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WHITESNAKEの『READY AN' WILLING』を回顧する
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 WHITESNAKEREADY AN' WILLING(邦題『フール.フォー.ユア.ラヴィング』)は、80年に出したバンドにとって4枚目のアルバムである。

 78年のデビューの年に2枚のアルバムを出し、その次の年からは年に1枚づつ出していたから当時のバンドは非常に精力的な活動をしていたということになる。

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  WHITESNAKE 80'

 邦題が実際の英語の名とは違うのは、推測の通り、このアルバム収録の"Fool For Your Loving"が有名であり、その名に変えた方が売れるとレコード会社が見込んだからに違いない。

 その名曲はのちに観ていただくことにして、このアルバム制作時の目立った出来事といえば、元DEEP PURPLEイアンペイス(Dr)の加入であろう。

 このバンドはDEEP PURPLE解散後、そのヴォーカリストであったデヴィッドカヴァーデールが中心になって結成されたバンドである。

 2枚目のアルバムからは、そのキーボーディストのジョンロードも加入していた。

そして、今回のイアンペイスの加入で元DEEP PURPLEのメンバーは3人になったのである。

 DEEP PURPLEファンからすれば、嬉しい出来事であったに違いない。

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 しかしアメリカやイギリスで売れに売れたバンドの出身であるからといって、その枕詞が売り上げに導くとは限らない。

 あのDEEP PURPLEの伝説的なギタリストであったリッチーブラックモアのバンドRAINBOWでも、アメリカではほとんど売れなかったのである。

 様式美をその音楽の特徴ということも手伝ってか、ヨーロッパではウケが良くとも、アメリカでは売れずじまいだったのだ。

 でも、いまだにRAINBOWのアルバムはアメリカ盤はあるので、そこそこは売れ続けているに違いないが…。

 そのRAINBOWと同じレコード会社ポリドールに当時のWHITESNAKEも属していたのだ。

ready an willing


 当時のWHITESNAKEは、ブルージーなイメージが強い。

 派手なギターソロもないし、ヘヴィなリフもない。

 少ない音で、そこにソウルをこめて歌う…そんなしみじみとしたアティチュードに、当時のバンドのファンは酔いしれたのだ。

 87年に大ヒットをこのバンドはするが、その時の音楽性も何もこのバンドは異なるのだ。

 その過去を垣間見るのは一興で面白い。

 順次観ていこう。


●"Blindman"
 ↓



https://www.youtube.com/watch?v=5gjCUfVjsKM


 非常にソウルフルな曲である。

 暗い照明の場所で煌びやかな光が出て、そこで、アルコール片手に聴きながら、男の心の慟哭をしみじみと流し込む…そんなシチュエーションが思わず浮かびだす。

 そんな曲風が当時のWHITESNAKEには多くある。

 そんなバンドの特徴に惚れてバンドのファンになった人にとっては、87年以降のこのバンドのヘヴィ化には耐えられなかった、という意見が出てもおかしくはない。

80boot.jpg


 あまりにも作曲のアプローチが違いすぎるからだ。

 周知のようにこのバンドは97年にバンドの終止符を打ったが、2003年に復活した。

 その時のセットリストは、87年以降のモノばかりであったが、曲間に初期の曲をアカペラで歌うことがあった。

 その際に、この"Blindman"も歌われていた。

 何せ、このバンド25周年を記念して復活したのだから、当然87年以降のモノばかりでは、その意味をなさない。

 ソウルフルに歌うデヴィッドのアティチュードには感服する。


●"Ain't Gonna Cry No More"
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=SDI_lbMDya4


 このアコースティックギターで始まる曲には爽やかさを覚える。

 この曲は、 LIVE…IN THE HEART OF THE CITYを聴いて初めて知ったのだが、この曲こそが一番印象に残っている曲である。

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LIVE…IN THE HEART OF THE CITY

朝明けの太陽を見ながら、山の頂上にいるような感覚に襲われるのがなんとも言えない至福の瞬間である。

バンド草創期からいたミッキームーディとカヴァーデールの作曲である。

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 右がミッキームーディ

 先にも書いたが、初期のバンドには派手なギターソロもないし、曲全体にヘヴィさもない。

 やはり時代が違うのだ。

 このような音楽を、音楽を生まれて初めて接した人が聴いたら、それがその人のメインで好きになる音楽…誰しもが必ずそうなるとは限らないが、全体としてそういう傾向がある。

