残念ながら削除してしまった。

 仕方がない。

 無数にあるヘヴィメタルバンドの聴きたいマテリアルを堪能するためには、このようにするしかないのである。

 まさに豊かさと戦っているのである。

 さらば、KING DIAMOND…といいたいところであるが、人生は先に何が起こるかわからないし可能性には常に心を開いておきたいが、ひとまずそういうしかない。

 それが数多くの音源と接していくための方法なのである。


 また、ブートレッグもすぐに廃盤になる時代である。

 つい2年か3年くらい前に発売されていたメジャーなアーティストのモノでも、話題にならずにそれほど売れずにいたらすぐに廃盤になってしまうのである。

 私が良く購入するブートレッグショップにおいてそれがわかった。

 「これはメジャーなバンドだから買うのは後にしよう。」と、たかをくくり、買わずにいて、それを買おうとその商品を検索してもらったらなんと廃盤になっていたのである。

 良いものだけが残り、そうでないものに関しては淘汰される。

 であるからして、その廃盤になってしまったモノはよくなかったからだ…そう反論されそうであるが、一概にはそうは言えまい。


 その廃盤になってしまったモノの映像を観たわけではないが、良いものでもなぜか話題にもぼらずに終わってしまうモノもあるのだ。

 そして、私がかつて購入し鑑賞して満足の内におわった某ブートレッグがあるが、それも検索の結果廃盤になっている、というパターンもあるのである。

 であるから、廃盤になってしまったのは内容がよくないからだ、というのはあまりに一面過ぎている。

 その教訓から、私は「欲しい!」と思ったらすぐに買うようにしたのだ。

 ブートレッグは、マニアが買うものである。

 であるからして、いつまでも廃盤にならずにいると思いがちであるが実は違う。

 無数にある在庫を確保する余裕などメーカーにはないのだから、すぐに買わなくては廃盤にしていくのが通常になってしまった。

 このページを観ていてブートレッグに興味のある人は、以下のサイトをいつも閲覧して買いたいモノはすぐに買う癖をつけてほしいものである。
  ↓
http://airs-online.com/


loupa14.jpg



 これもまた豊かさと戦う現代の弊であろうか。

 音源にしろ映像にしろ、メジャーなバンドであるからといっていつまでも売れ続けるとは限らない。

 それがよくわかる。

 私は、BON JOVIにいたく感心してからハードロックにのめりこむことになったが、最近のこのバンドのは聴くにはなれない、ヘヴィさが後退してしまっているので。

 事はハードロックであろうがヘヴィメタルであろうが、信条はヘヴィさにあると思う。

 それを失ったバンドはやはり聴く気になれないのである。

 とんこつラーメンのようにアクの強いものにハマった人は、そのアクにハマってしまうものである。

 20数年前には、東京にはとんこつラーメン屋はほとんどなかったが、今はとんこつラーメン屋ばかりである。

 もとあった東京のシナそば風のラーメン屋を見つけるのは困難である。

 それと一緒である。

 そんなヘヴィさを失ってしまっているBON JOVIであるが、なぜかいまだに東京ドーム公演を20年以上続けている…私には信じれない。

 BON JOVIもそういう豊かな時代のせいかどうかわからぬが価格競争に巻き込まれているのであろうか?

 前作のTHE CIRCLE日本盤スペシャルエディションがなんと680円で売りに出されているのである。

 定価3900円が680円680円である!

 私のように最近のBON JOVIに飽き足りて、いまもまだこのアルバムを買っていない人は、このTHE CIRCLE日本盤スペシャルエディションを買ってはいかがだろうか?

 この値段なら、聴いて良くなくとも損はしないだろう。

 以下よりどうぞ(笑)。
  


ザ・サークル~デラックス・エディション(DVD付)


 しかし、今回も異変が起きたのである。

 去年の3月にはすでにMANOWARDREAM THEATERがヘッドライナーとしてきまっていたが、初日のヘッドライナーであるMANOWARが、13年のKING DIAMONDと同様に機材が運べなくなり、キャンセルになったのである。

LOUD PARKの日には間に合わなかったが、単独公演は実現できるようになったので、初日のチケットをもっている人は、それをチケット売り場にもっていけば3000円という格安でその単独公演のチケットを買えるということにしたのだ。

 しかし、MANOWARにしろDREAM THEATERにしろ、LOUD PARK以外の単独公演も決定していたのに、それに関するリポートはBURRN!』でリポートされていないのである。

 あまりにHR/HMのバンドが多くなりすぎた弊と言えるだろう。

 これもまた、豊かさとの戦いと言えないだろうか?

