HR/HM温故知故
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イングヴェイ唯一のバンドメンバーとしての映像!

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alcatrazz.jpg

 この映像を90年イングヴェイのファンとして初めて観た時は衝撃的だった。

  初めて観た時は、すでにイングヴェイはソロアルバムを5枚出していた時だったし、それまでのソロ時の映像を観ると、ステージングは彼の土壇場で、彼がライヴ映像の主導権を握っていたのである

(85年の来日公演と88年のモスクワでのライヴがオフィシャル映像で出ていた)

 しかし、84年に初めてソロアルバムを出して以降、彼がバンドの一員になってアルバムを出したことなどないので、彼の「バンドの一員としてのライヴ」など観たことがなかったからである。 
 
 そして、そのALCATRAZZでのライヴ以降、彼がバンドの一員としてステージに上がることは今までに一度も実現していない。


 その意味でも、このALCATRAZZでのライヴは貴重な映像である。


インギー初期  イングヴェイマルムスティーンは現在46歳。 

 このライヴでは弱冠19歳のときである。

 今はすっかり太ってしまったが、当時のスリムでハンサムな彼をこのライヴで観ることが出来る。

 のちにKEELで活躍することになるロンキールや、のちにLIONで活躍することになるジェリーベストとのコラボで有名なSTEELERを経て(左下の写真がSTEELER)、元RAINBOW~MSGを経たグラハムボネットと一緒になって組んだこのALCATRAZZでのライヴは、やはり有名バンドを経てきたグラハムが主導権を握っていたことは否めない。スティーラー 

 事実、このライヴでは映像での露出度はイングヴェイよりも、グラハムの方が高い。 

 
そんなところも今となっては貴重な映像である。 

 もう26年も前の映像が今になって再発されたことは、ファンにとってのみならず、誰にとっても喜ぶべきことではないだろうか。

 素直に喜びましょう。

 しかし、今になっても面白いと思うのは、 グラハムのいでたちである。

「ハードロックは聴くのは好きじゃないが、自分がプレイするのは好き」

 
というちょっと、というかかなり変わった人格の持ち主の彼だが、そのパーソナリティがいでたちに現れ、七三わけの頭にサングラス、スーツにネクタイというロッカーというより、ビジネスマン然とした風びょうしかもライヴの進行に伴い汗をかいてスーツやネクタイをはずすとそのいでたちは、ますますロッカーとは思えなくなってくる。
 

●“HIROSHIMA Mon Amour”
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=5oli8rM90Ek

かたやイングヴェイのプレイやステージアクションはカリスマ的というにふさわしい!

 動き回るスタイルはすでにこの頃から確立ていて、のみならず、ギターのネックを縦にあげたり、ボトルネック奏法をしたり、ピッキングを歯でしたり、ギターを空にあげてそれを取ったりというアクションはギターと自分の体が一体になったかのような錯覚をオーディエンスに与える。

 これだけのことをいとも簡単にしてしまうイングヴェイ、しかも当時19歳でこなしてしまうとは、全くもって驚きというほかない。

 
新人らしさなどは微塵もないのは勿論、逆にベテランのような老獪さを備えてさえいるのである。
  

 イングヴェイといえば、クラシカルなフレーズをロックにとりいれて独自のスタイルを確立した超速弾きギタリストである。

 そのスタイルは、このALCATRAZZの頃からすでに確立している。

 このバンドを脱退して初めて作った下のファーストアルバムに収められた”Evil Eye”もこのライヴで演奏されている。
rising force 

 聴けば一発でイングヴェイとわかるフレーズ、ソロ、ロングトーンリフがこのライヴでもう聴けるのである。

 今や、ハードロックではソロ時の速弾きは当たり前である。

 速く弾かないのを探すのが大変なくらいである。

 その「速弾きが当たり前」という流れをつくったのは、ほかでもない。 

 
イングヴェイなのである! 

 
しかも、ただの速弾きではない。

 聴けば一発でわかる、独特なものを持っているのは先にも書いたが、のみならず、 

 天性のタイミングの良さと、フィンがリングとピッキングの正確さは他の追随を許さない。
アルカトラス 
 このライヴでは、グラハムRAINBOWでやった”All Nght Long””Since You’ve Been Gone””Lost In Hollywood”のほか、MSGでの”Desert Song”などの名曲も演奏されているのが目玉である。

 ただ、イングヴェイを主眼として制作されたライヴ映像ではないので、イングヴェイソロ時代のようにたくさんは出てこない。

 そこのところは彼の熱烈なファンには不満かも知れない。

 しかし、ALCATRAZZ時代でも、ソロ時代でもイングヴェイに変わりはない。

 どちらも視聴に値いする良き映像である。




●”Lost In Hollywood”
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=870H3mggCdw


