HR/HM温故知故
かつて一世を風靡したHR/HMについて、私の個人的な思いいれ、独自な見方、ニッチな情報、そして映像を提示していきます
音の魔術師ジョージリンチ


george lynch 
 ギターの魔術師ときいたら、皆さんは誰を思い浮かべるだろうか?

 そもそもギターの魔術師という定義は、単なる速弾きのギタリストではない。

速く弾けることは勿論魔術師という定義からして必要だが、それだけではない。

 自分の思い通りに音を出せる人

 
とこの場合は定義しておこう。

 その場合に思い浮かべるのは、

まずスティーヴヴァイ

スティーヴスティーヴンス

そして今回紹介するジョージリンチを挙げておこう。

 ジョージリンチは元DOKKEN~現LYNCH MOBのギタリストである。その彼が、一番その才能をいかんなく発揮した作品を挙げよといわれれば、間違いなくBACK FOR THE ATTACK (下図)を挙げるであろう。



back for the attack
今は、ハードロックアーティストのサマーソニック、ラウドパーク参戦が多くあるが、、このアルバムが発表された88年は単独公演が当たり前のようにあったものである。

 当時のDOKKENも売れていたアーティストであったことに間違いなく、このアルバムも発売と同時に全米チャート13位まで上昇し、プラチナアルバムを獲得したのである。

 日本での人気ぶりも凄まじく来日公演も以下のとおりである。

 そして、ジョージリンチは、その年度のBURRN!』誌の人気投票のギタリスト部門で見事チャンピオンになるのである!

88年の来日公演日程

4月20日 東京 NHKホール
4月21日 神奈川 横浜文化体育館
4月23日 東京 渋谷公会堂
4月24日 愛知 名古屋市公会堂
4月25日 大阪 大阪厚生年金会館
4月27日 東京 厚生年金会館
4月29日 東京 NHKホール  

 ジョージリンチの魔術師ぶりは、ギターソロ時において、ピッキングの時とハンマリングの時を画然とわけるのではなく、

 その各々の時を混然一体とプレイし、その時間(といっても0.00何秒だが)がわけ隔てなく混入しているということである。

 奇想天外にソロが展開されていくのである。

それでいて、

 そのフレーズには聴き手を思わず聴くようにのめり込ませる魅力があるのだ。

 常人にはひらめきようのない創造力を持っているのである。 

 ギターキッズはこの曲を絶対に見逃してはならない伝説の名曲! 

 ジョージの変幻自在のプレイが光る!
     ↓


 このアルバムは当時ヒットしていたMOTLEY CRUEBON JOVIWHITESNAKEといったバンドが用いた方法論を踏襲してはいない。

 確かに、BON JOVIRATTのアルバムを聴くと見られるようなフレーズ散見されるが、どちらかというと、LAの街を彷彿とさせるような、LAメタルやジャパメタといわれるような、当時ハードロックでありながら、メタルとカテゴライズされていた音楽性の方法論を持ち入れれているが、それらの亜流では決してない!

 乾いたギター音にドンの声がのっかり、彼ら独自の音楽を展開している。

 ソロのみならず、伴奏時においても、ジョージのフレーズがどの曲でも光彩を放ち続ける。

 
そんなアルバムである。




~彼女は自分のベッドに横たわりながら、天国へ連れて行ってくれると約束した。まるで、魔力を持つ天使のような彼女 命を奪うキッスとともに~”Kiss Of Death”より

~僕は、気味のプリズナ― 君の愛でがんじがらめ 君の愛にがんじがらめ~”Prisoner”より

~君は僕の情熱を奪いとり、僕の心までズタズタにした でもいつか戻ってくるよ~”Heaven Sent”より

~僕らの愛 僕らの愛は炎のように燃え盛る 僕らの愛、それは永遠に不滅なのさ~”Burning Like A Flame”より

 これら、収録曲の歌詞からもわかるように、DOKKENの詞は男の心の葛藤の描写、男と女の物語的な詞が多い。

 いわゆる、ストリート系のものが多い。

 
当時のメインストリームであった。

 音楽性からも世界観はそれとなくわかるのである。

 ギターキッズに是非とも勧めたいのは、インストの”Mr.Scary”であろう。

 ジョージ脱退後、ドンが皮肉をこめて語ったのには、「ジョージが一番真剣に作ったのはこの曲だ!」と言っていたのを思い出す。

 この曲を聴いていると、ジェットライダーの映画の主人公になって、ジャングルの中を飛びぬけていくような恍惚感や颯爽感があたまの中を抜けていくのである。

 ギタープレイが冴えまくり高音や中低音の使い分けが見事、それでいてドラムのフレーズも変化に富んでいて聴きごたえ充分である!



  ↓
●この曲収録のアルバムがこれ


 さらに当時のDOKKENの凄さを讃える事実として、88年にアメリカ30以上の都市でおこなわれた

VAN HALEN’S MONSTERS OF ROCKの参戦

 を挙げておこう。!