 しかし、3月決定とは前代未聞の事態である。

 しかし、開催1か月前の9月にようやく全出場アーティストが決まったのである。

 これも前代未聞である。

 しかし、疑問だったのはMANOWARはそんなに人気あるのかな?ということである。

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 最新の単独来日公演は、93年に来日公演が4日間開催されたがいずれもクラブでの公演である(笑)。

 こんなでは、LOUD PARKのヘッドライナーを務める威厳があるとは思えない。

 これは前年のKING DIAMONDにも言えたことである。

 これまで1度も来日公演をしたわけでもなく、日本でCDをものすごい売り上げたわけでもないのにヘッドライナーに据えられる…意味が分からなかった。

 それと同じくらいよくわけのわからない事態である。

 やはりヘッドライナーとしてふさわしいのは、セカンドビルに決定していたARCH ENEMYではないだろうか?

 CDの販売実績とファン層の厚さからして、出場アーティスト中随一であったのは間違いない。

 サードビルに決定していたDRAGONFORCEの人気の高ぶりも目覚ましい!

 12年に出場した時に、出場した全アーティスト中一番の盛り上がりを見せていたのは、ヘッダライナーに据えられたSLAYERでもなく、このDRAGONFORCEであったことは間違いない。

 そのことは、2階席から見て私の目で確認したので間違いはない。

 その盛り上がりと同様の盛り上がりを今回も見せていたのは、VOWOWでみて確認できた。

 12年DRAGONFORCEの模様は以下である。
  ↓



しかし、マイクヴェセーラに言わせるとMANOWARドイツでの人気は凄まじいものだそうである。

そんなインタビューで応えていたのを覚えている。

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しかし、ドイツのみならずヨーロッパでの巨大フェスティバルでMANOWARヘッドライナーを務めているのである。

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 その実績が日本でも広まり、今回ヘッドライナーに据えられたのかな、という気はするが、一番最近(=93年)の日本公演のキャパとは非常に開きがあるのは事実だ。

 しかし、日本での実績では、ヘッドライナーとして出演しても大勢が帰ってしまったのではないかと思う…って、こんなこと書くとファンから怒られそうだからこれくらいにして止めようと思う(笑)。

 私が行ったのは2日目である。

 1日目のラインナップも興味深かったが、やはり2日目のラインナップのほうが私的には興味のあるバンドが多かったから、この日を選んだ。

 まず最初は、フィンランドARIONである。

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  ARION

 このバンドも9月の直前でエントリーが決まったバンドである。

 この年の、LOUD & METAL ATTACKにも参加しているのだという。

 そして、またこのLOUD PARKに参戦である。

 こんな待遇をしてくれれば、日本に好感情をもって当り前であろう。

 しかし、一見してわかるように非常に若い。

 デビューしたててである。

 その初心さが、雰囲気に出ている。

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  同じ出身国であるSONATA ARCTICAのように朝のせせらぎのようなピンとした安らぎのメロをもっている。

 こういうメロを聴くことが出来るのはヨーロッパ出身のバンドだけである。

 英米のバンドではどうしてもできないのである。

 このバンドの音楽的な特徴としては、ベースが音楽を引っ張っていく曲が多いのである。

 大抵のバンドはギターがその役割を果たすのであるが、このバンドはベースがその役を果たすのである。

 非常に特徴的である。

 演奏されたのが6曲と少ないため、このバンドの評価をくだしにくいが、次のアルバムあたりでヒットの可能性はあるのではないだろうか?
 
