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JUDAS PRIEST史上最高のアルバム『PAINKILLER』をとくと堪能あれ!
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鎮痛剤

 このバンドを知ったのは、88年の事である。

 いまはなき『ミュージックライフ』誌において、デビューから2年目のCINDERELLAを前座に従えての全米ツアーの模様が載っていたのである。

シンデレラ


 まだ20代のCINDERELLAのメンバーに対して、JUDAS PRIESTのメンバーは結構俊いっている。

 30代半ばは超えている。

 しかし歳だけでなく、威厳が感じれた。

 ヴォーカリストの人はサイボーグのような観がある。

ファイル0159


 当時CINDERELLA全米で300万枚以上もアルバムを売っていたということを前もって知っていた私だが、「じゃメインのJUDAS PRIESTは?」ということを気に掛けたが、それらしきことは書いてない。

 おそらくCINDERELLA以上は売れていないだろうことは予想できたし、のちのインターネットで調べるも、当時のCINDERELLAよりは売れていないことはわかった。

 でも、年期を重ねたバンドが、当時の新譜の売り上げで負けていたバンドを前座にすることが往々にしていあることは普通にあるのである。

 そして違う号で、 「ツインギターのいいアルバム」という特集があって、そこにはNIGHT RANGERの『DAWN PATROL』、TESLAの『MECHANICAL RESONANCE』、SCORPIONSの『BLACKOUT』そしてJUDAS PRIESTDEFENDER OF THE FAITHが取り上げられていたのである。

それに興味の湧いた私は、中古盤屋でこのDEFENDER OF THE FAITHをレコードで買って聴いたのである。

 聴いてみてそれほどの衝撃は受けなかったが、あまりに重厚なサウンド、圧倒されるほどのメタル魂、スケールの大きい音楽、レベルの高い作曲能力と演奏力には炯眼しないわけにはいかなかった。

 気になるバンドとして、脳内にインプットされていくことになるのである。

 それから2年が経った90年の暮れに、JUDAS PRIESTの新譜であるPAINKILLER発売の告知をいろんな音楽雑誌で目にすることになる。

 発売前から、ちょっと大きなマグマのようなうねりを感じていたのは私だけではないはずである。

 当時の私は、このバンドについてはそれほどの知識はなかったが、とにかくメタル界においては大御所なのであることは散々聞いていたからである。

 しかも、発売前にあたり、BURRN!』誌において、「今月のピックアップアルバム」においてとりあげられていて、評者のどれもが90点以上あげていたのである。

 そうなれば、欲しい気がおこらないはずはなかった。

 以下、内容をみていこう!


●”Painkiller
  ↓



https://youtu.be/nM__lPTWThU


 この曲こそが、このアルバムはもちろん今もこのバンドを代表する曲になっているのは間違いないし、発売から今もこの曲は演奏されている。

 その際には観客はみな歓喜で迎えるのである。

 電光石火のドラミングで幕をあけ、スラッシーに曲が展開されるその様には圧倒されるほかない。

 デビューから16年目にあたる今作において、ベテランとしての貫録ある味のあるプレイの息吹がそこかしこに散見される。

 このアルバムの評において、よく「スラッシュメタルの影響をふんだんに取り入れた」ということを言われるが、確かにそういう影響を感じることはできる。

 しかし、大幅にスラッシュメタル化したわけではなく、その要素をJUDAS PRIESTの音楽に加味した程度である。

 この曲の速さ、サビの部分のギターリフや、このアルバム収録の”Leather Rebel”のリフなどにスラッシュメタルの影響はみれるが、完全に様変わりしたわけではない。

 このアルバムから、元RACER Xスコットトラビスがドラマーとして加入した。

scotman.jpg
 スコットトラビス

 彼は、幼少のころから「JUDAS PRIESTに入ることが夢だった」という。

 それが現実になったのだ!

 ものすごいことである。

 彼以外に2人のドラマーが最終選考に残り、最後は彼に決定したようである。

 歴史あるJUDAS PRIESTに抜擢されただけあって実力のほどは、この曲をきいただけでわかる。

 この時、スコットトラビス29歳!