 しかし、彼の持ち味は、ソロ時代のを聴いてみればわかるように、緩急のあるリフに畳みかけるようなフレーズがさく裂するところであるが、そういった面はALCATRAZZではあまり見れない。

 グラハムと組んで作曲したこともあってポップでかつ、曲展開がのっぺりしてしまい、だれるというか、今の彼は絶対に作らないだろうなと思える曲も何曲かある。

 それが”Big Foot””Kree Nakooree””Suffer Me”ではないだろうか。

しかし、この時発表されたALCATRAZZのアルバムは、良い曲ばかりで今も語り継ぐに値するものと正直思う。



●"Too Young To Die, Too Drunk To Live "
       ↓



https://www.youtube.com/watch?v=K4ha-jpTdBQ

 しかし、ソロで自分の思うままに作り、自分を表現することは彼にとっての確固たる、人に誇れるスタイルである。

 それを否定するつもりはさらさらないが、新境地開拓の余地を狭めてしまう観はあると誰もが感じるのではないだろうか?

 それに、ソロよりも「バンド」という形態のほうがリスナーにとって好まれる傾向も無視できない。

  ロニーディオは83年にはじめてソロバンドDIOを始め、ファースト、セカンドとアルバムはプラチナを獲得し、サードアルバムはゴールドを獲得するにいたった。

 しかし、近年のDIOどうだったろうか?

 アルバムはあまり売れなかったのみならず、ライヴの会場は年を重ねるごとに狭くなるばかりであった。

 しかし、07年HEAVEN&HELLとしてかつてのBLACK SABBATH時代の盟友とともにバンドを再結成した時は、前座をつけないでの単独公演だったにもかかわらず、

 アリーナ級の会場を満杯にし、あらゆるロックフェスティヴァルでヘッドライナーあるいはセカンドビルをつとめることになった。 

 
やはり、リスナーとしてはソロ名義のバンドよりもバンドのほうが好む傾向があるのだ。

ronni heaven and hell

 だからというわけではないが、またALCATRAZZをまた結成しては?

 
と私は正直思うのである。(UNLEASH THE FURYアルバム発表時そんな話が持ち上がったが立ち消えてしまったようである。)

 それはかれイングヴェイのソロに不満があるわけではない。

  バンドの一員として、我を若干抑えることによって良い作品をつくるヒントがつかめると思うからである。

 そうすることによって本人の良さを引き出せるのではないだろうか。

 
そういう経験を私自身たくさん経験してきたのである。


●”Island The Sun”
  ↓



https://www.youtube.com/watch?v=RfCsm7stQrY

 ロニーディオHEAVEN&HELLというバンドに入ることによって佳曲を生みだしている。

 ソロで一人で責任を負ってやることによっては成し遂げれないことはたくさんあるのである。

 本人の思うままやりたいことだけをしているのは、あまり本人の成長にとっても好ましくないと思うのである。
 
ギタリストとヴォーカリストの二人が光るバンドは美しい。

 それはロックの定石といって良い。

 しかし、イングヴェイは折角光るヴォーカリストが加入しても、すぐ不満に陥り、くびにしてしまい、その定石を築くことが出来ないでいる。 

 
ジョーリンターナーしかり、ヨランエドマンしかり、マイクヴェセーラしかり、マッツレヴィンしかりである。

ファイル0054  20110612151627.jpg ファイル0052 (1) ファイル0057
ジョーリンターナー                 ヨランエドマン                           マイクヴェセーラ           マッツレヴィン 


 今のティムオーエンズもいつまで続くのかはわからない。

このライヴ映像をみて、ふとそんなことを考えてしまったのである。

●イングヴェイが属した2度と見れないバンドのライヴ映像はコチラ!
    ↓


(収録曲)
1. Too Young To Die, Too Drunk To Live
2. Hiroshima Mon Amour
3. Night Games
4. Big Foot
5. Island In The Sun
6. Kree Nakoorie
7. Since You've Been Gone
8. Suffer Me
9. Desert Song
10. Evil Eye
11. All Night Long
12. Lost In Hollywood
13. 荒城の月
14. Something Else
15. [ボーナス映像]:バック・ステージ・アンド・インタビュー(日本語字幕付)
16. [ボーナス映像]:【フロム・ロック・パレス】Too Young To Die, Too Drunk To Live
17. [ボーナス映像]:【フロム・ロック・パレス】Hiroshima Mon Amour
18. [ボーナス映像]:【フロム・ロック・パレス】Island In The Sun


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