 以下のLOUD PARKでも演奏した曲を聴く限り、新人とは思えないレベルの高い演奏力を誇っているのをみれば、期待大である。




 次はPERIPHERYである。

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  PERIPHERY


 このバンドも最初は知らなかった。

 会場に来て初めて知ったバンドである。

 演奏を聴いて、気にいった。

 ホップステップしながら、時折嗚咽というか咆哮する場面がいくつかある。

 その歌声を聴くと、まさに全盛期のPANTERAを想起せざるを得なかったのである。

 まさにグラインドコアの要素が多大に含んでいるバンドである。

  咆哮は「怒」の部分を多大に感じさせるし、その咆哮時にまさに引きこまれる、魂を奪われる気がするのである。

 音楽性は非常に魅力的だし、楽曲の質も高い。

こんな早くでなくても、もっと後の出番でよかったのではないかと思われて仕方ない。





 次は、GLAMOUR OF THE KILLである。

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GLAMOUR OF THE KILL

 このバンドは、金曜日のMASA伊藤ROCK CITYで知っていただけである。

 私が91年METALLICAをヘッドライナーとしておこなわれたFINAL COUNTDOWNにおいて参加したバンドの全アルバムは前もって購入して聴いて曲名をすべて覚えるという予習をして臨んだが、LOUD PARKのように12バンドも出るイベントではそれはできない。

 いやヘッドライナーのDREAM THEATERの最新アルバムですらも買わずに私は望んだのである。

 やはりCDやレコードを何百枚も所有してしまうと必然的にそうなってしまうのがアーティストに対して申し訳ないと思うのである…だが仕方ないのである。

 しかし話題を、GLAMOUR OF THE KILLに戻すと、このバンドは非常に端正なルックスをしたバンドであるし、芯の強いバンドとして認識していた。

 80年代に少年や少女であった人たちにとってあこがれを抱いていた西洋のカッコいい俳優のようなルックス、そんな感じであろうか?

 一発目の印象は良い!

 このバンドの演奏が始まって思ったのは、AVENGED SEVEN FOLDBULLET FOR MY VALENTINEに似た音楽性を有している、ということである。

  AVENGED SEVEN FOLD2014年DOWNLOAD FESTIVALにおいてついにヘッドライナーを務め、同年のSUMMER SONICにおいてもMEGADETHを差し置いてヘッドライナーになった。

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DOWNLOAD FESTIVAL 2014』


 2006年の『SUMMER SONIC』ではトップバッターであったことを考えると非常な成長を遂げたといわざるを得ない。

 しかしデビュー当初から気がかりだったのは、くさめの歌メロディである。

それがあるがために、せっかくの他のメロディも好印象でなくなってしまうのである。


 たとえて言えば、いい味をした煮物に蕗を入れることによって、他の野菜の味を台無しにしてしまうようなものである。(私は蕗に関しては好印象を持っていないのである 笑)

 そういったくさめのメロディがないAVENGED SEVEN FOLDの音楽を体現したような感じだと感じたのである。

 しかし、AVENGED SEVEN FOLDの『SUMMER SONIC』の演奏をみると、そのくさめのメロディはかなり後退しているので興味は出てきている。

 GLAMOUR OF THE KILLは顔などの面だけでなく、さわやかさがある。

 タンクトップでない袖を切ったTシャツをメンバー全員が着ているし、そんな人種の心を歌詞にも音楽にも体現している。

 爽やかな声のロックに、バックでヘヴィでありかつ心地良いギターリフとドラムの音がコラボを見せるところを聴くと非常にいい気分になる!

次作が楽しみなバンドだ!





次は、日本が誇るヴィジュアル系バンドのthe Gazetteである。

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  the Gazette

 綴りがなぜ小文字から始まるのかわからないが…。

 このバンドもトップバッターのARIONと同じく9月の開催直前に出演が決まったのである。

 このイベントに参加するからには、英語で歌うジャパメタバンドなのかと思いきやそうにあらず。

 日本語を主体としたバンドである。

 このバンドが演奏している時に、興味がてら携帯電話でネット検索をすると、何と単独で日本武道館東京ドームでも公演している実績があるではないか!

 このイベント参加中、一番の実績があるにも関わらずこの順位…(笑)!

 しかし、それは仕方ないだろう。

 西洋のヘヴィメタルバンドが集うこのイベントなのだから、このバンド目当てにきたファンはおそらくかなりの少数派であっただろう。

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 知人に訊いたところ、このバンドとSIDなるバンドが日本で一番売れているヴィジュアル系バンドだということだ。

 このバンドは、2014年の夏に行われた『氣志團万博』にも参加した時の映像をWOWOWでみたが、コアなファンが来ていたのがすぐにわかった!

 予習というかこのバンドのファンと思しき人間が多くこのバンドのメロに合わせて特有のへドバンをかますのである!