 私が、初めてハードロックに接した時には、このようなブルージーで、少ない音で聴き手を魅了する音楽は極少数派であったので、このバンド初期のアティチュードにはそれほど共鳴することが出来ないのである。

でも、この"Ain't Gonna Cry No More"は何のためらいもなく好きになれる曲である。

この曲は、このアルバム発表時にはライヴで演奏されたが、それ以降はほとんど、というか全く演奏されなかった。

しかし、このバンドが2008年DEF LEPPARDとジョイントツアーをしたときに、いきなりこの曲を披露したのだ。

この曲が好きだった私には嬉しい限りであった。


●"Ready An' Willing"(全英43位)
  


https://www.youtube.com/watch?v=-c-9YHXw6tg


 英字では、この曲名がこのアルバムの名にもなっている。

 あとで出す"Fool For Your Loving"と同じく、このアルバムを代表する曲であり、シングルである。

 このアルバムが発表されてから3枚のアルバムが出されるまで、ライヴでは毎回この曲は演奏されていたし、97年や2004年にも2013年にも演奏されていた。

 歌いやすいサビもさることながら、フラッシーなメロディが印象的である。

 このころのWHITESNAKEの楽曲は、ブルーズをメインにした、しかもその道の巨匠であるボビーブランドの音楽性をかなり受けているのがわかる。

このバンドのライヴでは必ず演奏される"Ain't No Love In The Heart Of The City"は周知のように、ボビーブランドの曲のカバーである。

bobbybland.jpg
  ボビーブランド


 ボビーブランドの曲の数々を今はYouTubeで観ることが出来が、驚くほどボビーの影響があるのがわかる。

 先のミッキームーディにしろ、当時のメインソングライターの1人であったバーニーマースデンにしろ、やはり音楽的なルーツは、ボビーのようなブルーズであった。

barney.jpg
バーニーマースデン

 やはり、そこから創り出される音楽は、暗めのバーで、そのカウンターには多くのワインやウォッカ、ジンといったアルコールが並べられてあって、そこで酒を飲みながら静かに心を述べる、癒すそんな情景が浮かび上がるものが多いのである。

 87年以降のモノとは性質が違う。

白蛇の紋章
WHITESNAKE 87』

 次のアルバム『COME AN' GET IT』には、 "Wine Women An' Songs"というアルコールと一緒にすると楽しめるパーティソングが収められているが,それと同様の楽曲としてこのアルバムには、"Black & Blue"という曲も収められている。

 "Ready An' Willing"も同様、このアルバム収録の"Sweet Talker"もフラッシーなテンポと躍動感がなんとも見ものである。


●"Fool For Your Loving"(全英13位、全米53位)
  


https://www.youtube.com/watch?v=WtznhhKOW5k

foolfo.jpghuuru.jpg

  ↑
このシングルのジャケット


 この曲は、周知のように89年発表のSLIP OF THE TONGUEでリメイクされて、そのアルバムのファーストシングルになったのである。

スリップオブ
SLIP OF THE TONGUE

そのことについてリポートしたページは以下。

興味ある人は観ていただきたい!
  ↓
http://eurokennes.blog60.fc2.com/blog-entry-66.html



このリメイクに関しては、賛否が飛び交った曲であり、特にBURRN!』の編集者の中には多くの批判者がいたのは確かである。

好きな人が目の前でレイプされているのを見ているような気分になった、とかいう『BURRN!』の編集者もいたし、『BURRN!』の広瀬さんスティーヴヴァイが往年の名曲を無残に変えた」と評しておられたのである。

 私としてはそんなに悪いか?と思わざるを得なかった。

SLIP OF THE TONGUEのプロモーションTVを観たときに、WHITESNAKEはこんなにカッコいいバンドに変身したか!」と大きな感動を覚えたものである。

 初期のあまりにブルージーすぎる出来よりかは全然いいと思ったものである。

 ヘヴィに変えた楽器もいいし、曲自体もいいし、アレンジも非常に巧みだ。

 とくにスティーヴヴァイがギターを寝かしてピアノのように速弾きをこなす場面には感動せずにはいられなかった。

 こういうテクがあるからこそ多くの人は感動するのであって、しみじみと速くないソロも良いかもしれないが、80年代以降に音楽に目覚めた多くのヘヴィメタルファンはリメイク版のほうがいいと思うに違いない。

 正直、私もリメイク版のほうがいい。



 別のページで、EUROPE"Open Your Heart"のリメイクが施され、そのことで何倍も良いものに作り変えられた、ということを話した。

 それと同じパターンである。

 TENNIGHT RANGERが往年の名曲の数々をリメイクしたアルバムを制作したが、それは往年のベスト曲の出来を何倍も下回る出来であって、聴いている人をかなり落胆させたのではないだろうか?