 とてもそんな年齢には思えない貫禄のドラミングを聴かせてくれている。

 ただ流石のJUDAS PRIESTであるからして、その元メンバーのデイヴホーランドの腕もものすごいものである。

 そのすごさは、このアルバムの前のRAM IT DOWNを聴けば、わかる。

 その腕とスコットの腕…どちらが上かと言われても答えに窮するのが実情である。

 それは聴いた人の意見に任せるほかない。

 そのRACER Xの音楽については、このアルバム以後に知ることになる。


●”Night Crawler
  ↓



https://youtu.be/pMkqQoL1jkQ



 この曲のように、ドラマティックな展開を見せることが出来る曲を作れるというのはバンドにとって大きな強みであろう。

 スラッシュメタルバンドにありがちな、速い曲ばかりなためにアルバムを聴いていて興奮はするも、聴きおえたら印象が薄くなって、また再度聴きたいと思えなくなってしまう、ということは往々にしてあることである。

 このように緊張感が張る曲は誰しも印象に残りやすいし、アルバムにそういった起伏があった方が、消費者も満足だろう。

 ただドラマティックだけでいいわけはない。

 曲展開がされるときに、音の按配を細心の注意で采配しなくてはいけない。

 その際の、ドラムやギターの音は素晴らしいと思う。

 とくにドラムは。

 この曲や、このアルバム収録の””Between The Hammer & The Anvil”は、ドラマティックかつスリリングで満足である!


●”Touch Of Evil
  ↓



https://youtu.be/PW-6FKFnHx8


 この曲が、タイトルトラックの”Painkiller”とともに、このアルバムからビデオ制作された曲である。

 シングルカットはされていない。

 そして、発売から今になってもいまだにライヴでプレイされている曲である。

 しかし佳曲…いや最高のメタルアンセムである。

 ゆっくりとした展開になった時の冷たく冷厳な雰囲気になると、思わず戦慄を覚える。

 哀しく切ない泣きのメロディには思わず心奪われるのである。

 この戦慄ハードプレイには、ただただひれ伏すのみである。


●”Metal Meltdown
  ↓



https://youtu.be/AeQdaitt0oo


 先にスコットトラビスRACER Xにいたことを指摘したが、そこで聴ける音楽は非常にスピーディで聴いていて心地いいことこの上ない!

 このバンドには現MR.BIGポールギルバートも在籍していたが、MR.BIGからは想像できないほどのスラッシーな音楽である。

 イングヴェイマルムスティーン以上の速弾きを聞かせてくれるガチガチのメタルである。

 そこの音楽出身のせいか、スコットはそういった速い音楽にむいている気がしてならない。

 気になった人は、そのRACER XのCDを買って聴いた方がいいだろう。

 事はバンドがJUDAS PRIESTでも同じである。

 やはり、この曲のように速い曲のほうがスコットの本領が発揮されているのではないか。

 凍てつく感じのギターソロから一気に速い展開にいくところは凄まじいの一言に尽きる。

 鳥肌ものである!

 KKグレンの掛け合いソロも、速いながらも重厚さが出ていて申し分ない。

glen.jpg


 このアルバムは、速い曲、ドラマティックなミドルソングと多様さがあり、いずれも佳曲揃いの名アルバムである。

 傑出した作曲能力、演奏力、歌唱力どれも持ち合わせた稀有なバンドである。

 そんなバンドのこのような佳曲しかないアルバムであるにもかかわらず、全米26位にまで上昇したが、ゴールドディスク(50万枚)までしかアメリカでは売れなかった。

 これはこのバンドの12枚目のアルバムということもあり、それまでこのバンドのアルバムを買った人には需要の逓減がおこっていたからだと説明できるが、それにしても…という感はぬぐえない。

 こんないいアルバムが…。


 この年に、RATTDETONATORを発表したが、同じくゴールドディスクにしかいかなかった。

detonator.jpg
DETONATOR

 同じゴールドディスクでも、その意味が違う。

 RATT5枚目のアルバムでゴールドディスクである。

 RATTJUDAS PRIEST91年に来日公演をおこなったが、RATTは中級ホールで数回だが、JUDAS PRIEST15000人収容の代々木オリンピックプールでの公演も含んでいた。


91年
の来日公演日程は以下!

4月12日 大阪フェスティバルホール
4月13日 神奈川県民ホール
4月14日 東京NHKホール
4月15日 東京代々木オリンピックプール

 この売上げで、この規模の会場でできるということは、JUDAS PRIESTの場合、やはりアウト(=ファンを辞める人)がかなり少ないのである。

 今もそうである。

 2015年にも来日公演をおこなったが、日本武道館の公演も日程に入っていた。

 私は、この公演にいったが、満員の状態であった。

 最新アルバムが、大ヒットを記録したわけではないのにである。

 最新アルバムはゴールドにもいっていない。

 やはり、ファンの心をグッとつかんで離さない魅力がこのバンドにはあるのである。

 非常にアウトが少ない。

 まるで、化学調味料を入れないラーメン屋のようである。

 こういうのを「食べログ」などでは、「無化調」と表記されるが、その無化調のラーメン屋のラーメンは、派手なおいしさはないが、食べた後に気持ち悪くなったり、胃もたれがしたりしないし、素材の旨さが真に味わえるので、いつまでも食べ続けたい気がしてくるのである。