 思わず戦慄を覚えたほどのファンの意気が感じれた。

そのへドバンをかます観客もLOUD PARKにもいたがかなりの少数派であった…しかしそれは仕方ない(笑)。

『氣志團万博』というイベント名からして、氣志團がメインであるが、このバンドのほうが人気を完全に凌駕しているのがわかった。

 売り上げ実績を考えれば、出番が早すぎる! 『氣志團万博』にしろLOUD PARKにしろ(笑)

 しかしその『氣志團万博』で見た時のこのバンドの印象はすこぶる良い!

 楽器の上手さや着実さに瞠目せざるを得ないのだ。

 このバンドは、いでたちは非常に軟派だが、心は非常に硬派だ。

 ヴォーカルは、いろんな声色を使いこなすラウンドプレイヤーだし、先の読めない曲展開に加えて、キャッチーなフレーズを創り出す天才的な作曲能力を垣間見た。

 しかもヘヴィさのレベルも質も『LOUD PARK』にきた人たちに全然アピールできる代物であることは確かである。






 次は非常に目を引くいでたちのバンドBELPHEGORである。

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BELPHEGOR

 オーストリア出身というのも珍しいが、ルックスも変わっている。

 それのみか、このバンドのデビューアルバムから6枚目のアルバムまでが、祖国オーストリアはもちろん、他のどの国でも全然ウケなかったにも関わらず、7枚目からは売れだし、最新アルバムが一番売れているという現今のバンドのパターンでは非常に珍しい。

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最新アルバム

 最初のほうのアルバムが売れて徐々に売れなくなっていき、最新アルバムが一番売れていないのが普通なのに、このバンドは全くの逆である。

 ヴォーカルは変声機を使い、まるでパルテノン神殿に棲む神のような声を出している。

 それを含むこのバンドの音楽は先日放映されていたWOWOWでの音声とは全く違っていた。

 迫力が、別物としか感じれないほどの違いがあったのである。

そこで感じれたのは、まさに「悪魔の使徒」といった感じのもので、BLACK SABBATHの数段上をいくおどろおどろしさを醸し出していた。

「エクストリーム.テラー.ホラーミュージック」とでも表現したらいいのだろうだろうか?

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 聴いていると、そのくらいの怖さが襲ってくるのである。

 漫然とすぎていくような起伏のなさはこのバンドは全くない。

 それどころか、非常に聴き耳をそばだてるアレンジも巧みである。

 しかし、こういう音楽はたまに怖いもの見たさで鑑賞するのはいいが、メインの趣味にはしない方がいいのではないか?

 でなければこの音楽に棲む悪霊に憑りつかれてしまう…そんな感じがするのである(笑)!





 次は英国が誇るTHUNDERだ!

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  THUNDER

LOUD PARKというイベントの名からして、参加するバンドとしてもっとも似つかわしくないバンドであるが、観衆は登場前から騒いでいる。

喜んで迎え入れている!

 私はこのバンドのデビュー当初は、全然このバンドを知らなかったが、91年の大晦日METALLICAをメインにした東京ドームでのFINAL COUNTDOWNへの参加をきっかけに関心が高まったのである。

 その高まりの中で『BURRN!』のバックナンバーを棚からだしてWHITESNAKEがメインアクトになったMONSTERS OF ROCK 90’に参加した記事を読んだ。

mor 90
MONSTERS OF ROCK 90’』

 するとそこにはEMI(当時THUNDERが属していたレコード会社)が売り方を間違えなければ、このバンドはいつでもWHITESNAKEのかわりをつとめれるだろう。」などと書いてあった。

 WHITESNAKEの大ファンである私としては、「失礼な…!」と思ったが(笑)、それくらいに期待をこのバンドは背負っていたのである。

 しかし、どうだろうか。

 このバンドが実際にその後、WHITESNAKE以上の成功と呼べるものを手にしただろうか?

 NOである。

 WHITESNAKEはデビューから9年後に、それまでのブリティッシュハードロックという古い殻をすてて、ヘヴィに、しかもゴージャスに、キャッチーなメロを満載したアルバムを発表して、それが全世界でヒットしたのである。

しかし、ことTHUNDERに関しては、そういった試みは一切せずに、旧態依然とした音楽性を維持したために、そんな成功を収めることが出来なかった。

 のみならず、原点回帰などといって自分たちの影響を受けた古いブルーズ路線の音楽を制作したり、90年代半ばには当時流行っていた暗い音楽を取り入れたりといったことが実を結ばず結局世界的な大ヒットをすることが出来なかったのである。

 それから2度の解散をすることになる。

 そして2度目の復帰後に、JOURNEY,WHITESNAKE,THUNDERというメンツでツアーをすることになる。

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 WHITESNAKEのかわりは務まらなかったのである(笑)。

 まあ、音楽というものは、自分たちがやりたい音や歌詞を表に出すべきであって、ことさらヒットを飛ばすことだけではないのである。

 それで幸せであればこちらがとやかく言うべき性質のものではないだろう。

 世界共通の言語である英語で歌っている、というだけで世界中から印税は入っているはずで、生活にも全く支障はないはずだ。

 しかし、これからこのバンドがヒットを飛ばすことはできるのだろうか?