 それくらい悪かったし、聴いてすぐに中古盤屋に売ったのである。

 何故そんなに出来が下回ることになったか?

 ミュージシャンとして、脂ののった時期をすでに過ぎていたころにリメイクアルバムを作ったからである。

 しかし、そのパターンとこのWHITESNAKEの場合は違う。

 遅咲きではあるが、まさに大ヒットをとばした直後のアルバムであり、ミュージシャンとしてまさに旬の時期のモノであるからだ。

そういう時期であったからこそ、名曲のリメイクが生まれたのである。

ready an willing

 しかし、こと"Fool For Your Loving"に関しては、どちらがいいか?

 それは、ご自身で聴いて良いと思ったものを誇りにすべきであると思う。

 聴きおえて、どちらがまた聴きたいと思うかを正直に自分に問うて、「こちらだ」という方を聴けばいいだけの話しである。

 判断はリスナー諸君にお任せする!

 アルバムは全英6位、全米90位にまで上昇した。

 この期のWHITESNAKEの活躍をしめすイベントとしてREADING FESTIVALでのヘッドライナーとして参戦したことが挙げられるであろう。

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READING FESTIVAL 80』

 これはイギリスでおこなわれる有名なイベントであるが、そこにヘッドライナーとして参戦できたことは特筆に値する。

 その時に、セカンドビルを務めたのが、なんと今輝くDEF LEPPARDである!

 そんな時期があったと思うと、興味のあまりその記事に引きこまれそうになる。

 しかし、特筆に値すべきなのはDEF LEPPARDもである。

dehurepa80.jpg
 DEF LEPPARD 80

 この年に、デビューしたばかりであったにもかかわらずREADING FESTIVALでセカンドビルを務めたのだから驚きであるし、天晴である。

 その時の模様を収めたブートレッグCDは以下。

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 しかし、それから時がたつこと28年後の2008年にこの2バンドが一緒になってギグをして回ったのは周知の事実である。

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DEF LEPPARD  WHITESNAKE 2008

 表向きは、「ダブルヘッドライナーツアー」と銘打っていたが、実際はDEF LEPPARDがヘッドライナーであった。

 終始DEF LEPPARDWHITESNAKEの後にプレイしていたのだから。

 要するに28年経って立場が逆転したのだ。

 それにつてレポートしたページは以下!
  ↓

「2008年、DEF LEPPARDとWHITESNAKEのツアー実現!」


 この『READY AN' WILLING』アルバムは大好き…などと嘘を書いても読む人にはばれるので、正直に書こうと思う。

 このアルバムを含めて、初期のWHITESNAKEはほんのたまに聴くくらいである。

 やはりメインは87年以降のヘヴィ路線を行っていたころのモノをどうしても聴いてしまう。

 どうしても、そちらの方にCDを聴く際に手がいってしまうのだ。

cava-daru.jpg


 私は25歳を過ぎたら、ボズスキャッグス、ビリージョエル、オライアンとったAORをメインに聴くようになり、WHITESNAKEも初期のモノを聴くようになるのかと思っていたが、25をとっくに過ぎてもいまだメインは87年以降のモノである。

 初期のブルージーで、音の少ない方が好きだという人がいたならば、それはそれでいいと思うし、それについて貶すつもりは私は全くない。

 もとより私だって初期のWHITESNAKEが嫌いなわけではない。

 多くの人がしているから、それが流行だから、といった理由でそれにはまるのは愚の骨頂であると思う。

 それでは、時間と金の無駄以外何物でもないし、すべきではない。

 自分が心から欲するものをしていけばいいのだ。

 このころのこのバンドのアティチュードのほうが好きである人には、このアルバムを是非ともおススメしたい。

 

 お求めは以下!

●輸入盤
  ↓



Ready An Willing


●国内盤
  ↓



フール・フォー・ユア・ラヴィン

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「ブルージーでソウルフルな頃のWHITESNAKEを堪能できるアルバムです💛」

WHITESNAKE初期のベストチューンを集めたベストアルバムはコチラ。
  ↓



Early Years

  HMVジャパン CD DVD 書籍 音楽 ゲーム







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