 勿論その名の通り、VAN HALENがヘッドライナーをつとめたフェスティヴァルだが、注目すべきは、その時の出演順である。

ラインナップは

KINGDOM COME
METALLICA
DOKKEN
SCORPIONS
VAN HALEN
であったのだ!

要するに今をときめくMETALLICAの後に出演、ということは

 当時の彼らは、METALLICAよりもビッグな存在であったのだ!

 嘘ではない。

以下にそのフェスの会場で売られていたシャツの写真を掲げておく。
van halens monsters of rock
 しかし、このフェスから3年後にMETALLICA全世界で2000万枚を売り上げるMETALLICAを出し、その後だした4枚のアルバムもすべて全米初登場ナンバーワンを獲得し、名実ともにメタルの王に君臨することになり、今のDOKKENMETALLICAを超えることが出来るかどうかは、きかなくてもわかろうというもの(笑)

 しかし、DOKKENにはそういう凄い時代があったということを指摘したい、それだけのことである。

 それを知ることは、ファンにとっては興味ある事実ではないだろうか?


van halen  蠍団 DOKKEN.jpg metallica 88 kingdom come


 しかし、この頃からすでに、ヴォーカルのドンドッケンジョージリンチの確執は表面化し、このフェスティヴァルにおいても、ジョージはスピーカーの前でずっとプレイして、動いていなかったという事実がもう伝説化している。

 そんなに人とトラブルような顔をジョージがしているとは思えないのだが…とにかくドンとだけは上手くいかないのである。

 89年にそれが表面化し、DOKKENは一度解散し、94年にまた再結成され2枚のアルバムを出し、2度来日公演も催すが、その後またジョージは脱退してしまうのである。

 そして、またLYNCH MOBを結成する。

 そして、昨年のLOUD PARKに参戦する。

 その際、なんとDOKKENも参戦していて、同じステージで共演もしたようだが、ドンとジョージは結局同じバンドでは上手くいかないのである。
back for the attack 
 しかし、またこのアルバムを振り返ると、やはりこのアルバムはジョージにとって最高傑作であることは間違いない!

 
しかし、皮肉なものである。

 
このアルバム作成時から二人の確執が噂されていて、制作時間も予定よりもオーヴァーしていた。

 そして出来たのがこの最高の出来のアルバムである。



https://youtu.be/ioACqbxChSo

 私は一介のハードロックのファンである。

 曲を書いたことはない。

 リスナーの立場から見た意見でものを言わせてもらえれば、作曲をするにしても、仲睦まじく出来れば良い事は間違いない。そんないがみあいとまでもいかなくとも、それに近い状態で制作することによって良い曲が書けるというようなパターンは良くある。

 氷室京介と布袋寅泰BOOWYの場合のように。

 しかし、そんな精神状態がいつまでも続くことがバンドにとって良い事であるはずがない。

 そんな状態を打開すべくジョージは再びバンドを抜けたのである。

 不仲の状態で作って出来上がったDOKKEN史上最高の出来のアルバム

…ファンの立場からいっても、何とも複雑な心境にさせられるアルバムである。



      
●以上4つのYouTubeの曲収録のアルバムがコチラである!  
       ↓

 

その他おすすめの品→グレイテスト・ヒッツ2 

 

上のクリップ”Dream Warrier””Heaven Scent””Burnig Like A Flame”はもちろん、
89年日本盤で出た来日公演のライヴCDに収録されていた“Walk Away”のクリップの他、

“ Into The Fire””Just Go Lucky””Breaking The Chains””Alone Again””The Hunter””In My Dreams””It’s Not Love”のクリップを収録したDVDが以下になります。 

 後者は、輸入盤ですがリージョンフリー対応のプレイヤ―がないと観れないかもしれません…

    ●国内盤


    ●輸入盤




■リージョンフリーDVDプレイヤー
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リージョンフリー設定済み 保証付 DVDプレーヤー DS-DPC207BK


 
  
 

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コメント
コメント
お邪魔します。
初めまして、レブと申します。

サーフしていて辿り付きました。
ジョージのプレイの特徴はやはりその緊張感
にあるように思います。それはドッケンというバンド
にいてこそ実現できたのかなという気もしていますし、そういう意味ではドッケンにいてこそのジョージ
だという考え方もあるように思えたりします。
2010/12/20(月) 09:56:45 | URL | レブ #JalddpaA [ 編集 ]
Re: お邪魔します。
返信遅れまして大変申し訳ありませんでした。

そうですね、ドンとジョージは仲が悪いけれども、二人が一緒になって
曲を作ると良いものができる。

そんな感じがします。

この『BACK FOR THE ATTACK』も二人がいてこそ出来たと思います。

ジョージなしでのDOKKENも、ジョージのバンドのLYNCH MOBもだめでしたからね…

氷室京介と布袋寅康みたいですね。仲が悪いけど二人のコラボで最高の曲ができる。
2011/01/05(水) 12:28:31 | URL | テヅロック #- [ 編集 ]
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