 ロックというものは、やはり若者というイメージがある。

 しかし、ヴォーカルのダニーボウズは齢50をちょっとすぎたくらいであるが、髪がもう白髪だけになってしまった。

 この状態では、もう…これから先は言いたくない。

 このバンドの当初はみんな長髪でカッコいいルックスをしていて、いかにもハードロックバンドという感じであった。

kaminarim.jpg


 しかし白髪では…。

 しかも、デビュー当初のコスもかなぐり捨ててメンバー全員が、柄色のワイシャツにジーパンというもっともメタルらしくないいでたちである。

 このコスのバンドがLOUD PARKに…こんな感じである。

 私事であるが、ダニーは先日肺がんで亡くなった私の叔父に似ているのである。

 それはデビュー当初から思ってた。


 その叔父が抗がん剤投与で、髪が全部白くなってしまったその姿は、今全部白髪になってしまったダニーの姿と一致するのである。

 顔も白髪も叔父とそっくり!

 そんな感情と共にTHUNDERをみたのである。

 良くないことを書き連ねてしまったが、何もこのバンドはネガティブなことばかりではないのである。

 このバンドのファーストとセカンドアルバムはとてつもなく素晴らしいのである。

 セカンドについてはリポートしていないが、ファーストとMONSTERS OF ROCK 90’に参加した時のことは以下に書いたので参照していただきたい!
   ↓
<関連参考記事>
⇒THUNDERの最高級のデビューアルバムはこれだ!


⇒THUNDERのドニントンライヴ 90’


 このバンドはやはりファーストとセカンド…この意見に一致する人は多いだろう。

 このバンド最大のロックアンセムである”Dirty Love”がショはなに演奏してくれたのはこの上ない喜びですらあった。

 そしてこのイベントに参加しているバンドに打ち負けないヘヴィなリフを表に出してくれた”Higher Ground”もまた感激であった。

 このバンドの行方を見守っていきたい。




 次はTHE HAUNTED、RIOT、DEATH ANGELの順でフェスが進んだ。

 しかし、いずれも観ていて興味を引くことはなかったのである。

 こんなことを書くとこれらのバンドのファンには反感を買うだろうが、私にとって事実であるから仕方ないし、このバンドは素晴らしかった!

 などと書いても嘘とばれるので正直に書いた方がいいのである。

 THE HAUNTEDはヘヴィで疾走感があるが、ワンパターンでどんどん曲が進んでいくだけで、印象的なメロなどなかった。
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 THE HAUNTED

 続くRIOTはこのバンドを知った90年から知っていたが、中古盤屋でこのバンドのCDを買うもあまり興味をもてず、TENというイギリスのバンドのライヴにいったときにBGMでRIOT”Angel Eyes”という曲がかかっていて非常にカッコいいと思ったので買って聴くも、いいと思ったのはその”Angel Eyes”だけだった。

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  RIOT

 その”Angel Eyes”も今回演奏されたが、それ以外は特に…という感じであった。


 続くDEATH ANGEL80年代から活動してきたバンドである。

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  DEATH ANGEL

 メンバーがみんな10代のころにデビューして、それなりにキャリアは積んでいるはずであるが、特筆すべきメロもリフもなかったのが私の感想である。

 2014年初めKAWASAKI ROCK CITYにヘッドライナーとして出場したY & Tにしろ、ハードロック全盛期の80年においても、50万枚以上のセールをあげれなかったバンドの共通点は、やはり人の興味を喚起するメロに欠けているということがあげれると思うのである。

 事はRIOT,DEATH ANGELにも言えるだろう。

 非常に偉そうだし、これ以上書くとファンにどなられそうだからやめるが(笑)、やはりもっと作曲能力をあげてほしいと思ったのである。

 次の出演で異変が起きた。

 当初、セカンドビルはWITHIN TEMPTATIONだと報じられたが、急遽セカンドビルはKREATORになったのである。

何故?