 カウンターパンチのようにじわりじわりと効いてきて、いつの間にかフリークになっていたりする。

 しかし、そういう店のラーメンは好き嫌いが分かれる。

 化学調味料に舌が慣れている人には物足りなく感じるらしい。

 そういう無化調の店に行くと並ばされることなくすんなりと入って食べることが出来る。

 しかし一度はまった人には替えられない味なので、いつまでもリピーターが来るのである。

 店がごった返すことはないが、永遠に営業し続けられるのである。

 それとJUDAS PRIESTは同じである。

 1枚のアルバムで、500万枚とか800万枚とかいうセールは全くない。

 METALLICAのブラックアルバムのように全米1500万枚、世界で2000万枚などというセールもMETAL GODと尊称されていても、ないのである。

ブラックアルバム
ブラックアルバム





 このバンドの最高のセールはSCREAMING FOR VENGEANCE全米200万枚である。

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SCREAMING FOR VENGEANCE


それなのに、今もアリーナでし続けているのである。

 私はこのバンドの南米やヨーロッパ各地でのブートレッグを多数所有しているが、いずれも会場は1万人以上のアリーナでしかしていないのである。

reana.jpg


 しかもフェスとなれば決まってヘッドライナーである。

 ヘッドライナーでないときはセカンドビルと相場がきまっている。

 その日は、BLACK SABBATH、KISS、SLIPKNOTがヘッドライナーの時だけである。

 不思議と言えば実に不思議である。

 80年代に、200万枚以上のセールをあげたハードロックバンドで、今も1万人以上の会場でできているバンドがあるだろうか?

 ほとんど皆無に等しい。

 しかし、JUDAS PRIESTにはそれが出来ている。

 人はやはりアクの強いものにハマるたちなのである。

 ハードロックのヘヴィさではやはり物足りなくて、JUDAS PRIESTレベルのヘヴィさにハマったら、そこから抜け出すのは難しい。

 ハードロックのヘヴィさではハマり方がぬるいのである。

 80年代から90年代にかけて全米でマルチプラチナムを獲得したQUEENSRYCHEWHITESNAKEでさえも、いまやJUDAS PRIESTの前では前座扱いである。

jpqr.jpg


90年当時はそんな事態になるとは予想すらしていなかった。

wsjp.jpg



 90年に、同じ出身国であるWHITESNAKE75000人の観衆を集めたMONSTERS OF ROCKヘッドライナーをつとめたのにである。

mor 90
MONSTERS OF ROCK 90』

このバンドの最高記録は87年 『WHITESNAKE全米で1000万枚のセールをあげたにもかかわらずである。

白蛇の紋章
WHITESNAKE87』

 JUDAS PRIESTは先にも書いたように、『SCREAMING FOR VENGEANCE』の全米200万枚が最高である。

 なのに…別にJUDAS PRIESTを貶すわけではないのはお断りしておきたい(笑)。

 このアルバムこそは、このバンドの最高傑作と呼ぶにふさわしく、『BURRN!』90年度の人気投票において、


 グループ部門で、JUDAS PRIESTチャンピオン

 ヴォーカリスト部門で、ロブハルフォードチャンピオン

 TUNE部門で、”Painkiller”チャンピオン

 アルバム部門で、PAINKILLERチャンピオン

 ビデオクリップ部門で、”Painkiller”1位(当時はチャンピオン、1位、2位という順だった)

 ドラマー部門で、スコットトラビス2位に輝くのである。


 これくらいの活躍を見せた時は、このバンド史上1度もないのである。

 この時こそが、このバンドの最盛期と言っていいだろうと思う。


●そんなヘヴィメタル史上不思議なバンドの最高傑作アルバム(と私が思う)は以下からどうぞ!
  ↓
輸入盤



Painkiller


国内盤


ペインキラー

hiptobe.jpg


ベスト盤


Metal Works 1973 - 1993


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BRITISH STEEL
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BRITISH STEEL完全再現
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SCREAMING FOR VENGEANCEスペシャルエディション 
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このバンドの曲のほとんどの作曲、作詞を手掛けるバンドのリーダーである森友嵐士さんの
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たとえ別れても、つきあった女性に対する思いをいつまでも心にとどめていく彼の深さには

歌詞を聴くたびにいつもジーンとしちゃいますね。

別れたらすぐに他の異性のところに心移ってしまう、恋多き者にはちょっと理解できない彼の魅力です。

この曲も、リリースとともにシングルチャート初登場ナンバーワンになったのです


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