と誰しも思うだろう。

 これまで着実にアルバムをだしつづけ、日本での地位も固めたWITHIN TEMPTATIONこそがセカンドビルとして相応しいと思うのが普通である。

 しかも前作のTHE UNFORGIVINGアルバムが、アメリカのビルボード14位に入る健闘をみせたほか、世界10か国以上で10位以内に入る快挙を見せたのである。

 日本でも36位にノミネートした。

 この偉業を成し遂げれば、当然セカンドビルとしてしかるべしと思うが実際は…。

 ドイツKREATORに決まってしまった。

 かたやKREATORはネット等で調べるもそんな実績はまるでない!(笑)

1000人収容クラブチッタでおこなわれるTHRASH DOMINATIONにおいても早い順での出演であった。

それが10000人以上来客LOUD PARKにおいてセカンドビルとは…何かがおかしい!(笑)

 これ以上書くとファンに怒られそうだからやめにするが、しかし不可解である。


 さてWITHIN TEMPTATIONの話しをしよう。

within.jpg

 このバンドは、周知のように女性シンガーをフィーチャーしたシンフォニックな音を前面に出したメタルバンドである。

 この同じ音楽性のアーティストとしては、LACUNA COIL,NIGHTWISH、AMARANTHE,EVANESCENCEなどがあげれるだろう。

 いずれもが、女性シンガーを擁するという共通点があるのが面白い!

 そして、EVANESCENCE以外のバンドのいずれもがヨーロッパ出身のバンドであるにもかかわらず、難攻不落と言われたアメリカのチャートを着実にランクインしている、ということである。

 SCORPIONSEUROPE以外は絶対にアメリカのチャートをのぼることなどできない、と思っていた矢先にフィンランドHIMがそれを成し遂げ、フィンランド史上初のアメリカでのゴールドディスクを獲得するのである。

 難攻不落の城に1つ穴が開けば、そこを攻めることによって、城が落ちていくように、ヨーロッパ出身のバンドがせめていき、チャートを席巻した!

 このWITHIN TEMPTATIONもその成功劇の1つにあずかることが出来たのである。

 そういった成功劇がKREATORには無いにも関わらず…もうやめにしよう(笑)。

 そんなことをLOUD PARKから帰ってきて調べるうちに興味深々となったのである。

 さて音楽性であるが、80年代にハードロックを好きになった人にはアピールするのは少し難しいかもしれない。

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 しかし、ハードロックであろうがヘヴィメタルであろうが、信条はヘヴィさにあるはずである。

 バックのシンフォニックなキーボードやSEの音に合わせて、ヘヴィなギター音が奏でられていく。

 その様相は、爽涼、ドラマティックというプラスの言葉以外浮かばなかった。


 こういう特定の層にしかウケないよ、と言われていた音楽がこのように世界中でウケている。

 世の中が確実に地殻変動を起こしているのは間違いない。

 かつてJUDAS PRIESTがパンクブームのころでも、ハードロックブームのころにも、信条を曲げずに自分たちの音楽を踏襲し続けた。

 その結果、ファンを失することなく、現在のメタルゴッドの名をほしいままにしている。

 WITHIN TEMPTATION はじめLACUNA COIL,NIGHTWISHといったバンドも、自らの信念を曲げることなく、いい意味で自分の音楽に拘泥した。

 その結果が、世界中のチャートを上りつめるまでになったのだ。

 その信念の強さには敬意以外払うものはない!

 先にも書いたが、80年代にハードロックにのめりこんだ人にはアピールするのが難しいかもしれない。

 伊藤政則は、いつも虚心坦懐に音楽を聴く姿勢をもっているから、新しかろうが旧かろうがまずは聴いてみる性質であるが、一般の人にそういう人は少ない。

 私も彼のような虚心坦懐さを見習いたいと思っているからこそ、このバンドが登場した時には全部聴いたのである。

 そして、会場で売られているこのバンドのTシャツも買った。

冷厳なるバックの音が流れてくる時の、ハスキーなシャロンデンアデルの声が清流のようなきらめきとともに流れる時がこのバンドの最大限の聴きどころであることがわかった。

adele.jpg


アルバム1枚を全部通して聴きたくなる魅力を有したバンドである。







 さて問題のKREATORである(笑)。

このバンドは20年以上も前から知っていたバンドであるし、以下のアルバムが今はなきMETAL GEARで高く評価されていたし、私の周りの友人でこのアルバムを絶賛していた人間もいたのである。

comade.jpg


 しかし、「いつか買って聴くだろう。」と、たかをくくりながら20年以上があっという間に流れてしまったのである(笑)。

 それ以降、このバンドが話題になることもなかったし、90年代半ばのハードロックの不況期において私もハードロックに対して距離ができてしまっていた、ということもあった。

 しかし、今回20年以上前に聴くぞと思いつつ聴かなかったバンドのアルバムを、このイベント登場をきっかけに、インターネットの登場によって安く(=1000円!)買えることとあいまってようやく聴く機会になった(笑)。

しかし、聴いてみるもあまり良くなかったのである(爆笑)!

 だから、このバンドには正直期待はしてなかったのである。

 しかし、何故かセカンドビル扱いである。

 不思議、不可解である。

loupack14.jpg


 しかしどうだろうか、演奏が始まって観客のウェルカムぶりをみるにしても、バンドから発するオーラといい、迫力が肌に迫ってくる感じである。

 ドイツのスラッシュメタルバンドよろしく速い曲にその真骨頂が問われるが、SLAYERのように突然速い展開になる場面でも一切乱れることなく黙々と容易にそれをこなしている。

 82年から活動しているということも手伝って演奏のレベルは当然ながら高い。

 勢いがある曲展開になると見境がなくなってただ渾然となってしまう亜流のスラッシュメタルバンドとは違うのがわかる。

 私が注目したのは、その泰然とした演奏スタイルである。

 セカンドビルに急遽抜擢されたということで自信が湧き、人を取り込むオーラが出ている。

 そして、1つ1つの仕草が非常にカッコよく感じる!

 ベースとギターの2人はほとんど動かないが、それでもオーラを発していて、その仕草の1つ1つがカッコよく感じる。

 それがまた曲をかっこよく彩るのである。

 不思議である。

 こういう非科学的なことは実際にあるのである。

2011年RATTのアメリカでのブートレッグを所有しているが、そこからはものすごいオーラを感じるのである!

 それまでの1997年とか1999年とかのRATTのブートレッグも所有しているが、そこからはオーラを感じることはできない。

オーラは萎んでしまっている。

 しかし、2011年のはものすごい、何故か?

 当時の最新アルバムであるINFESTATIONがバンドとして20年ぶりのゴールドディスクを獲得したからとしか思えない。

 こういうことがあるとやはりオーラとなって表れるのである。

 今回のKREATORにもそれが当てはまる。

 セカンドビルに抜擢されたことによって自信が全身を覆いオーラとなって表れたのであろう。

 そう感じるのである。

 しかしこんなことを考えてこのライヴをみていた人はどれくらいいるだろうか?

 私だけかもしれない、もしかして(笑)

 でも、ものすごいオーラを感じたのは決して私だけではないはずである。

 スラッシュはやはり速さが信条のはずだ。

 それを90年代になって捨ててしまったから、ファンが離れていったということをネットで知った。

 私自身、SLAYERMEGADETHの初期のが好きなように,速い曲は大好きである!

 このバンドの初期のものを聴いてみたいという誘惑に駆れたのである。

 そしてさらに調べていくとわかったのは、20年前に話題になっていたあのアルバムからはLOUD PARKにおいては一切演奏されなかったのである。

 それでは、あのアルバムが良くなかったわけも…というところである。

 偉そうながら(笑)、このバンドを見直したのである。





 ついにヘッドライナーのDREAM THEATERが登場した。

siatainside.jpg
  DREAM THEATER

 彼らがここまで活動を続けてきて、魅力あるアルバムを出し続けてきてくれたことに関しては心から敬意を払いたい。

 しかし、ただのバンドではない。

 プログレッシヴバンドである。

その音楽性は、4分5分で終わる曲ではなく、10分以上もの長い曲がほとんどである。

 変幻自在に曲が展開するのみならず、その変化に耐えながら全体的な纏まりがなくては渾然とした聴くに堪えない代物の曲が出来てしまうが、ことプログレッシヴバンドとして名を馳せたバンドにはそういう瑕疵が一切ないのである。

 こういう音楽は、非常に好き嫌いが分かれる。

 聴く人は聴くが、聴かない人は聴かない。

 そういう性質であるにもかかわらず、このバンドは89年のデビュー以来佳作のアルバムを量産してきた。

 どんなバンドにも言えることだが、出した全アルバムが高レベルの出来、ということは絶対にありえない。

 超絶アルバムといえるのは2枚か3枚程度で、あとはそれ以下か駄作…そういうのが普通である。

 このバンドの超絶アルバムは何かといわれれば、答えに窮する。

 2〜3枚以上あるからだ。

 しかし、その1つは間違いなく92年発表のIMAGES AND WORDSであることに異論をはさむ人間はいないだろう。

そのIMAGES AND WORDSについて書いたページはコチラ
  ↓
http://eurokennes.blog60.fc2.com/blog-entry-239.html


 しかし、凄いのはアルバムの数だけでなく、ライヴ映像の多さである。

 同じプログレッシヴバンドのPINK FLOYDYESのライヴDVDを92年以降のリリースの数を調べてみると、PINK FLOYD5枚YES6枚、そしてDREAM THEATER8枚である。

 これは人気の根強さもさることながら、そのライヴでも演奏がぶれないプロフェッショナル性の高さがゆえにあるとしか考えれない。

 それまで3枚のライヴ映像を所有していたが、今回のライヴをみて、残りの全部を買いたい!という衝動に駆られ、帰宅後Amazonで早速注文してしまったのである。

 そのライヴが良かったというのもさることながら、映像モノは出来が良くともすぐに廃盤になってしまう昨今の事情も考慮してだが…。

dream theater 14


 このバンドの演奏が始まって気づいたのはやはり力強さである。

 そしてこのイベントのヘッドライナーになれたということからくるオーラである。

 その力強さは、そのオーラがなければ出なかった代物である。

 カラ元気と本当の元気はすぐに見分けのつくものである。

 それと一緒の性質の力強さである。

 しかし12番目の登場ということもさることながら、長く暗いところにいれば当然眠くなるのが通常である。

 ヘッドライナーの演奏をみていても寝だす人がいたのがわかった。

 私も寝ようと思ったが、アーティストに失礼だからやめにした。

 このバンドの威厳に飲み込まれたということもその理由としてあげれるだろう。

仕方ないながら、このバンドの最新アルバムは聴いていなかった。

 しかし、どの曲もやはり特徴的なフレーズが飛び出してきて、一発でDREAM THEATERだとわかるし、キャリアを重ねてきて上塗りされたミュージシャンとしての年輪も感じた。

その味は、ベテランでなければ出せない味であるということは書いておいた方がいいだろう。

 このバンドの看板であったマイクポートノイが抜けてしまったのは残念だが、代わりに5つの連打最多記録を保持している高速かつ正確なドラミングがうりもののマイクマンジーニが加入したのは感動だった。

 しかしフェスティバルということもあって、彼のテクを最大限味わうほどの長さと曲数がなかったので残念であった。

 しかし、こんな時にドラムソロなどしなくてよかったと思う。

 このフェスが始まってから8時間が経過している。

 そんなみんなが疲れている時にドラムソロなどしてしまえば、観客はうんざりしたに違いない(笑)

 彼のドラミングを堪能したい人は、このフェスが終わった後におこなわれた単独公演を観にいっただろうが、そのリポートはされていないのである…なんとも残念である。

 しかしデビュー当初からのファンも、最近からのファンも飽きさせない曲作りは見事であった。

 どの曲もDREAM THEATER節が垣間見れるし、往年の名曲を演奏したこともさることながら、その往年の名曲からの2番煎じ的な曲もあったが、それについて全然邪道的な感情が湧かないのである。

 それが”Overture 1928”である。

 こういう演出をしてくれることで、昔のファンも最近のファンも喜ばすことが出来るのだ。

 それはバンドの意図したことではないかもしれないが、結果的にいいものになったのである。

 演奏のレベルの高さもさることながら、観衆を釘付けにするパフォーマンスも見事というほかない。

 今度は是非とも単独公演にいきたいものである。





<関連参考記事>

⇒『LOUD PARK』に吾思う 2010年版

⇒『LOUD PARK』に吾思う 2011年版

⇒『LOUD PARK』に吾思う 2012年版

⇒『LOUD PARK』に吾思う 2013年版


『LOUD PARK 14』の徹底リポートはコチラで読めます。
  ↓


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